自家製麺 SHIN(新)@反町 |
限定の陰で休止するレギュラー
SHINでは限定メニューが極めて高い人気を博している。実は、その裏で犠牲を強いられているレギュラーメニューがあって、手の込んだ限定をやっている時にはつけ麺系は大概は休止となってしまうのだ。その、つけ麺は休止するという事実は毎回店の壁に告知が貼られていて知ってはいた。確かに昨今ではSHINのつけ麺はとても縁遠く、食べていない。
このところ手間のかかる限定ヒットメニューが間断なく続いていて、従って普段からもの凄く手間をかけて仕込みをする必要のあるつけ麺が犠牲となり、つまり事実上は無期限休止のメニューとなっていたのは薄々は知っていた。が、今回のTwitterの告知でその事実を新たに認識したのであった。ならばということで食べに行ってきたというわけだ。
限定復活したつけ麺の雄姿
私が最後にSHINのつけ麺を食べたのは3年以上前のこととなる。
この白濁部分を作り出すのには多量の鶏むね肉を下拵えして煮て、後にミキサーで周到に擂り潰し、クリーミーでスムージーなペースト、というより鶏クリームそのものを作る作業を経る必要があって、これが店主にとっての重荷なのだ。当時と今とでは製法は大きくは違わないと店主は言う。それでも初期の頃のスープよりは粘性をかなり増していると思うのだ。
今回のトッピングは味玉。往時の特製つけ麺はその他に大判チャーシュー、単体の姫竹が付いていて、それが極太ストレート麺に横たわる姿が圧巻だった。なんてことを思い出しつつ浸け汁椀を混ぜ返し、そこへ専用極太麺を沈めてから一気に啜る。極太麺の小麦風味、馥郁たる鶏の風味、宗田鰹、鯖節等の魚介エキスが混然一体となって喉から鼻に抜ける。
お椀の底には拍子木切りした上質なチャーシュー、マコモダケ、柚子皮などが沈んでおりこれがまた良い食感。だがなんといっても鶏ペーストを出汁に溶いたクリーミーで濃厚なスープが滋味深く、しかも他に類を見ないライトでフローラルな食後感が非常に秀逸。ぐつぐつ煮出した鶏白湯や豚骨背脂系とは一線を画したSHIN独創のクリーンな旨味なのだ。
最後に鰹節系から抽出した専用スープで割ってもらい、一滴漏らさず頂いたのは言うまでもない。店主の負担を最小限度に保ちながらこれらの絶品メニュー群を維持運営していくことはできないのであろうか。
お店データ
自家製麺 SHIN(新)
横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~14:30
18:00~21:00(日曜は夜営業なし)
定休:月・火(祝日でも休業)
最寄:東急東横線 反町4分
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