麺屋こころ@六角橋 |
まずはビール
テレワークは四日目に突入。
こういう機会がなければ訪問は叶わなかったであろう宿題店。昨今では台湾混ぜそばが人気だが、その火付け役にして元祖的存在が名古屋の麺屋はなびだ。麺屋こころははなびで修業した人物が首都圏で幅広に展開する店で、六角橋のこちらは2016年4月開業。実はこの場所は幻のじょんならんに負けてしまった格好の讃岐饂飩・頑笑の跡地の居抜き。
台湾まぜそば+ライス
到着は13:30前くらい。
先客は横長のカウンタの端と端に一名ずつ、奥のテーブル席に二人連れが一組だけと割と閑散としていた。濃厚接触防止のためか、カウンタのど真ん中に通された。初訪店だったので買った食券はノーマルの台湾まぜそば。ついでにライスも追加。しかし無料で追い飯が付くことが分かり少し後悔。厨房からはニンニクを入れるかと問われ、もちろん、了と回答。
ビールをいただきつつ待つこと暫し、オーダー品がカウンタ越しにサーブされる。トッピングはオーソドックスな名古屋スタイルで、刻み海苔、九条葱と韮の微塵切り、魚粉、葫、そして肉味噌の中心には卵黄が一個。当然に縦横無尽にかき混ぜる。麺には顆粒唐辛子、ホワジャオ(花椒)が振りかけてあって辛そうな香りが立ち上る。同時に肉味噌の甘い風味も漂ってくる。
一掬いすると、麺は思った以上に太くて歯応えがある。噛み心地は十分あってわしわしと掻き込む愉悦に浸る。油と肉味噌がこの太麺によく絡んで美味しい。巷間には台湾〇〇という麺屋はなび発祥の麺料理が広く浸透し、あの店も年に一度ほど限定で出しているくらい。なので、知らない味ではなくてファミリアな調味なのである。
しかし、それでも源流店の血統だけに一日の長が認められる。豆板醤が程よく効いた甘辛い肉味噌やその他の具材、唐辛子、花椒、卵黄などが複雑に絡んで来て、じんわり旨い。味変にと、更に粒唐辛子、魚粉を投下すると更に辛味、旨味が増して味わいが深くなる。麺の量はそれほどでもないのでがっつり満腹になるほどではなく、ライスの注文は正解だったかもしれない。
ライス投入
具材、香味油を含むスープは当然に残るので、やることは必然的に決まっている。
韮および葫の旨味と香気、肉味噌の甘辛い味と豚の滋味、卵黄のまったり感、香味油の潤滑性、魚粉と海苔の潮臭さが綯い交ぜになってご飯の一粒一粒にコーティングされ、得も言われぬ至福に襲われる。硬く太い麺をわしわし頬張るのももちろん良いが、湿潤なタレと具材を纏ったご飯との相性もまた抜群であり、二度美味しい典型的な追い飯パターンである。至極満足。
お店データ
麺屋こころ 六角橋店
横浜市神奈川区西神奈川3-16-1
電話:045-642-7522
営業:月~金:11:00〜15:00、17:00〜22:00
土日祝:11:00〜16:00、17:00〜22:00
定休:不定休(月曜)
最寄:東横線 東白楽5分、白楽8分
今日の一曲
前回に引き続き、キーシンのアルバムで、DGのPORTRAIT OF THE ARTISTシリーズ(二枚組)の一枚目。シューベルトの著名歌曲を原典として編曲された独奏集。ブラームスの幻想曲、リストのハンガリアン・ラプソディとポピュラーな曲が並ぶ。キーシン17歳当時の演奏であるが、やはり神童と言わざるを得ない何かを持っている。耳の底、いや頭脳にまで届くダイレクトで芯のある打鍵技術と曲想は素晴らしい。
(MusicArena 2008/2/13)
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