Nikolaus Harnoncourt dies at 86 |
Conductor Nikolaus Harnoncourt
dies at 86

A statement said he "took his last breath peacefully surrounded by family".
The Vienna Musikverein, home to the Vienna Philharmonic orchestra, said his death marked the end of an era.
The conductor announced his retirement in a farewell letter in December, citing health reasons.
"My physical abilities require the cancellation of my future projects," he wrote, saying he would not appear on the concert stage again.
Thomas Angyan, director of the Vienna Musikverein, said: "I did not think so little time would pass between his retirement and death. "
"We must continue the musical legacy he leaves us." Harnoncourt's work was considered ground-breaking. He sought to interpret music as faithfully to the original as possible and his Concentus Musicus Wien ensemble was at the forefront in its use of period instruments.
アーノンクールが亡くなった。先日には巨匠ブーレーズが亡くなり、またバロック系ではブリュッヘンも去って久しい。こうしてみると段々と楽壇が寂しくなって来た。バロックの世界は狭く、その範疇から古典派やロマン派まで食指を延ばした音楽家は少なくなくて批判的な声も多かった。そして彼もまたその洗礼を受けた先進的な求道者の一人だったといえる。ただただ冥福を祈る。
アーノンクールさん86歳=古楽演奏追究の名指揮者
▶ 毎日新聞 3月6日(日)22時13分配信
作品が生まれた時代の響きを追究する古楽演奏のパイオニアで、オーストリアの世界的指揮者、ニコラウス・アーノンクールさんが5日、死去した。公式ウェブサイトで家族が明らかにした。86歳。
ベルリンで音楽好きの貴族の家に生まれ、幼少期からチェロをたしなんだ。一時は人形劇に熱中し劇団を旗揚げするが、フルトベングラー指揮のベートーベン交響曲第7番に感銘を受け音楽家となることを決意。ウィーン国立音楽院を経て、1952年にチェリストとしてウィーン交響楽団に入団した。
音楽院在学中から歴史的楽器を研究。「理論上、音楽はみな、作曲された時代の楽器でこそ最良の演奏ができる」と考え、53年、バイオリニストの妻らと古楽器演奏集団「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を結成した。厳密な時代考証に基づき、モンテベルディやバッハ、ヘンデル、ハイドンなどの作品を作曲当時の方法で演奏、元来の姿をよみがえらせた。
また、グスタフ・レオンハルトとともにバッハのカンタータの全曲録音を完成させ、芸術分野のノーベル賞とされるエラスムス賞を80年に受賞した。
その後、レパートリーをベートーベンやブラームス、ヨハン・シュトラウスやベルディなど古典派からロマン派にまでひろげ、近年ではバルトークも指揮。ウィーンフィルやベルリンフィルに客演した。
時差嫌いのため来日は少ないが、2005年に京都賞を贈られた際、25年ぶりに来日して話題となった。昨年12月、体力低下を理由に引退を表明した。

♪ よい音楽を聴きましょう ♫