清乃@堂山町 |
和歌山ラーメンの店なのに、なぜかブラック
先週は大阪に来てから現地オフィスの事情や事務系の各種処理の慣行に不慣れであったこと、今回の特殊業務の流れ、取り運びをなかなか確立するに至らず色々と試行錯誤していた。
このため、休憩はもとよりランチ時間もあまりとれずずっとチェーンの定食屋で済ませて来たので少々飽きが来ていた。週末までには業務運行も何とか軌道に乗り、二週目の朝は首尾よく再スタートできたのでランチを少しだけゆっくりいただくことに。先週、ここの前を通りかかるたびに気になっていたラーメン店。大阪の真ん中なのに和歌山ラーメンで勝負する専門店らしく、正午近くになると長蛇の列を作るというこの界隈でも指折りの人気店のようだ。調べてみたら、和歌山県有田市の本店は過去に食べログのラーメン部門でトップを獲得するなど実力店。そちらの大阪の支店のうちの一つということになる。
ここは11:30くらいならば客は殆どおらず直ぐに入れる。店内は小綺麗で横一線のカウンタはぴかぴかに拭き清められていて凛としている。メニューは左にある通り和歌山ラーメンが基本だが、その中で目を引くのが堂山ブラック。堂山町店オリジナルでここでしか食べられないメニューらしい。因みにブラックといえば我が故郷・富山の専売特許なので興味津々だ。
堂山ブラック - コクの強い漆黒スープに泳ぐ低加水中太麺は刮目
券売機で食券を買ったらカウンタの端に通された。待つこと暫し。
レア・チャーシューは薄くスライスしてあり、噛み締める趣向ではなく麺を巻いていただくのに適しているように思う。実際そうしてみたが、肉と麺が一体化して実に美味しい食べ方だ。ロース部位で脂身は少なくあっさり系の仕上がり。メンマは太くて大型のものが二本。だがこれはかなり柔らかく塩分も薄目でスープの強度に隠れる。特筆すべきは麺だ。
太くて若干ウェーブし、芯が硬めの低加水麺。腰の強いこの麺は力感あるスープと相俟って複雑な美味を形成する。麺の仕様は横浜家系の酒井などに似ていて、油かすや鶏ガラが溶けた黒色スープを吸って色は変わるが旨味もまた深く浸潤し、とても美味しいのである。西町大喜系の富山ブラックとは全く違うが、ライト系ブラックの麺屋いろはとは共通点があるように思う。
堂山店のこのオリジナル商品はインパクトが強く、しかもクォリティも高くて非常に満足のいくものだった。ただ、和歌山ラーメンの本道を行く商品を食べていないことが若干心残りではあった。
お店データ
和 dining 清乃 堂山店 (わダイニングせいの)
大阪市北区堂山町17-19
電話:06-6131-3731
営業:日~木:11:00~15:00、17:00~22:00
金・土:11:00~15:00、17:00~翌4:00
定休:無休
最寄:各社線 大阪、大阪梅田、梅田 6~9分、
大阪メトロ谷町線 中崎町 3分
今日の一曲
いっときよく聴いていた宗教系のアルバムから。テンプル騎士団の聖歌~12世紀のエルサレムの聖墳墓教会と題したアカペラ集だ。演奏はマルセル・ペレス指揮、アンサンブル・オルガヌム。全編男性合唱によるアカペラ。和声は一切無く、単旋律で詩が語られるというもの。リリースはAMBROISIEレーベル(Naiveの別ブランド)で、2005年12月の録音。収録場所はAbbaye Royale de Fontevraud。残響の強い石造りの聖堂での収録で、音質は極めて澄明。
(MusicArena 2007/4/19)
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