2015年 09月 20日
R.Strauss: Symphonia Domestica Op.53@Kristjan Jarvi/MDR Leipzig RSO. |
naïveの新譜で、クリスチャン・ヤルヴィ率いるMDRライプツィッヒ放送響のライブ。Rシュトラウスの家庭交響曲とDエリントンのハーレム組曲のカップリングは珍しい。

http://www.tower.co.jp/item/3921129/
The Kristjan Jarvi Sound Project - Parallel Tones
Richard Strauss: Symphonia Domestica, Op.53
Duke Ellington: A Tone Parallel to Harlem
Igor Stravinsky: Praeludium for Jazz band
Featured personnel to D. Ellington: Harlem
Matthias Haller(Cl)
Bernd Jraft(Cl)
Andreas Pietschman(B-Cl)
Kathi Wagner(Bari Sax)
Meriel Price(Ten Sax)
Christoph Enzel, Adrian Tully, Maike Krullmann(Other Sax)
Bernd Bartels, Gerd Ficher, Jörg Baudach(Tp)
Sebastian Krause(Tb)
Thomas Winkler(Ds)
Christopher Beuchert(Bas)
MDR Leipzig Radio Symphony Orchestra, Kristjan Jarvi
"相似の響き"
R.シュトラウス: 家庭交響曲Op.53
デューク・エリントン: ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム(ハーレム組曲)
ストラヴィンスキー: ジャズ・バンドのための前奏曲(1936-7)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、MDRライプツィッヒ放送交響楽団
巨匠とされる父親ネーメや、現在はN響の音楽監督を務める兄パーヴォに隠れているけれども、個人的にはこの弟のクリスチャンがその中では一番真っ直ぐで好きな指揮者だ。巨匠然とした風格が全くなくてあっけらかんとした音楽感は父や兄とは一線を画そうという意図があってのことか否かは分からないが。このCDでもその独創性が際立っていて、二曲目にはジャズ世界の巨匠=D.エリントンの作品を持ってきていることでも明白だ。
このCDはそのクリスチャンが手兵・MDRライプツィッヒを率いての企画もの・・The Kristjan Jarvi Sound Project・・の第三弾ということ。因みにこれまでの企画ものは残念ながら聴いていない。キングインターによれば、この第三弾のテーマは、欧州から米国へ、米国から欧州へのオマージュとのこと。よく意味が分からないと思うが、ライナーにあるクリスチャンのテキストによるこれらの曲の成り立ちを知らされると、なるほどそうか、と膝を打った。というのは最終トラックを除くRシュトラウスとDエリントンの曲には、伝統的なクラシックのオーケストラでは非標準の楽器で普段は殆ど登場しないサキソフォーン=サックスが積極的にフィーチャーされている特異な曲ということ。この二曲に潜む共通性を抉り出したテーマアルバムと思ってよい。
Rシュトラウスの「家庭交響曲」は存在は知っていたが初めて耳にする作品。この曲はカーネギーホールで初演するため1904年頃に精力的に書かれたとされる。4本のサックスが使われているのが特徴。Wikiに作品の概要があったので更にそれを縮約する。この曲はシュトラウス自身の家庭の様子を曲にしたとされ、曲は切れ目無く演奏されるが内部は4部から構成される。第1部ではこの家の主人ののんびりとした性格を表す主題が提示され、次いで活発な性格の妻の主題が提示される。その後子供、叔母・叔父が登場する。第2部は子供が遊び、母親の子守歌に包まれて眠る様子。第3部では子供が寝る傍らで仕事をする夫、愛の交歓、妻の気づかいの様子が描写。ここまでは途切れず来るが、次の第4部との間は区切られる。第4部は子供が起きるところから始まり、フガートの作曲技法により両親は子供の教育方針を巡って喧嘩を始める。子供が泣くほど激しくやり合うがそのうち落ち着き、2人は歌を歌う。しかしまた高潮してクライマックスとなる。ここが大規模管弦楽の効果が最大限に発揮される場面で暫くしてフィナーレを迎える。
