自家製麺 SHIN(新)@反町 |
まずはビール、とろとろチャーシュー(お通し)
この前の週の日曜ランチは家内が出勤ということで単独行動。実は14:00前くらいを狙ってSHINまで行ったものの材料切れでクローズという憂き目に遭い他をあたった。ということでこの週は家内を伴ってリベンジ。13:30ごろの到着だったが幸運なことに並びはなく、すぐに店内に入り食券を買って座ることが出来た。それでも数席空いている程度で後客がどんどん入り行列。
▲突き出しの小鉢
ビールに付属して毎回いただいている蕩けるチャーシューは脂身と肉の部位が適度に混ざる絶品。特製タレがたらりとかかり分葱がぱらりと散らされている。たまらない旨さで一気にビールがなくなってしまう。
旨辛らーめん=孤高かつ独創の辛味、美味の調和
家内が永遠に愛すると公言する超絶美味、かつ辛くてちょっと痺れる一品。家内と店主の舌の嗜好は似ているようで、旨辛に関して言及している内容が何故かいつもシンクロする・・。
特製らーめん=普遍の中の個性と旨味、絶えず進化を続けてきた名品
SHINの原点ともいえるラーメンの全部載せバージョンがこれ。
これはずっと不変かと思いきや、具材とスープの絶え間ない改良によって留まることなく進化を遂げて来た不世出のラーメンで、これと似た麺製品にはいまだかつて出会ってはいない。たとえば当初のメンマは姫筍、真菰筍に変わり、昨今では筍穂先と変遷してきたし、スープも動物系プラスいりこ系、昆布系などそのポートフォリオを綿密にチューニングし現在に至る。
ぱっつんとした麺は開業当初からのSHINの誇りであり、この独特の食感は師匠の店とここSHIN以外ではほぼ食べられないと考えてよいだろう。昨今ではご子息に製麺プロセスを託していて、そのクォリティは保持された上で更なる高みを目指している様子だ。こういった地道な改良・改善から生み出されるSHINのレギュラー製品は素晴らしいのひとことに尽きるのであった。
それらをあっさりと捨て去り、新たな道に踏み出そうとする店主のあくなき美味の追及は第二ステージへと突入するようだ。現行の殆どのレギュラーと毎月の限定メニューが変わってしまうのは名残惜しいが、斬新で度肝を抜くような、また別の未知の領域の味が提供されると期待したい。
お店データ
自家製麺 SHIN(新)
横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~14:30
18:00~21:00(日曜は夜営業なし)
※ 月火はカレー営業、麺の提供なし
定休:無休
最寄:東急東横線 反町4分
今日の一曲
Steinway Legends: Polliniの2枚目。ドビュッシー:12の練習曲#9 反復する音符のための。この曲集はインティメ-トで非常に特殊なプレゼンスを持つ。ショパンのエチュードなどとは違って規模的には小さくて限定された練習テーマだが音楽的には完成された美しさを持ち、技巧のみならず情感表現の鍛錬をも同時に要求する。それがツェルニーやクラマー・ビューローなどとは違うところ。二音ずつ同じ音階を叩き上下また飛躍する独特の旋律は点描画のモネやピサロを連想させられる。ポリーニのこれを聴くとサイボーグ的なシンセサイザーを連想する。
(MusicArena 2006/9/25)
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