日曜も引き続き好天に恵まれ、桜を愛でる人たちの波が凄かった。横浜駅方面へ用事があって出掛ける前に、久し振りにこちら。ということでまたまた再訪シリーズ。
まずは生ビール

この店はイタリアンをベースとするカフェで既に営業開始から随分と経っており、地元での支持も絶大、なかなかの人気店だ。席数は多くはないので入れないこともしばしば。この日はたまたま二人掛けテーブルが空いたところだったので入れ替わりですぐに座れた。毎年この季節になると
春キャベツのパスタをやるので楽しみにしていたが、この日は違うパスタだった。
おすすめランチ
家内のオーダーは
おすすめランチと称するツーコインのセット。


内容は中型のハンバーグステーキとハマチのムニエルとなる。ワンプレートにサラダも添え付けられる。なお、ライスは別皿提供。最後に小さなドルチェとソフトドリンクも付く。粉をはたき、揚げ焼きでふっくら仕上げられた上等で甘いハマチにはバターソースが絡まり、強火で揚げ焼きされた効果であろうか、多元的な旨味が内部に閉じ込められている。

小判型のハンバーグはもちろん手捏ね。注文が入るたびにシェフの手によりぱたぱたと丹念に空気抜きされ、大型のフライパンでじっくりと焼かれる。様子を見ていると客の七割がたはこのメニューを注文しているようだった。ねっとりしたミンチには多めのナツメグが入り爽やかで良い風味。そして自家製デミグラスの僅かな苦みが味に更なる深みを添えている。
本日のパスタ=明太子の和風バター醤油
因みにもう一つのパスタは
蕪とベーコンのアラビアータだったが、朝食にトマトをたくさん食べたので、今回はこの和風パスタを選んだ。まず最初に別皿でサラダが到着。ここのドレッシングはいつも唸ってしまうほど美味しい。



この店のパスタは乾麺なのだが、アルデンテの茹で上げ方がとても秀逸で下手な生パスタよりかは好感する。最初は明太子ソースを殆ど絡めず素のまま啜ってみる。うーん、実に絶妙な茹で加減でデュラムセモリナ粉の香りが強く鼻に抜ける。和風醤油と銘打っているが醤油は弱くバターの甘味が最初に舌に来る。塩分は少なくて実に優しい味の仕上がりだ。

次に、上にかかっている刻み海苔、明太子を絡ませ、スプーンでぐるぐると巻いてから頂いてみる。これは・・、ちょっとだけ唐辛子の雰囲気を感じる鱈子の旨味、そしてプチプチとした食感はまさに和風だしバターと醤油の相性も抜群。そして磯を感じる海苔も相まって何とも言えないハイブリッドな旨さなのだ。これは今まで味わったことのないパスタ。


パスタが終わりスープが皿に相当量残留した。スプーンで掬うとふんわりした旨味が口いっぱいに広がる。そうこうするうち家内はご飯は全部食べられないという。しかしこちらも終了しているのだ。どうしようかと思案している矢先、家内はいきなり私のパスタ皿にご飯をざらっと投入するではないか。これはいけない、これは卑怯だ。いや、この味が卑怯なのだ・・。
メインディッシュを堪能した後には小さな焼き菓子と珈琲が出る。実にゆったりとした日曜のランチであった。

お店データ

Andy Café アンディー・カフェ
横浜市神奈川区六角橋1-19-1
電話:045-431-3726
営業:11:00~15:00(LO:14:00)、
17:30~21:00(LO:20:00)
定休:月曜(祝日の場合は翌日)
最寄:東横線 白楽4分
今日の一曲

ブレンデルの10年ほど前のアルバムから、ディアベリ変奏曲。この曲は変奏自体は主題提示を含め、全部で33曲ある。長いのだがそれぞれが趣が異なっていて聴き飽きず最後まで楽しめる。ブレンデルは巨匠の一人に数えられるピアニストであるが、その演奏スタイルがストイックすぎるためか日本国内での人気は最高とは言えず、このディアベリ変奏曲も例えばポリーニの演奏の方が有名かもしれない。ブレンデルのこれはこれで良い演奏なのだが。
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