Rシュトラウスの音楽は自分的には三つのパターンに分類されると従前から言っている。即ち、壮大な構築美を見せつけるドイツ・ロマン派の血統を承継した重厚で美しい作品、前衛的で飛翔感が強い無調性の現代音楽に近いチャレンジングな作品、そしてこのどちらにも該当しないその他の作品。この分類でいうと家庭交響曲は後者の分類だ。つまり、ストレートに言うと少し外したマイナー作品であり、ちょっと退屈。アメリカの新しいカルチャーの息吹を瑞々しく描写した作家としては、ガーシュウィンとの親交を通じてPコンなどいくつかの作品を書いたラヴェルが成功事例として挙げられるが、Rシュトラウスのこれはちょっと微妙だ。ただ、サックスをフィーチャーした音圧レベルの高いオーケストレーションにはエナジー感があり、当時、経済発展の道筋がついて破竹の勢いで邁進する米国をじょうずに模写しているとは言える。但し、それは作品自体がそういった作りなのか、はたまたクリスチャンの積極的で若々しい解釈と演出がそうさせているのかは判然とはしない。
ジャズの帝王と言われるデューク・エリントンは現在においてもTake the "A" Trainなど不朽の名作で知られており、ジャズに詳しくない人でも彼の作品を頻繁に耳にしているはず。なのでエリントンについては今更ここでコメントはしない。このハーレム組曲(ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム)は、Wikiによれば、この原曲は1950年にあのトスカニーニから作曲を委嘱されてたものらしい。トスカニーニはニューヨークの都会的な雰囲気を題材とした大規模なオーケストラ組曲を企画していたようで、このハーレム組曲はその一部に組み込む予定だったそうだ。だが、トスカニーニ自身がこの曲を振ることは生涯なかったそうだ。
作曲は1950年5~6月にかけてヨーロッパ・ツアーへ向かう船上で、初録音はエリントン楽団の手により1981年のアルバム「Ellington Uptown」だった。円熟期のDエリントンはRシュトラウスの交響詩(あるいは音詩とも)を研究していて、この作品もそこからインスパイアされて書かれたとされる。エリントンの作曲技法や採譜の技術、オーケストレーションは正統的クラシック音楽を生業としている人たちと変わらないくらいの技量だったようだ。この曲だが、純粋クラシック・オケが昔から録音題材として割と頻繁に使っているのを目にする。そういえば、確かデトロイト響とともにクリスチャンの父=ネーメ・ヤルヴィもこの曲を録音していたと記憶する。随分前だが。
輸入元の販促文によれば、リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」はヨーロッパのセレブの、デューク・エリントンの「ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム」はニューヨークの下層階級の生活を音楽で描いている点で共通しているんだそうだが、どちらも懸命に生きる人々の息遣いが伝わり、両巨匠の天才的な表現力に脱帽。クリスチャン・ヤルヴィの熱血的な指揮ぶりに引き込まれます、とのこと。それは良いのだが、この家庭交響曲の録音には問題がある。詳細は録音評に詳述するが。
非常に短い「おまけ」だが、ストラヴィンスキーの「ジャズ・バンドのための前奏曲」は、センスのある小品であり、ストラヴィンスキーがジャズのエッセンスを完全に理解・咀嚼したうえでジャムセッションもできるくらいのハイレベルな即興性を身に付けていたのではなかろうかと想像させられる興味深い作品。
(録音評)
