中華そば 高野@大口 |
店は大口駅に近いが、ちょっと複雑
この店の場所は結構分かりにくい。最初の写真は大口通商店街を突っ切って新子安方面へ進んだ一個目の交差点で、右手にはフレディが定期診療で15年間通っていた秋元どうぶつ病院、左手にはセブンイレブンがある。ここを左折し大口駅方面へ進むと数軒先の右側の雑居ビルの下にこれが立ってる。自家用車の奥にスクーターが停めてあり、更にその奥に行列が見えるだろうか。
この建物は2階から上が分譲マンションらしく階下が割烹料理店と元々はカラオケスナックだったというこの店が入居。新規開店とあって白木の造作が綺麗な店舗だ。13時頃の到着で待ち行列は5人ほど。列に着いた後には更に5~6人が並ぶ。女性スタッフが出て来て列の前の方から事前に食券を買うよう促される。私が買ったのはビールの小瓶、そして特製鶏の中華そば。
結局、食券を買ってから20分ほど待った。2人組と1人単独とを勘案しつつ空き席を算段しているためか、例えば待ちの先頭が2人組だった場合、離れた2席にはばらばらには案内せず、かつ飛ばして1人単独客を案内して埋めることもない。なので常に2~3席空いた状態で運用される。奥の方のカウンタが1つ空いてそちらへ案内。
まずはビール
食券を渡すと冷えたスーパードライの小瓶はすぐにサーブされたが、そこからは暫し待つ。厨房を眺めると茹釜はテボが4つ入る仕様だが2つは麺茹で、残りの2つはワンタンなどの具材を湯煎するのに使っているようだった。ということはカウンタ席が11あるが基本は2食ずつの提供ということで一巡に4~5クールを要する。そんな事情もあり、ビールはゆっくりと頂くことに。
特製鶏の中華そば
暫し待ってカウンタ越しにオーダー品がサーブされた。
具材は写真の順に説明。豚バラ巻きチャーシューは程よい煮あがり具合でホロホロ、味は濃くなく薄くもなく中庸で美味しくこの濃い目の鶏スープとマッチしていると思った。別に鶏チャーシューが付く。鶏チャーシューは割と難しい食材で、ややもするとぱさつくのであるがこれはしっとりして割と強めの塩気が感じられた。鶏風味は意外にも少なめ。
穂先メンマは柔らかくしんねりした食感が独特の食材だが、これだけ強い鶏スープなので硬めでこりこりした通常の板メンマでも良かったのではないかと思う。味は醤油が比較的強い感じで、柔い食感を除けば全体バランスとしては悪くはなかった。大き目でちゅるちゅるしたワンタンは本格的な仕上げで中の餡は鶏の挽肉、そして生姜が仕込まれており風味が良かった。
味玉はとろりと秀逸で黄身の滋味が深く塩分の度合いも良好。肝心の麺は濃厚な鶏スープに合わせるには少し細いと思う。小麦粉は春よ恋の別製を使用している由、香りは相応だった。だが吸水が進み軟化が速かったのは残念。なおこの店のLED照明は私のデジカメのフォーカスを迷わせる波長成分を含んでいるようでピントが麺に合わなかった。見づらくて申し訳ない。
お店データ
中華そば 高野
横浜市神奈川区大口通135-11
電話:045-717-9042
営業:火~土:11:00~14:00、18:00~21:00
日:11:00~15:00
定休:月曜
最寄:JR横浜線 大口 2分
今日の一曲
今回はショパンのバラードとスケルツォ(Scherzo、イタリア語で「冗談」)だ。スケルツォは日本では諧謔曲と訳し旋律が跳躍的で和声も増四度や減三度を巧みに使う愉快で奇想な展開だ。アシュケナージのこの録音を聴き返すと、バラードはテンポ的には中庸、スケルツォは極めて速いパッセージの連続。アシュケナージというピアニストの完成度を見る録音だと思う。非常にリリカルで破綻がない美しさ、しかし叙情に深く流されることはない。
(MusicArena 2006/7/6)
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