西町大喜 西町本店@富山 |
東京駅から富山駅までは2時間あまり
金曜は休暇を取得し、東京駅を朝10時過ぎに出る"かがやき号"で出発することに。いつもより遅いと思って油断をして寝坊し、朝はしっかり食べないまま家を出た。横浜の自宅から東横線でJR横浜駅に行き、えきねっと予約していた切符を券売機から出してから東海道線、というか上野・東京ラインの宇都宮行きに乗る。時刻はオフピーク時間帯のはずだったが猛烈な混みようだった。
手にしたキャリーバッグがかなり邪魔で、周囲の乗客にはさぞや迷惑だっただろう。横浜を出て東神奈川を過ぎるあたりから最大加速になり横揺れは最高潮に達する。揺れに従って前後左右に不規則に振られる。体はともかくとしてキャリーバッグが動いて隣り合わせている乗客の足にぶつかるのが気が引け、とても憂鬱な気分。キャリーバッグのキャスターにはストッパーが欲しい。
発作的にあの黒いラーメンが食べたくなり、市電に飛び乗る
富山へは通常飛行機を使うが、母親の車の迎えがないため空港からの足が悪く新幹線を使っている。
これが意外に便利で速い。セキュリティ・チェックが不要で飛び乗りオーケー、運行が正確な新幹線は偉大だ。かがやき号は程なく富山駅に滑り込む。鉄道王国の富山では新幹線中央改札を出ると目の前が市電乗り場だ。レトロな市電の姿を見た瞬間、なぜかあれが食べたくなった。そう、今は富山ブラックと呼称されるラーメンだ。LED方向幕には南富山行きとの表示、思わずその電車に飛び乗った。富山駅電停から乗り込んだ客は私を入れて僅か3名。ランチタイムのためか途中の電停から乗る客も少ない。ゆるゆる進む市電は気忙しい都会の生活を忘れさせてくれる。
西町電停で降車、降り始めた雨の中を大喜へと急ぐ。何十年も変わらずここに佇む古風な建物が出迎えてくれる。タイムスリップしたみたいだ。扉を開けると薄暗い店内に醤油の鮮やかな香気が充満している。これは富山のラーメン屋でしか経験できない匂い。入り口近くに着席し、中華大とコールする。昨今の減塩ブームのためか「薄め」もあるが敢えて普通で頼んだ。調べたら最後に訪れたのは2009年の帰省の折りだった。この記録を読んでこの頃はまだ父親は健在だったことに思い当たる。父親も私も同じ高校に通い、そして学校帰りにこっそり啜っていたのがこの塩っぱいラーメンだったというわけだ。
そんなこんなを考えながらサーブを待つ。因みにこのラーメンについての詳細は書かないが、店に小冊子が備え付けてあったので写真を載せておく。
発祥の聖地で味わう正真正銘・黒いラーメンの元祖
お店データ
西町大喜 西町本店
富山市太田口通り1-1-7
電話:076-423-3001
営業:11:00~20:00
定休:水曜(祝日の場合は翌日)
最寄:市電(環状線)グランドプラザ前 1分
市電(本線)西町 2分
駐車:無し(近隣コインパーキングあり)
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