naïve V5404 通常CD。録音は2013年11月、2014年6月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴ収録。録音編集システムは今どき珍しいSequoia、マイクはMain System DPA-4006(3 Decca-Tree and 2 Outrigger); Strings, Brass - all Neumann(M149, TLM170, U87); Woodwinds, Timpani - Schoeps MK4 and MK21,プリアンプ&コンバータはStageTec 32bit TrueMatch-A/Dとある。マルチマイクでステージを狙い、精緻なミキシングで豊かな音場と明確な音像を創生している。naïveの他の録音でいえばAccentusのようにワンポイント的な狙い方とは異なって、音が多くて稠密な出来栄えだ。
この盤には致命的で深刻な瑕疵がある。それは、4トラック目の5分15秒付近に混入している音飛びである。この辺りは徐々にディミヌエンドしていく部分なのだが、5分15秒くらいでいきなりフォルテの総奏に切り替わるというもの。最初、このCDの封を切ったときはCDプレーヤでは聴かずiTunesに入れ、iPodにて通勤途上で聴き始めた。そしてこの4トラック目の異常に気が付き、何度も巻き戻して聴いたが、どう聴いても音飛びしている。iPodへの同期がおかしいのかと思い、PCのiTunesの音を直接聴いたら同じ状況。次に、iTunesへのリッピングが失敗しているのかと疑い、DP-85でこの盤をようやく直接聴いた。やはり元の盤に含まれる瑕疵だったことが確定。
後にgoogle検索したところ、HMVの当該ページのレビュー欄に宮城県の人から本件に関するクレームが上がっているのを発見。これはトラックダウン時またはファイナライズ時の人為的な事故で、どうやら5~6小節分、時間にして20秒余り逆戻りしてコピーされ、デジタルデータ上でリフレインされたような恰好。想像だが、トラックダウン時にジョグダイヤルに肘をひっかけて戻ったのに気が付かず、その後の品質検査でも誰も気が付かずそのまま最終製品になって出荷されてしまったという失態なんだろう。
いままで聴いて来たnaïveの盤は品質管理が行き届いておりこんなに酷い瑕疵は経験したことはなかった。製品の品質という点においてはまことに残念で落第点を付けざるを得ない出来だ。ま、とはいえ、個人的には家庭交響曲にそれほどの拘りもないのでマスタリングやり直しで再出荷なんてことは期待もしていないし面倒なだけ。
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♪ よい音楽を聴きましょう ♫

http://www.tower.co.jp/item/3921129/
The Kristjan Jarvi Sound Project - Parallel Tones
Richard Strauss: Symphonia Domestica, Op.53
Duke Ellington: A Tone Parallel to Harlem
Igor Stravinsky: Praeludium for Jazz band
Featured personnel to D. Ellington: Harlem
Matthias Haller(Cl)
Bernd Jraft(Cl)
Andreas Pietschman(B-Cl)
Kathi Wagner(Bari Sax)
Meriel Price(Ten Sax)
Christoph Enzel, Adrian Tully, Maike Krullmann(Other Sax)
Bernd Bartels, Gerd Ficher, Jörg Baudach(Tp)
Sebastian Krause(Tb)
Thomas Winkler(Ds)
Christopher Beuchert(Bas)
MDR Leipzig Radio Symphony Orchestra, Kristjan Jarvi
"相似の響き"
R.シュトラウス: 家庭交響曲Op.53
デューク・エリントン: ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム(ハーレム組曲)
ストラヴィンスキー: ジャズ・バンドのための前奏曲(1936-7)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)、MDRライプツィッヒ放送交響楽団
