2015年 06月 16日
萬来亭@中華街 |
初めての訪問となる萬来亭。但しこの店の向かい側にある製麺所は過去に何度も利用したことがあり、中華麺や餃子の皮が美味しいことは良く知っていた。
この店は中華街にあって上海料理が美味しい店として有名ではあるが入るのは初めて。中華街は地元のグルメタウンであるが店の数は非常に多く、従って全てを網羅できるはずもない。そういった、有名ではあるけれども未訪問の宿題店のうちの一つがこちらだった。萬来亭は製麺所としての歴史が長く、創業して100年程という。
今まで訪れなかった理由だが、いつも混んでいて行列を作っていることが第一のハードルだった。待つのは基本的に嫌いで、ふらっとそのまま入ってサクッと食べたい派なのだ。ここは人気店でだいたい満席、店の前には待ち椅子があって列をなしているので避けてきたというのがある。雨の日でも大概は待ちがあるくらいの人気店だ。
それと、この店は場所的には中華街の市場通りの外れに位置し、表の目抜き通りからはかなり距離があるので、ここに到達するまでには大体どこか旨そうな店が見つかってそこで落ち着いてしまう。ところがMM21線が開通して元町商店街側からも進入できるようになると逆に距離が近くなり、店の前を通りかかる機会も増え、それで宿題店としての意識が再び昂じたという次第。
頼んだのはビールを皮切りに写真の順で、まずはエビマヨ。広東でもよく見る一品だがこの店の場合には特段に旨いらしくて入店した時には殆どのテーブルにこれが出ていた。ぷりぷりの大型の海老が表面はカリッと揚がり、中は湿潤なままで海老の美味しさが閉じ込められて熱々状態。マヨから立ち上る濃厚な酸味が秀逸。
表面に振りかけられた白胡麻がまた良い働きをしていて、単調になりがちのマヨ味を多元的な方向へと導いている。揚げた海老に胡麻は割とない組み合わせかもしれない。なお、この唐揚げの海老は冷えてきても旨みが減るどころかさらに深みを増して味わいが濃くなるのだ。たぶん小型のブラックタイガーかバナメイだと思うが。
次に到着したのは前菜3種盛り。写真の順に胡瓜と枝豆の和え物、蒸し鶏、干し豆腐の千切りの和え物。枝豆胡瓜はこの界隈でも珍しい取り合わせと思われ、これでもかと枝豆が配合されており、胡瓜だけだととかく飽きてしまうところが大豆エキスの旨み成分で最後まで行けてしまう傑作。ビールとの相性は抜群である。
蒸し鶏は薬味の長葱が覆った状態で中身が見えない写真で申し訳ないが、脂が落ちて柔らかく、それでいて上質の鶏の匂いが十二分に生きていて美味しいの一言。鶏肉自体の味付けは非常に薄いのだが、後から油を含んだ醤油ベースの特製タレがかけられていて落ちた脂成分をちゃんと補完しているのがさすがといったところ。
干し豆腐は台湾料理店が得意とする料理なのかもしれないがこの店のも絶品だ。こりっとしていて、それでいて噛み締めると歯ににゅわっと纏わり付くか付かない状況でぷつっと切れるという食感は特異な感触。味付けが和風醤油であったならこれは固めに煮付けた切干大根あるいは割干し大根と言われてもわからないくらいだ。
家内が頼んだ一品はお焦げ。ちんちんの中型土鍋に収まる揚げたてお焦げに店のスタッフが持参した餡かけの具を一気に注ぐと急峻な沸騰と共に湯気と煙が激しく立ち上る。写真は湯気が落ち着いたところを息を吹きかけながらレンズの曇りを防ぎつつ苦心して撮った。少し前には煮沸状態の土鍋の中が狙えたがそれは曇りにより無理。
最後はこの店のナンバーワン名物の上海焼きそば。これだけを目当てに来店している客を複数見かけた。それもうら若き女性。そして彼女らは例外なくみんなスレンダーなのだ。我々の上海焼きそばが供される前に彼女らに届いた皿に盛られた麺を見て仰天した。物凄い量だ。これを若き女性のお一人様が全部食べるのか? と思った。
杞憂だった。彼女らは同時注文の生ビールと共に美味しそうに、しかもハイピッチで上海焼きそばを食べ進め、程なく完食してしまった。そしてちょっと寛いだ後に何事もなかったようにお勘定をして颯爽と店を出て行った。呆気にとられるとはこのこと。つまり彼女らは萬来亭の上海焼きそばの根強いファン、常連客なのだろう。
暫し経って我々の焼きそばが到着。極太麺は齧ってみても太くて硬めで、にゅわにゅわとした独特の食感と共にボリューミーで食べる喜びを司る中枢神経に直接訴えかけてくるのだ。色が黒いので極端に塩辛いかもしくはお多福ソースで炒めたのかと思われるのだが、実際には塩分控えめ、甘味を強く感じる特製タレで炒めたもの。
前菜3種盛りに入っていた蒸し鶏にかかっていた黒いタレと同じものと思われるソースを鍋に注ぎ極太麺と一緒に焼き絡めて馴染ませたものと思われる。旨い焼きそばだ。中華街でこれに類した上海麺を出す店はないと思われる。ちょっと甘味が強いが暫くするとそれも気にならず一気に完食したという次第。これは確かに癖になる味。


