9月1日にオープンした鶏スープが売りのラーメン店。比較的評判は良いがチャンスがなくて宿題店となっていたところ。
ラーメン店らしくないNicolなる屋号だが、本格正統派の店
この店はよくランチを食べに行くイタリアン=チキチキ・タンタンのすぐ裏手近傍に出来た。13:00過ぎに到着。店に入ると黒っぽい内装と調度品が落ち着いた雰囲気を醸している。カウンタが5席とテーブルが三つほどと意外に狭隘な店舗。先客は2人一組だけ、後客はゼロ。オーダーしたのはメニュー先頭にあった鶏塩SOBAだ。小ライスが付くと言われ、お願いした。
厨房で調理を担当しているのは若い男性、フロアと給仕担当は中高年の女性だ。先客の調理が終わっていなかったせいか、なかなかオーダー品が出て来ない。その間、壁に貼ってある能書きを読んでみる。「新鮮な朝びき鶏のガラスープとフレッシュ野菜を6時間掛けて炊きだしたスープは4種の塩と魚介をブレンドし、キレのあるスープに仕上げてあります」とのことだった。


オーダーから暫く経って鶏塩SOBAがサーブされた。澄み渡ったスープに細めの麺が泳ぎ、チャーシュー類、つみれ、水菜、白髪葱、海苔、そして糸唐辛子が添えられ、外観上とても綺麗なラーメンである。スープを一掬い。これは淡麗でなかなかに旨いスープで、塩分が円やかで滋味が多いためか一掬いが次の一掬いを誘ってしまい、麺を食べる前にかなり減るのだ。
鶏で統一された添え付けのチャーシュー類はスープとの絶妙なマッチングを見せる

添え付けの肉類はあわせて三種類。鶏ももの巻きチャーシューが一枚、胸肉の半生チャーシューが一枚、小型のつみれが一個。
鶏ももチャーシューはしっかり下拵えがされていて塩分も程よく沁み、とても繊細な出来上がりだ。
※つみれの拡大写真は撮り忘れた

胸肉の方だが、これはおよそチャーシューとは称せないもので、敢えて例えるなら鶏刺、あるいは鶏わさの湯引きしたささみ肉だ。つまりレアに仕上がっていて中は完全に生だ。塩分は殆ど感じられないがスープと共に頂くとそれ以上を望む必要がないほど絶妙な塩梅となり非常に旨い。後はつみれだが、これは鶏挽肉に生姜を適量混ぜて小型に丸めた一品でほろほろした歯触りが楽しい。
全粒粉の麺は精妙な細さだが、最後まで軟化せず秀逸
写真では麺の一部分が白く写っているが、これは玄関扉の格子の隙間から差し込んだ自然光を浴びた所が白飛びしているため。実際には均一な薄黄色をした繊細なストレート麺で、中には粗く挽かれた小麦の殻の粒が入っている。固茹での麺を噛み締めると小麦の香りが広がる。また、スープ表面に浮かせているオイルの働きからか、絡みは良く、滋味深いスープをよく持ち上げる。


スープには魚介系が入っているとの解説だが、やはり鶏が支配的で、魚のウェイトはそれほど高くはないようだ。さて、このラーメンは全体の完成度はなかなかに高い。何より鶏に拘るこの姿勢がとても共感できる。この店の値付けは安くなくて、それを理由にもう来ないという人もいるだろう。しかし、リピートしたいと思うだけの求道的な一杯だった。
お店データ

Laらぁ麺 ニコル
横浜市中区吉田町3-11
電話:080-3319-0256
営業:月~木:11:30~14:00、20:00~翌3:00
金・土:11:30~14:00、20:00~翌7:00
定休:無休
最寄:JR・市営BL関内6分、京急日ノ出町7分、
JR桜木町8分

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