秀味園@中華街 |
まずは生ビール、肴には大根餅
元町商店街は先週までチャーミングセールで人が多かったが、それも終わったので日常の落ち着きを取り戻していた。商店は空いているよりかは混雑している方が儲かって良さそうなものだが伝聞によるとそうでもなく、通常は良い品にそこそこのお金を落としてくれる地元の馴染みを相手にするところ、要領を得ない人たちが大挙して来るため儲けよりも徒労感が先に立つ由。
中華街は春節が終わったので落ち着いたかと思いきや、凄まじい混み具合。特に私らの馴染みの広東の店が著名番組で放映されたせいか大変なことになっていた。これは何時間待っても無理そう。ということで、早めにさっと料理が出て味も良くリーズナブルなこちらへ。いや、ここも結構混んでいて、空いている席は狭いテーブルが一つだけという普段は有り得ない状況。
甘酸っぱくカリっと仕上がった鶏肉の黒酢
家内はこれをオーダー。
あっさりした台湾風の汁ビーフン+ぱらぱら炒飯
こちらは私のオーダー。
汁ビーフンはナチュラルな鶏ガラスープをベースに多種の野菜、細切り豚肉、魯肉飯(ルーローハン)にアクセントとして使われる炒めた挽肉がトッピングされ、スープにはんなりと優しい滋味が溶け出ている。ビーフンは春雨というよりも超細打ちの中華麺という風情で時間が経過しても軟化せず芯は残る。そして小サイズのぱらぱら炒飯を同時に頂くとこれまた至福だ。
周囲の客の入れ替わりはそれほどなく、よく見ていると近所の店舗やオフィスの従業員と思われる女子一人客がさっと入って来てセットを頼み、さくっと食べて出ていくのはいつもの風景だが、どうやら遠方から来訪したと思しき人たちがアラカルトで多数の単品を取ってどっかりと座して楽しんでいる風だった。中華街の客層は変わりつつあるのかもしれない。
お店データ
秀味園 しゅうみえん
横浜市中区山下町134
電話:045-681-8017
営業:10:30~22:00
ランチ営業:10:30~15:00
定休:不定休
最寄:MM21線 元町・中華街3分、JR石川町8分
今日の一曲
スタインウェイ・レジェンズからミケランジェリの一枚目、ドビュッシー:子供の領分の第2曲=象の子守歌。5音音階と言われるがよく分からない、ド~ソまでが主題に使われ、副題と伴奏もしくは同時進行の和音はその上の調の音価を使っているのが特徴。途中で「ソ抜き」が連呼されることからオリエンタル・ムードがあるとされるが私には分からない。ミケランジェリは諧謔味を前面に出したユーモラスな弾き方。解釈に困っていたような気もする。
(MusicArena 2006/11/6)
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