凛正庵 宗由@関内 |
まずは生ビール
家内は最近では凛正庵がお気に入りだ。料理が美味しいことは勿論、比較的空いていて、中休みで閉める時刻が15:00ということでゆったり出来、かつ鄙びた風情が良いとのこと。この日も遅い到着だったが、何故か先客がたくさん入っていて開いている席は二つ。一番奥に座ることに。混雑していたためか厨房は大忙しで、花番さん二名も気忙しく動き回る。
定番の肴二品
まずは戸隠の店ならではの名品=野沢菜をオーダー。そして今回もまた家内のお気に入り定番、長芋の磯部揚げも頼む。
毎回のことなので詳細は述べないが、どちらも絶品。この店の野沢菜漬けは風味が良くてしゃきしゃきした歯触りに加え、絶妙な塩加減と、自然に溶出・醸成された割と強めの旨味が特徴。輪切りの鷹の爪がぴりりと効いて得も言われぬホッコリ感が良いのだ。長芋の磯部揚げの旨さは言わずもがなでビールが進みすぎるのでいけない。
ほんのり夏の風味 揚茄子 冷かけ
家内はこちらをオーダー。
素揚げにした大振りの茄子を中心とした冷がけ蕎麦で、事前に汁がかかっている。足りない場合は別添の汁を追加する。素揚げの茄子の甘味と独特の青臭さは初夏の香り。そこに生姜、山菜、大根おろし、玉葱スライスが加わってなんともほっこりする優しい味わいだ。手打ちの挽きぐるみ蕎麦は不揃いな切り口だが、そこに辛めの汁と薄い揚げ油が絡んで絶品なのだ。
色とりどり、絶品 えび天丼セット
私はこちらをオーダー。
お店データ
信州戸隠流古式手打蕎麦 凛正庵 宗由
横浜市中区住吉町2-25 東郷第二ビル1F
電話:045-263-9118
営業:11:30~14:00、17:00~23:00(LO.22:00)
定休:日祝
最寄:JR関内4分、市営BL関内3分、
MM21線 日本大通り5分
今日の一曲
ドビュッシー :12のエチュード 第11番 組み合わされたアルペッジョのための。奏者はポリーニ、内田光子だ。アルペジオは分散和音の一種であり、ピアノの場合には上昇音階または下降音階により一組の和音を表現する技法である。この第11番はそのテクニックを徹底的に鍛えようという主旨の練習曲であるが音楽としての完成度の高さはショパンと同様であり鑑賞価値の高い作品に仕上がっている。強打で男性的に突き抜けるポリーニのドビュッシーがよいか、たゆたうような揺らいだ内田光子のドビュッシーがよいか、まぁ好みだろう。フランス印象派、という点では内田光子の方が味わいがあるかも知れない。いずれにせよ美しい曲であってドビュッシー以外の何者も書き得ない独創の佳作だ。 (写真はドビュッシーのポートレート)
(MusicArena 2006/12/12)
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