ニューカトマンズキッチン@六角橋 |
まずは生ビール
この店は9年ほど前にオープンしたインド/ネパール系のカリー専門店。自宅の最近傍に類似の店があり、カリーの場合はそちらを主に使ってきたせいで足を伸ばす機会がなかった。その類似の店へ行ったら閉まっており、窓から見える店内は内装等が殆ど撤去され、閉店したのか、あるいは今後改装するのかは分からない状態だった。ただ看板等の外装はそのままだった。
因みにこの生ビールは税別270円、税込み297円と激安。おそらく飲み屋のハッピーセットを除けばこの界隈のランチタイム最安値だ。
セロリのピクルス、コースのサラダ
久し振りに訪れたニューカトマンズキッチンは,従前と変わらず美味しいスパイスの匂いに満ちていた。
スペシャルセット×2
セット内容は写真の通りで、これで一人前1100円。待つこと暫し、特大ナンからサーブ開始。なお先客は二組、後客一組といったところだが、途中でテイクアウトのカリー弁当を取りに二名が来店。店内の案内だとこの弁当は1000円しない良心価格でカリーが2種、焼きたて特大ナンなど店内同様充実した内容だ。昨今の軽減税率の恩恵で弁当が人気なのかもしれない。
サグチキン+キーマ
こちらは家内のオーダー。カリーは中辛指定。
サグ(ほうれん草)のカリーは甘めの味付けの店が多いが、こちらは甘みは皆無で寧ろ塩味が立っていてきりっとした味付けだ。チキンとサグを合わせているのも珍しい。キーマの挽肉は鶏で、これは卒のない安心できる味。じっくりと煮含めてあるためか旨味が深くて実に美味な仕上がり。小麦とバターが強く香るナンに浸していただく家内の顔は至福に満ちていた。
シーフード+マトン
一方、こちらは私のオーダー。カリーは辛口指定。
珍しくシーフードを頼んでみた。カリーソースは南インド風でクミンは少なくカルダモンは入ってない。コリアンダー、バイマックルとトマトベース、ココナッツ系が入って優しい調味だ。具材は浅蜊、剥き海老、烏賊の切身などで潮臭さも十分に感じられ、まさにシーフードの風味が充満している。具材が零れやすいのでナンよりもご飯の方が食べやすいと思う。
途中、滋味が迸るチキンティッカ、塩味の強いぱりぱりのパパドをお供に生ビールで一息つきながらマトンカリーをいただく。そしてクミン、カルダモン、クローブをしっかり効かせ、塩味を強めに調整した北インドのカリーソースはまさに王道だ。羊の成獣の肉らしく硬めでごりっとした食感はこれぞ正攻法の本物のマトンカリー。奇を衒わない真面目なカリーに脱帽。
お店データ
ニューカトマンズキッチン
横浜市神奈川区六角橋2-14-5
電話:045-491-2211
営業:11:00~24:00
定休:無休
最寄:東横線白楽 7分、東白楽9分
今日の一曲
ハルモニア・ムンディの当時のリリースで、ポール・オデットが弾くバッハ作品集だ。リュートのための作品というのはほぼ皆無でこのアルバムも無伴奏VcやVnのソナタ、パルティータからの編曲版となる。だがオリジナルのターゲット楽器でなくても心の籠った演奏は人の心を惹く。ポール・オデットの超絶的かつ温度感のある抑揚が何度聴いても飽きない普遍的なバッハ解釈となっているのだ。音質は中庸を行く温厚なもので実に成熟した響き。
(MusicArena 2007/10/15)
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