Dvorák: Vn-Con, P-Trio Op.65@Faust, Belohlávek/Prague PO |
http://tower.jp/item/3775940/
Dvorak:
Violin Concerto in A minor, Op.53
The Prague Philharmonia, Jirí Belohlávek
Piano Trio No. 3 in F minor, Op.65 (B130)
with Jean-Guihen Queyras (Vc), Alexander Melnikov (Pf)
Isabelle Faust (Vn)
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
イザベル・ファウスト(Vn)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)プラハ・フィルハーモニア
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.65
イザベル・ファウスト(Vn)
ジャン=ギアン・ケラス(Vc),アレクサンダー・メルニコフ(P)
横浜の輸入クラシック新譜CDの事情はよろしくない。数年前、ビブレで営業していたHMVが横浜を撤退し、残ったタワレコはモアーズで細々と営業していた。しかし、モアーズに東急ハンズ横浜店が移転してくる都合で閉店してしまった。暫く経って、ビブレの地下でかつてHMVが使っていた同じ場所にタワレコが再出店・復活した格好となる。それはそれで嬉しいことだったがクラシックコーナーは以前よりもかなり縮小され品揃えは決して良くない。それでも、横浜市内で唯一輸入新譜が買える店として貴重な存在ではある。
まだ寒い2月初頭だったと思うが、そのタワレコに行ったらクラシックコーナーで小音量でこの盤が掛かっていた。随分と古いファウストの盤を掛けているな、と思ったらなんとリイシュー(再発)の新譜だった。演奏は以前に買って持っている2003年録音の原盤と全く同じ内容だが、ジャケットデザインが違うのと、CDの番号もプレフィックスが変更され一応新しく採番されている。録音は2003年のままだがコピーライトが2014年になっていることからリマスタされた疑いがある。そして暫く店内を徘徊しつつ聴いていたところ音質は少し違っているようだった。店内のPA設備はそんなに優秀ではないので錯覚かもしれないとは思ったのだが。今年のカタログブックが丁度欲しいと思っていたところだったので重複買いを承知の上この分厚い一枚を買って来た。
家に帰って聴き比べてみたが、演奏は全く同じ。だが、予測通り音質が一新されていて現代型超高解像度・立体音場展開型へと変貌していた。演奏内容に関しては上に示した原盤のURLリンク先を参照されたいが、ひとことだけ言うと、浸透力が非常に強いファウストならではのストイックに訴求してくる抜群に痺れる演奏。後半のケラス、メルニコフとのチームワークの素晴らしさと各人のレベルの高さにも改めて脱帽。
(録音評)
Harmonia Mundi HMX2901833、通常CD。2003年9月と12月、場所はVnコンがプラハ・ルドルフィヌム、Pトリオ3番がテルデック・スタジオでの録音。原盤(HMC901833)のほうも5年前当時としては相当にハイレベルなCD-DAだったのだが、それと今回のリイシュー盤の音質は異なっており、明らかなリマスター盤だ。独奏Vnの定位がちょっと奥まったところになり、オケ全体に感じられた霞がかかったようなベールが剥がされてクリアネスが格段に向上、そして音調が暖色系から寒色系へと変化しており曲想や演奏内容に合致するストイックな形質となった。新旧どちらも選択可能であるならば、迷わずリイシュー盤を手に入れるべきだ。 但し原盤を既に所有していて音質差異に拘らない、ということであれば敢えて買い直す必要性はないだろう。ということで、欲しい人がいれば2004年11月リリースの原盤は差し上げようと思う。メール等でお知らせくださればお送りする。 → 売り切れました (Jul,8)
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”ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲&ピアノ三重奏曲第3番(ヴァイオリン:イザベル・ファウスト他)を聴きました。
ヴァイオリン協奏曲は生き生きとした生命力が漲る名演。ビエロフラーヴェク指揮プラハ・フィルの伴奏もファウストの瑞々しいヴァイオリンを打ち消さず一体となってこの、ヴァイオリン協奏曲の中では比較的地味な位置にあるドヴォルザークのこの曲が名曲であることを示してくれています
続いてピアノ三重奏曲第3番。ドヴォルザークのピアノ三重奏曲といえば第4番の「ドゥムキー」が代表作とされ、録音や実演もそちらのほうが多いのですが、個人的には第3番の方を好みます。ドヴォルザークなりの堅固な意志や、叙情性を感じられます。演奏は瑕疵のないもので、特に全曲中の白眉である深沈とした第3楽章では雄弁に当時母親を失ったとされるドヴォルザークの悲しみを直接的に語っています。
全編通して、ドヴォルザークの世界に浸りきることができる名盤で広くオススメしたいCDでした。”
拙い感想で申し訳ありません。またよろしければ不要になった盤などお譲りいただければ嬉しく思います。この度は本当にありがとうございました。