センターグリル@桜木町 |
まずは生ビール
テレワークでも職場まで出向かなければならないことがある。各種事務処理や情報連携などは高速ネットワークとスマホ等のデバイスを用いれば可能だが、事務的に処理できないヒューマン系のアービトレーションを要するような事柄は当事者間でface to faceで会話しないと解決しない。テレ・コンファレンス(Web会議)という手はあるが、本音はなかなか出ないのだ。
特製浜ランチ
こちらは家内のオーダー。
センターグリルのオムライスは、いわゆる昭和のオムライス=ケチャップライスを薄焼き卵の幕で覆って包んだものに更にケチャップをかけたもの=ではなく、スクランブルド・エッグをご飯に被せ、更にデミグラスソースをかけたものだ。昨今ではあちこちの街角カフェを席巻しているいわゆるふわとろ系のオムライスなのだが、その発祥とされるのが実はここ。
野毛ランチ
こちらは私のオーダーで、毎回これを頼んでいる気がする。
イタリアン・スパとは、要するに日本国内だけで通用するナポリタンのこと。この店の創業者は、山下公園の老舗中の老舗であるホテル・ニューグランドの総料理長の店で修業した。そこを辞して興したのがこのセンターグリルという洋食店だった。ニューグランドで創作されたフレッシュトマトのパスタを庶民風にアレンジしたものがその後、ナポリタンとして国内に広まった。
伝統的に添え付けられるさくさくのチキンカツは、中サイズの鶏ももを叩いて繊維をほぐし、粉を付けてさっと揚げた逸品。これに卓上のウスターソースをちょいと垂らして頂くと一気に昭和にタイムスリップ。そして元祖ナポリタンは一晩熟成の太麺にケチャップが馴染んで実に甘い。更に白飯にホテル仕様の欧風カレーをとろりすれば無条件に昇天だ。いや、最高。
お店データ
センターグリル
横浜市中区花咲町1-9
電話:045-241-7327
営業:11:00~21:15
定休:月曜
最寄:JR・市営BL桜木町5分
京急 日ノ出町7分
今日の一曲
ブリリアント・レーベルのボックス全集四枚組から。カタルーニャ出身で不世出の印象主義作家、フェデリコ・モンポウが自らの作品を自らが弾いた録音。 どのトラックも気持ちが良い。激しい情念が迸りそうになる曲もあるが、激情はすぐに影を潜め、再び密やかな意思想念の世界へと戻っていく。どの曲も静謐にして内省的、そして明晰な意図が感じられる作品群だ。暮れなずむパリの香りするサティに対し、イスパニアの日向臭いモンポウはもっと評価されて良い作家と思う。
(MusicArena 2008/2/18)
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