巨匠とされる父親ネーメや、現在はN響の音楽監督を務める兄パーヴォに隠れているけれども、個人的にはこの弟のクリスチャンがその中では一番真っ直ぐで好きな指揮者だ。巨匠然とした風格が全くなくてあっけらかんとした音楽感は父や兄とは一線を画そうという意図があってのことか否かは分からないが。このCDでもその独創性が際立っていて、二曲目にはジャズ世界の巨匠=D.エリントンの作品を持ってきていることでも明白だ。
このCDはそのクリスチャンが手兵・MDRライプツィッヒを率いての企画もの・・The Kristjan Jarvi Sound Project・・の第三弾ということ。因みにこれまでの企画ものは残念ながら聴いていない。キングインターによれば、この第三弾のテーマは、欧州から米国へ、米国から欧州へのオマージュとのこと。よく意味が分からないと思うが、ライナーにあるクリスチャンのテキストによるこれらの曲の成り立ちを知らされると、なるほどそうか、と膝を打った。というのは最終トラックを除くRシュトラウスとDエリントンの曲には、伝統的なクラシックのオーケストラでは非標準の楽器で普段は殆ど登場しないサキソフォーン=サックスが積極的にフィーチャーされている特異な曲ということ。この二曲に潜む共通性を抉り出したテーマアルバムと思ってよい。
Rシュトラウスの「家庭交響曲」は存在は知っていたが初めて耳にする作品。この曲はカーネギーホールで初演するため1904年頃に精力的に書かれたとされる。4本のサックスが使われているのが特徴。Wikiに作品の概要があったので更にそれを縮約する。この曲はシュトラウス自身の家庭の様子を曲にしたとされ、曲は切れ目無く演奏されるが内部は4部から構成される。第1部ではこの家の主人ののんびりとした性格を表す主題が提示され、次いで活発な性格の妻の主題が提示される。その後子供、叔母・叔父が登場する。第2部は子供が遊び、母親の子守歌に包まれて眠る様子。第3部では子供が寝る傍らで仕事をする夫、愛の交歓、妻の気づかいの様子が描写。ここまでは途切れず来るが、次の第4部との間は区切られる。第4部は子供が起きるところから始まり、フガートの作曲技法により両親は子供の教育方針を巡って喧嘩を始める。子供が泣くほど激しくやり合うがそのうち落ち着き、2人は歌を歌う。しかしまた高潮してクライマックスとなる。ここが大規模管弦楽の効果が最大限に発揮される場面で暫くしてフィナーレを迎える。
Rシュトラウスの音楽は自分的には三つのパターンに分類されると従前から言っている。即ち、壮大な構築美を見せつけるドイツ・ロマン派の血統を承継した重厚で美しい作品、前衛的で飛翔感が強い無調性の現代音楽に近いチャレンジングな作品、そしてこのどちらにも該当しないその他の作品。この分類でいうと家庭交響曲は後者の分類だ。つまり、ストレートに言うと少し外したマイナー作品であり、ちょっと退屈。アメリカの新しいカルチャーの息吹を瑞々しく描写した作家としては、ガーシュウィンとの親交を通じてPコンなどいくつかの作品を書いたラヴェルが成功事例として挙げられるが、Rシュトラウスのこれはちょっと微妙だ。ただ、サックスをフィーチャーした音圧レベルの高いオーケストレーションにはエナジー感があり、当時、経済発展の道筋がついて破竹の勢いで邁進する米国をじょうずに模写しているとは言える。但し、それは作品自体がそういった作りなのか、はたまたクリスチャンの積極的で若々しい解釈と演出がそうさせているのかは判然とはしない。
ジャズの帝王と言われるデューク・エリントンは現在においてもTake the "A" Trainなど不朽の名作で知られており、ジャズに詳しくない人でも彼の作品を頻繁に耳にしているはず。なのでエリントンについては今更ここでコメントはしない。このハーレム組曲(ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム)は、Wikiによれば、この原曲は1950年にあのトスカニーニから作曲を委嘱されてたものらしい。トスカニーニはニューヨークの都会的な雰囲気を題材とした大規模なオーケストラ組曲を企画していたようで、このハーレム組曲はその一部に組み込む予定だったそうだ。だが、トスカニーニ自身がこの曲を振ることは生涯なかったそうだ。
