2018年 02月 12日
利久庵@関内 |
三連休の初日は関内方面へ出掛けた。ランチは久し振りの利久庵。
ここは横浜を代表する蕎麦店の一つ。タレント・出川哲朗の叔父の経営になることでも有名。随分とご無沙汰で、2015年の夏に訪れて以来となる。14:00前くらいで満席、少々待ってテーブル席へ。まずはビール。種類が色々あるが、この日はサッポロ黒生をチョイス。蕎麦前には厚焼き玉子、お新香、そして鴨の鍬焼きをオーダーした。
以下の写真の順でサーブされる。



厚焼き玉子は一般的な蕎麦屋でいう、いわゆる出汁巻き卵とほぼ同じだ。卵の種類によるものなのか、黄色が非常に鮮やかだ。そして焼きは均質に入り、焦げ目等もなく綺麗。ちょっと甘めに振った味付けだが、鰹出汁がきっちりと効いていてとても香ばしい。醤油で湿した大根おろしと一緒に頂く。ほっこりと幸せな気分にさせてくれる優しい味。
お新香は、思ったより分量が多くて食べ応えする。大根と蕪、胡瓜は見た目から糠漬けかと思ったのだが、どうやら塩と昆布による浅漬けのようだ。あとは白菜漬け、赤蕪、はりはり大根などとなる。塩味はいずれも薄く、別添の醤油を適宜垂らして塩分調整しながらぽりぽりと頂く。
鴨の鍬焼きは、ここに来たら大概は頼む定番の一皿だ。癖のない合鴨が薄塩でじっくり焼き上げてある。更に別の小皿で提供の上等な焼き塩をぱらりと振りかけながら味を調え、葱と共に頂く。まさに絶品で、ビールがどんどん進む。蕎麦だが、揚げ帆立と小海老のみぞれそばをオーダー。今までメニューにあることは認識していたが初めて頼んだ。
肴が終わった頃を見計らって蕎麦が到着。

これは冷たい変わり蕎麦の一種で、千切りの人参、かいわれ、水菜、菜の花、プチトマト、白髪葱、大根おろしなどの多種の野菜と、さっくり揚げたホタテ貝柱および小海老が付け合わされた一品となる。軽く混ぜ返すと薄い揚げ油が蕎麦汁に適度に拡散して上品な甘みをもたらす。小海老はぷりぷり、貝柱はにゅわっとしていて、いずれも滋味が深い。
この二八蕎麦だが、数年前に比べて明らかにグレードが上がっている。抜き実の挽きぐるみは以前より微細な粉末となって仕上がりの稠密度を増し、そして何より蕎麦自体の香りが数段アップ。噛み締めると一定硬くて弾力が強く歯応えが良好、そして喉越しは更科並みにつるつると気持ちよく、そして甘辛い出汁によくマッチしている。


最後は、丼に残った汁をレンゲで湯呑茶碗に移し取り、中程度の粘性を帯びた香り高い蕎麦湯を注いで頂く。ほっと一息つく。昨今ではコンペティターも増えてきており、たとえ利久庵のような老舗といえども継続的な努力を惜しまず質的向上を図っているということか。先端を行く切れ切れの求道的な蕎麦ではないものの、その領域に近付いて来たのは確か。
利久庵
横浜市中区真砂町2-17 利久ビル
電話:045-641-3035
営業:11:00~20:30
定休:日曜
最寄:JR、市営BL 関内2分
▶ 余談
店内にはモーツァルトの交響曲が静かに流れていた。天井埋め込みのPAスピーカーが鳴っているのだろう。今まで気にも留めていなかったが帳場に店内PAの送り出し装置がひっそり置いてあった。なんと左側の電話機の下にアキュフェーズ(Accuphase)製のプリメインアンプがある。蕎麦屋でアキュフェーズとは、実に珍しい。
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♪ よい音楽を聴きましょう ♫
まずはビール
ここは横浜を代表する蕎麦店の一つ。タレント・出川哲朗の叔父の経営になることでも有名。随分とご無沙汰で、2015年の夏に訪れて以来となる。14:00前くらいで満席、少々待ってテーブル席へ。まずはビール。種類が色々あるが、この日はサッポロ黒生をチョイス。蕎麦前には厚焼き玉子、お新香、そして鴨の鍬焼きをオーダーした。肴三種
以下の写真の順でサーブされる。



