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この趣旨にのっとり新譜CDを中心とした試聴記を書いています。かつての巨匠たちが残した歴史的な名演奏・名録音は多数あって、それは多大な価値のある偉大な財産です。しかし、いつまでも先達を礼賛していてはクラシック音楽界の発展はないと考えています。名演奏・名録音については既に多くのサイトで深掘りされておりますのでそちらをご覧いただければと思います。
オーディオ装置には生き物のような性質があり、良質な音楽CDを鳴らしていると、それに呼応するように音質が向上して行きます。評判の良い高額な装置を買ってきてポンと置けばその日から良い音質で奏で始めるかというと、そのようなことはまずありません。どんな装置にも調教が必要で、なおかつそれには高音質なCDが必要なのです。質の良くないCDを鳴らしていると装置はバランスを崩して音質が低下し、なかなか元に戻らなくなります。人には人格があるように装置にも「品」格というものがあって、それは装置の使い手であるあなたが育むものなのです。