作曲は1950年5~6月にかけてヨーロッパ・ツアーへ向かう船上で、初録音はエリントン楽団の手により1981年のアルバム「Ellington Uptown」だった。円熟期のDエリントンはRシュトラウスの交響詩(あるいは音詩とも)を研究していて、この作品もそこからインスパイアされて書かれたとされる。エリントンの作曲技法や採譜の技術、オーケストレーションは正統的クラシック音楽を生業としている人たちと変わらないくらいの技量だったようだ。この曲だが、純粋クラシック・オケが昔から録音題材として割と頻繁に使っているのを目にする。そういえば、確かデトロイト響とともにクリスチャンの父=ネーメ・ヤルヴィもこの曲を録音していたと記憶する。随分前だが。
輸入元の販促文によれば、リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」はヨーロッパのセレブの、デューク・エリントンの「ア・トーン・パラレル・トゥ・ハーレム」はニューヨークの下層階級の生活を音楽で描いている点で共通しているんだそうだが、どちらも懸命に生きる人々の息遣いが伝わり、両巨匠の天才的な表現力に脱帽。クリスチャン・ヤルヴィの熱血的な指揮ぶりに引き込まれます、とのこと。それは良いのだが、この家庭交響曲の録音には問題がある。詳細は録音評に詳述するが。
非常に短い「おまけ」だが、ストラヴィンスキーの「ジャズ・バンドのための前奏曲」は、センスのある小品であり、ストラヴィンスキーがジャズのエッセンスを完全に理解・咀嚼したうえでジャムセッションもできるくらいのハイレベルな即興性を身に付けていたのではなかろうかと想像させられる興味深い作品。
(録音評)
naïve V5404 通常CD。録音は2013年11月、2014年6月、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴ収録。録音編集システムは今どき珍しいSequoia、マイクはMain System DPA-4006(3 Decca-Tree and 2 Outrigger); Strings, Brass - all Neumann(M149, TLM170, U87); Woodwinds, Timpani - Schoeps MK4 and MK21,プリアンプ&コンバータはStageTec 32bit TrueMatch-A/Dとある。マルチマイクでステージを狙い、精緻なミキシングで豊かな音場と明確な音像を創生している。naïveの他の録音でいえばAccentusのようにワンポイント的な狙い方とは異なって、音が多くて稠密な出来栄えだ。
この盤には致命的で深刻な瑕疵がある。それは、4トラック目の5分15秒付近に混入している音飛びである。この辺りは徐々にディミヌエンドしていく部分なのだが、5分15秒くらいでいきなりフォルテの総奏に切り替わるというもの。最初、このCDの封を切ったときはCDプレーヤでは聴かずiTunesに入れ、iPodにて通勤途上で聴き始めた。そしてこの4トラック目の異常に気が付き、何度も巻き戻して聴いたが、どう聴いても音飛びしている。iPodへの同期がおかしいのかと思い、PCのiTunesの音を直接聴いたら同じ状況。次に、iTunesへのリッピングが失敗しているのかと疑い、DP-85でこの盤をようやく直接聴いた。やはり元の盤に含まれる瑕疵だったことが確定。
後にgoogle検索したところ、HMVの当該ページのレビュー欄に宮城県の人から本件に関するクレームが上がっているのを発見。これはトラックダウン時またはファイナライズ時の人為的な事故で、どうやら5~6小節分、時間にして20秒余り逆戻りしてコピーされ、デジタルデータ上でリフレインされたような恰好。想像だが、トラックダウン時にジョグダイヤルに肘をひっかけて戻ったのに気が付かず、その後の品質検査でも誰も気が付かずそのまま最終製品になって出荷されてしまったという失態なんだろう。
いままで聴いて来たnaïveの盤は品質管理が行き届いておりこんなに酷い瑕疵は経験したことはなかった。製品の品質という点においてはまことに残念で落第点を付けざるを得ない出来だ。ま、とはいえ、個人的には家庭交響曲にそれほどの拘りもないのでマスタリングやり直しで再出荷なんてことは期待もしていないし面倒なだけ。

♪ よい音楽を聴きましょう ♫
by primex64
| 2015-09-20 11:44
| Orchestral
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