旬の魚と地酒@富山 |
スーパーの店頭で手に入る魚たち
富山湾ではカマスの漁獲量が多く、夏前から秋まで店頭に並ぶ魚種としてはポピュラーだ。特に秋には脂が乗り美味だ。これは赤カマスという種類で、青みを帯びたヤマトカマスとは種類が違う。体長が10~15センチくらいの小型魚は干物にするか塩焼きで頂くのが一般的。秋刀魚が出回る直前からは30センチくらいに成長した魚が獲れ、これは地元では刺身にする。因みに獲れたてでないと美味しくはない。
黒鯛もまた富山湾では一般的な魚で、旬は長くて5月の連休から10月いっぱいは水揚げがある。富山湾の海底は浅瀬から深淵まで変化に富み、また砂地も岩場もあって魚種が非常に多い。黒鯛は中程度の深さの岩場に生息する悪食・大食の魚食魚。そういった魚に限って白身で上品な脂が乗る高級魚として扱われる。但し富山ではそれほど高級との認識はなく、一般家庭でも飲み屋でもよく出てくる。
富山湾で獲れる烏賊といえばホタルイカが有名。だがそれ以外にもスルメイカ、コウイカ、ヤリイカなど多様な烏賊が獲れる。その中でも最も高価に取引きされるのがアオリイカ(障泥烏賊)だ。アオリイカの親烏賊は3~6月頃が旬で最大サイズで水揚げされるが、現在は身が柔らかくて薄手の子烏賊が旬。刺身にすると最高。皮肉だが、富山では大型で柔らかく甘みの強い赤イカが最高級とされている。
旬の地魚の刺身、地酒でささやかな晩酌
富山は海の幸が豊富で新鮮、しかも安価だ。都会の巨大消費地では高級魚と珍重される魚種であってもごく手軽に買える。なので、地元の人たちは自分たちが毎日美味しい魚を食べているという意識は殆ど持っていないのだ。
黒部市の老舗。黒部川の伏流水で仕込んだ淡麗系。これは普通醸造酒。
右側: 清酒 立山
砺波市の老舗。馥郁とした風味と切れのある味。これは冷専用の吟醸酒。
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