tic,tac@大口 |
まずはビール
開発環境はほぼ戻り、ビルド(コンパイル&リンク)も正常で、ちゃんとロードモジュール(exeファイル)が生成されることが分かったが、対話型インソース・デバッガー用のDLLのバージョンが合わないとウォーニングが出る。これを解決しようと拘泥すれば更に時間が無為に過ぎる。なので、そんな素人向けの手取り足取り便利環境に依存せず我が道を行く。
仕様変更の詳細は担当者から既に聞いており、富山に行っている間も頭の中で新仕様に係るシステムの変更方案については構想を入念に練っており、帰浜して修正箇所等をソース上で特定し、後は一気に変更をかけていく。修正箇所を中心に単体テストを繰り返し、試験用データをアタッチしてレグレッション・テスト、スルー・テストをするだけとなる。
一息ついたところで昼間。この日も家内は勤務なので単独でランチに。数日前のこの人のblogに美味しそうなラーメンの絵が載っていたのを思い出し、近所の店で美味しい白河ラーメンを頂くことにする。13時前の到着だったが平日のせいか空いていた。まずはビール。ふと横を見ると20歳代とおぼしきスーツ姿の女性の一人客が手酌でビールを飲んでいた。格好いい。
らーめん+得のせ+まかないごはん
朝ご飯は食べずに珈琲だけ淹れてシステム改修作業にとりかかっていたため空腹だった。なのでちょっと分量は多めに頂くことに。
もう、あまり多くを語りたくはない、じんわり沁みる鶏ガラを穏和に煮出した絶品のスープ・ベースがなんとも言えない美味しさ。白河のラーメンはまずこのスープが基本なのだ。そこに泳ぐのは手打ちでびろびろした腰がある柔和な麺だ。これが波打つプリーツ状を形成していてスープをぐいぐいと持ち上げていく。この調子で麺を啜るとすぐになくなる。
冷静になって頭をリセットし、得のせの各パーツを味わっていくことに。まず。コリっとしたメンマは茶褐色で、味は中庸で塩分も少ないが竹臭い風味が中華そばの風情を演出。チャーシューは二種類付いていて、この店が得意とするレアのピンク色のものと、通常調理のロース煮豚チャーシュー。レアの方は噛み応えがしてじんわり豚の風味が強い。
通常の煮豚のチャーシューは非常に柔らかくてほろほろに崩れるほどなのだが、これまたロース肉のやさしさと適度な脂を感じる秀逸な出来栄え。この二種が同梱されるのはこの店のアドバンテージだ。そして、ワンタンがまた秀逸で、生姜を多めに加えて練った鶏挽肉をたっぷりと包み込んでいる。ちゅるちゅるの皮を噛むと中から熱くて旨味の強いジュースが飛び出て来る。
スープは醤油ダレを少し多めに調整してあってキリリとした風情。だが手打ち麺は茹でた時の水分をある程度内包しているので中和されて丁度良い濃度となっている。そして、まかないめしはこんな感じで、白河の鶏スープとともに頂くと堪らない美味しさと満足度を与えてくれる。しかもレア・チャーシュー、煮豚チャーシューの端材の微塵切りが載っていて文句なし。
相変わらずのクォリティに満足した。こういう生真面目で伝統を重んじるラーメン店が我が地元で受け入れられて長く存続していることに一種の安堵感を覚える。首都圏におけるラーメンを取り巻く環境は日進月歩であり、進化を停めてしまうともうそこで終わり、のような風潮が喧伝されているが、決してそうではない着実な行き方、いや生き方があるのだと確信するのだ。
お店データ
手打ら~めん tic,tac(チックタック)
横浜市神奈川区大口通10-1
電話:045-633-7765
営業:11:30~20:00(麺が切れ次第閉店)
定休:月曜
最寄:JR横浜線大口4分、京急子安7分
今日の一曲
随分と前になるが2002年のチャイコフスキー・コンクールで日本人女性として初の優勝を果たした上原彩子のアルバムから。バックはラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮のLSO。彼女は都内のヤマハ音楽教室からキャリアを開始した人として当時は話題になった。今でもJR目黒駅構内にヤマハ音楽教室の看板があり彼女のことが密かに載っている。このチャイコンはかなりエキセントリックだが、全体的には良くまとまっていて秀逸。
(MusicArena 2006/8/28)
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