厚焼き玉子は一般的な蕎麦屋でいう、いわゆる出汁巻き卵とほぼ同じだ。卵の種類によるものなのか、黄色が非常に鮮やかだ。そして焼きは均質に入り、焦げ目等もなく綺麗。ちょっと甘めに振った味付けだが、鰹出汁がきっちりと効いていてとても香ばしい。醤油で湿した大根おろしと一緒に頂く。ほっこりと幸せな気分にさせてくれる優しい味。
お新香は、思ったより分量が多くて食べ応えする。大根と蕪、胡瓜は見た目から糠漬けかと思ったのだが、どうやら塩と昆布による浅漬けのようだ。あとは白菜漬け、赤蕪、はりはり大根などとなる。塩味はいずれも薄く、別添の醤油を適宜垂らして塩分調整しながらぽりぽりと頂く。
鴨の鍬焼きは、ここに来たら大概は頼む定番の一皿だ。癖のない合鴨が薄塩でじっくり焼き上げてある。更に別の小皿で提供の上等な焼き塩をぱらりと振りかけながら味を調え、葱と共に頂く。まさに絶品で、ビールがどんどん進む。蕎麦だが、揚げ帆立と小海老のみぞれそばをオーダー。今までメニューにあることは認識していたが初めて頼んだ。揚げ帆立と小海老のみぞれそば
肴が終わった頃を見計らって蕎麦が到着。

これは冷たい変わり蕎麦の一種で、千切りの人参、かいわれ、水菜、菜の花、プチトマト、白髪葱、大根おろしなどの多種の野菜と、さっくり揚げたホタテ貝柱および小海老が付け合わされた一品となる。軽く混ぜ返すと薄い揚げ油が蕎麦汁に適度に拡散して上品な甘みをもたらす。小海老はぷりぷり、貝柱はにゅわっとしていて、いずれも滋味が深い。
この二八蕎麦だが、数年前に比べて明らかにグレードが上がっている。抜き実の挽きぐるみは以前より微細な粉末となって仕上がりの稠密度を増し、そして何より蕎麦自体の香りが数段アップ。噛み締めると一定硬くて弾力が強く歯応えが良好、そして喉越しは更科並みにつるつると気持ちよく、そして甘辛い出汁によくマッチしている。

最後は、丼に残った汁をレンゲで湯呑茶碗に移し取り、中程度の粘性を帯びた香り高い蕎麦湯を注いで頂く。ほっと一息つく。昨今ではコンペティターも増えてきており、たとえ利久庵のような老舗といえども継続的な努力を惜しまず質的向上を図っているということか。先端を行く切れ切れの求道的な蕎麦ではないものの、その領域に近付いて来たのは確か。
お店データ
利久庵 横浜市中区真砂町2-17 利久ビル
電話:045-641-3035
営業:11:00~20:30
定休:日曜
最寄:JR、市営BL 関内2分
▶ 余談店内にはモーツァルトの交響曲が静かに流れていた。天井埋め込みのPAスピーカーが鳴っているのだろう。今まで気にも留めていなかったが帳場に店内PAの送り出し装置がひっそり置いてあった。なんと左側の電話機の下にアキュフェーズ(Accuphase)製のプリメインアンプがある。蕎麦屋でアキュフェーズとは、実に珍しい。
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。♪ よい音楽を聴きましょう ♫
by primex64
| 2018-02-12 17:34
| My dishes -Soba
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