小島屋@南浦和 |
ささやかな食事会は鰻
郷里である山形の鶴岡から義弟が暮らす浦和へと引っ越したのは昨秋のことだった。その後、慣れないこちらの生活になんとか順応しながら一年弱を過ごしたこととなる。そしてこの地で迎える初めての誕生日だったが、何と95歳というから驚き。誕生祝いをするからと義弟夫婦から誘いを受けていたので土曜に行ってきた。義父のリクエストはなんと鰻。
この日の横浜は朝から小雨が降るすっきりとしない天候。救いなのは、あの激烈な暑さが去って汗をかかず、また息苦しい熱風も吹かないこと。そんななか、午前中も早い時間帯に浦和に向けて自宅を出発。以前から書いているようにJR東日本の中距離電車の事情は大幅に改善された。上野・東京ラインの開通により東京駅を貫通する運行が始まってからは横浜から南浦和まではおよそ1時間。横浜駅では高崎線または宇都宮線の電車に乗り、一路赤羽駅を目指す。ここで京浜東北線に乗り換えて今回の目的地、南浦和へと至る。11:30頃、義弟が車で迎えに来てくれた。車で10分強、目指す鰻屋に到着。
浦和と南浦和の中間くらいに位置する住宅街に広い敷地を有し、まるで高級料亭か旅館を思わせるような佇まい。広い駐車場から店の玄関へ向かうと辺りが真っ白い煙に覆われ芳しい香りが漂っている。
まずはビール
義弟も義妹もこのあと車を運転するのでアルコールは回避。我々は勿論ビール。95歳の義父は少し飲むというので軽く注いで乾杯。いや、一息に飲み干していたのは驚き。二杯目を軽く注いで義父はおしまいにしたが、いやいや意気軒高だ。齢が齢だけに歩行機能は多少衰えてはいるがそれほど支障があるわけではないし頭脳明晰、言語明瞭、全く問題なく朗らかだ。
うな重 竹
花番さんに訊くと、うな重の松は鰻が一尾分、竹は半身だという。一尾はさすが食べきれないと思い、五人とも半身の竹にした。正午にかかり客がどんどん入り、座敷や個室を含めた非常に広い店内はほぼ満席状態の由、料理はなかなか出てこない。が、話すことも色々と多く時間経過はあっという間だった。
お店データ
小島屋
埼玉県さいたま市南区太田窪2166
電話:048-882-1382
営業:月~金:11:00~15:00、17:00~19:30
土日祝:11:00~19:30
定休:月曜(月曜が祭日の場合は翌日)
今日の一曲
ブロムシュテット/SFSOのシベリウス交響曲全集から。1枚目は1番と7番と両翼配置をしている。1番だが、どうしたわけかベルリオーズの幻想交響曲から感銘を受けてインスパイアされたとシベリウス本人が書き遺している。旋律やリズム、雰囲気も全く似ていないが。全楽章とも冷涼で直線的、衒いのない純和声を貫いた秀作だ。ブロムシュテットはN響の首席や客員マスターを務め、現在でも桂冠指揮者としてNHKの画面にしばしば登場する。
(MusicArena 2006/8/16)
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