木の芽@石川町 |
生ビール、天ぷら盛合せ
まずは生ビールを頼む。そして肴には前回と同じものがまた食べたいというので、出汁巻き卵と天ぷら盛合せをオーダーする。ここの料理は奇を衒っていないので毎日でも飽きずに食べられるのだ。普通、厨房が混雑していない時には出汁巻きが先に出たりするが、さすがに調理が忙しいと見え、今日は天ぷら盛合せが先に出てきた。
出汁巻き卵
彩りそば
家内が頼んだ彩りそばが到着。
彼女はガラス工芸を趣味とし、仕事の傍ら元町にある工房・教室に通っている。そんななか、ランチには時折この店を訪れてよく食べるメニューだという。小分けされた小丼に美味しい蕎麦が盛られ、それぞれ趣向を凝らした素材が乗る。写真には写っていないが山菜蕎麦の下には揚げ玉が仕込まれている。淡白過ぎる山菜の味を旨味で補う趣向らしく、これが絶妙。
鴨せいろ
私が頼んだ鴨せいろが到着。
前回述べた通りこの店の主要なせいろ蕎麦は3種。鴨はその最右翼だ。大振りの椀に出汁が張られているのは前回の肉せいろと同様だが、これは癖のない合鴨。削ぎ切りの長葱、葉三つ葉の芳香が鼻を突く。豚や鶏とは違う、実に深い滋味がこの合鴨肉の特徴。山椒の粉末、七味ををぱらりと散らし、香り立つ蕎麦と共に啜ると至福の時が訪れる。
今日の蕎麦は新蕎麦を使ったものだったのかどうかは不明だ。しかし馥郁としつつも鄙びた香りが特に秀逸であり、蕎麦粉とは本来こういった風味だったな、と再確認した。気温も湿度も日々激しく変化しており、実際の蕎麦粉の加工と管理には想像以上の苦労が伴っていることだろう。それでも一定以上、いや最上級のクォリティで蕎麦を提供し続ける木の芽はさすがなのであった。
お店データ
木の芽
横浜市中区石川町1丁目11
電話:045-641-5835
営業:11:30~21:00
定休:水曜
最寄:JR石川町(南口)1分、
MM21線 元町・中華街8分
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