石楽@横浜 |
ジョイナスのレストラン街に一年ほど前にオープン
ジョイナスとザ・ダイヤモンドはブランド統合して店舗や外食フロアの再編中であるが、そんななか昨年にオープンしたという石楽に行ってきた。なんでも天ぷらと石臼挽きの蕎麦が自慢なんだそうだ。良くは分からないがこの屋号では複数の店舗がヒットすることから外食産業によるFC展開か直営と思われ、覗いてみると評判は悪くはないようだ。
格安で品数豊富な特別なメニューを頼んでみた
ビールと共にオーダーしたのは一周年記念の特別限定メニューという、てんぷら御膳。写真にある通り少量ずつながら品数多く楽しめる内容。但し、蕎麦は一口サイズなので食べた気はしないし、クォリティ的にどんな蕎麦だったかを語るには少量過ぎる。なので、少しだけだが語ってみる。因みに料金はこれで1,200円ということなのであれこれ楽しめて納得。
これは特別なセットゆえ、この店の特徴である天ぷらと蕎麦を十分堪能するまでは至らなかったが、概して言えるのは実力的には中庸で、頑張り次第ではジョイナスのように立地が非常に高価な場所でもやっていける可能性はある。但し、老舗でも一定の味と安心感を保つ例えば更科一休のような店、つまりクォリティ的には中堅とされる地元スタンダードに伍して行けるか否かが課題。
料理のクォリティとしてはまずまず、買物がてら軽く済ませるには好適
卵焼きは出汁が効いた薄味で美味しい。天ぷらはさっくり揚がっていてしかも熱いうちにサーブされて好感度は大だ。海老は美味しいが尻尾が固いので車海老ではなくバナメイ海老かとも思ったが、サイズ的にはちょっと大きいのでホワイト海老だろう。決して悪くない。ほっくりしたかぼちゃ、茄子、獅子唐も揚がり具合としてはかなり良い。茄子の揚がり具合は殊更良かった。
メニューとしては面白いが個人的には微妙だったのが稲荷寿司。甘辛く煮含めた稲荷の皮に上品な酢飯が詰め込んであり上には半身のボイル海老や椎茸などが乗った一品でとても美味しい。しかし腹に堪えるボリューミーさ。その分を蕎麦の分量を増やしても良いような気がする。あとは茶碗蒸し。旨味の付け方は良いのだが塩分が強過ぎる。餡の味付けを間違えているかも。
肝心の蕎麦だが前述の通り量的に少ないので断定はしない。家内は温のかけ、私は冷で頼む。店の主張する石臼挽きの蕎麦の良さが少しは垣間見られた。つまり、写真にある通り、色からすると更科ではなくて完全な田舎蕎麦、しかも殻を剥いた後の挽ぐるみを二八くらいの小麦粉を混ぜて打った蕎麦なんだと思う。香りは仄かだがちゃんと蕎麦の風味が残っている。
最後にはデザートの蕎麦豆腐の黒蜜がけがさりげなく用意されていた。黒蜜というが甘みは強くはなくて、蕎麦の実を挽いた粉で作った豆腐の風味を壊さない程度の味付けで好感度は大だ。因みに、ビールを頼む前に出されたのは冷たい蕎麦茶で、これと蕎麦豆腐との相性は抜群で、まさに蕎麦尽しのメニューが完結する。FCとは言えハイレベルな品を出す店なので今後の発展に期待したい。
お店データ
そばと天ぷら 石楽 JOINUS横浜店
横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナスB2F
電話:045-594-7561
営業:11:00~23:00(L.O.22:00)
定休:不定休(JOINUSに準ずる)
最寄:各社線 横浜1~2分
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