Taj Tandoor@六角橋 |
まずは生ビール
相変わらずであるが天候が優れず、この日も朝から日照がない。酷い状況ではないものの雨も断続的に降り、昼過ぎには小やみになったが、やっぱり霧雨状で見通しの悪い天候だった。もちろん傘は必要で、これだったら遠出はしたくはないので近くでランチにしようということで話はまとまった。カリーは近所に何軒かあるが、今回は1年以上ご無沙汰だったこちらへ。
以下、ビール付属の突き出しと思われる大判のパパドが出される。次いで、まだカリーを頼んでいないにも拘らずサラダが運ばれて来た。で、いきなりカリー、というよりちょっとビールで寛ぎたかったのでおつまみを注文することに。
タンドリー・ミックス
生ビールの肴はこれ。オーダーを受けてから材料を下拵え、味付けして仕込んで、その後に窯で焼くので相応の時間は要する。
値段は決して安くはないが、この店の自慢の逸品たちが一皿で味わうことが出来る。内容としては骨付きのタンドリーチキン、魚肉を焼いたフィッシュ・ティッカ、羊肉の挽肉ソーセージであるシシカバブ、葫をまぶしたガーリック・チリカバブ、骨を外して食べやすいマライティッカが鉄板でジュージューいいながらサーブ。さすがに熱々はとても美味しく膝を打ってしまう。
サグ・カリーのセット
こちらは家内のオーダー。
マトン・カリーのセット
これは私の好きなマトンのセット。
そして、マトン特有の匂いと癖だが、南インドはトマトの酸味で中和する方向、北インドはスパイス調合でその癖を消そうという方向の調理と思う。ところが私はこの癖を分かった上で深い羊肉の滋味を味わいたいという派なのだ。伊勢佐木町の名店ではマトンをやめてラム、つまり羊の幼獣の肉を使うように変えた。臭みはなく肉も柔らかいが、やはり一癖欲しいところ。
その点ではこの店のマトンカリーはトマトを使っても臭みを完全に消し切れていないのが個人的には好きだ。トマトベースの酸味とマトンは合うのだが、そのままだと物足りない。しかし、実は(写真にはないが)器の底にはグリーンカルダモンの粗挽きが多量に沈んでいて、これを混ぜ返すと北インドの風味もまた同時に味わえるというハイブリッドタイプのマトンなのだ。
お店データ
Taj Tandoor (タージ タンドール)白楽店
横浜市神奈川区西神奈川3-9-22
電話:045-431-8032
営業:11:00~15:00 17:00~23:00
定休:無休
最寄:東急東横線・白楽7分、東白楽5分
今日の一曲
ジャン・マルティノン/フランス国立放送管弦楽団、ドビュッシーの1枚目も後半、神聖な踊りと世俗の踊り。元々は商業目的の作品で、フランスのピアノメーカー、プレイエルがクロマティック・ハープを売り出すときにドビュッシーに作曲を委嘱したコンクール課題曲がこれ。なので原曲はクロマティック・ハープまたはペダル・ハープのための弦楽アンサンブル曲。Pf独奏の編曲で弾かれることも多い。二曲構成で前半は神聖~で、中近東あるいは東洋的和声が幻想的。後半が世俗~で、明媚な三拍子が際立つクロマティックが特徴。但し、世俗的な感じはしない。
(MusicArena 2007/1/11)
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