そこそこ値は張るし、待ち客も多くてなかなか座れないし、入ったは入ったでオペレーション的にはぎりぎりでやっている関係からか必ずしもベストなサービスでもなく、つまりは非常に旨いのであるが色んなハードルがあってそうそうは行けない店だろう。
萬来亭(まんらいてい)
横浜市中区山下町126
電話: 045-664-0767
営業: 月~水・金:11:30~14:30、17:0~22:00
土日祝:11:00~22:00
定休: 木曜
最寄: MM21線 元町・中華街4分、JR石川町10分弱
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。
♪ よい音楽を聴きましょう ♫
この店は中華街にあって上海料理が美味しい店として有名ではあるが入るのは初めて。中華街は地元のグルメタウンであるが店の数は非常に多く、従って全てを網羅できるはずもない。そういった、有名ではあるけれども未訪問の宿題店のうちの一つがこちらだった。萬来亭は製麺所としての歴史が長く、創業して100年程という。
今まで訪れなかった理由だが、いつも混んでいて行列を作っていることが第一のハードルだった。待つのは基本的に嫌いで、ふらっとそのまま入ってサクッと食べたい派なのだ。ここは人気店でだいたい満席、店の前には待ち椅子があって列をなしているので避けてきたというのがある。雨の日でも大概は待ちがあるくらいの人気店だ。
それと、この店は場所的には中華街の市場通りの外れに位置し、表の目抜き通りからはかなり距離があるので、ここに到達するまでには大体どこか旨そうな店が見つかってそこで落ち着いてしまう。ところがMM21線が開通して元町商店街側からも進入できるようになると逆に距離が近くなり、店の前を通りかかる機会も増え、それで宿題店としての意識が再び昂じたという次第。
頼んだのはビールを皮切りに写真の順で、まずはエビマヨ。広東でもよく見る一品だがこの店の場合には特段に旨いらしくて入店した時には殆どのテーブルにこれが出ていた。ぷりぷりの大型の海老が表面はカリッと揚がり、中は湿潤なままで海老の美味しさが閉じ込められて熱々状態。マヨから立ち上る濃厚な酸味が秀逸。
表面に振りかけられた白胡麻がまた良い働きをしていて、単調になりがちのマヨ味を多元的な方向へと導いている。揚げた海老に胡麻は割とない組み合わせかもしれない。なお、この唐揚げの海老は冷えてきても旨みが減るどころかさらに深みを増して味わいが濃くなるのだ。たぶん小型のブラックタイガーかバナメイだと思うが。
次に到着したのは前菜3種盛り。写真の順に胡瓜と枝豆の和え物、蒸し鶏、干し豆腐の千切りの和え物。枝豆胡瓜はこの界隈でも珍しい取り合わせと思われ、これでもかと枝豆が配合されており、胡瓜だけだととかく飽きてしまうところが大豆エキスの旨み成分で最後まで行けてしまう傑作。ビールとの相性は抜群である。
蒸し鶏は薬味の長葱が覆った状態で中身が見えない写真で申し訳ないが、脂が落ちて柔らかく、それでいて上質の鶏の匂いが十二分に生きていて美味しいの一言。鶏肉自体の味付けは非常に薄いのだが、後から油を含んだ醤油ベースの特製タレがかけられていて落ちた脂成分をちゃんと補完しているのがさすがといったところ。
干し豆腐は台湾料理店が得意とする料理なのかもしれないがこの店のも絶品だ。こりっとしていて、それでいて噛み締めると歯ににゅわっと纏わり付くか付かない状況でぷつっと切れるという食感は特異な感触。味付けが和風醤油であったならこれは固めに煮付けた切干大根あるいは割干し大根と言われてもわからないくらいだ。
家内が頼んだ一品はお焦げ。ちんちんの中型土鍋に収まる揚げたてお焦げに店のスタッフが持参した餡かけの具を一気に注ぐと急峻な沸騰と共に湯気と煙が激しく立ち上る。写真は湯気が落ち着いたところを息を吹きかけながらレンズの曇りを防ぎつつ苦心して撮った。少し前には煮沸状態の土鍋の中が狙えたがそれは曇りにより無理。
最後はこの店のナンバーワン名物の上海焼きそば。これだけを目当てに来店している客を複数見かけた。それもうら若き女性。そして彼女らは例外なくみんなスレンダーなのだ。我々の上海焼きそばが供される前に彼女らに届いた皿に盛られた麺を見て仰天した。物凄い量だ。これを若き女性のお一人様が全部食べるのか? と思った。
杞憂だった。彼女らは同時注文の生ビールと共に美味しそうに、しかもハイピッチで上海焼きそばを食べ進め、程なく完食してしまった。そしてちょっと寛いだ後に何事もなかったようにお勘定をして颯爽と店を出て行った。呆気にとられるとはこのこと。つまり彼女らは萬来亭の上海焼きそばの根強いファン、常連客なのだろう。
暫し経って我々の焼きそばが到着。極太麺は齧ってみても太くて硬めで、にゅわにゅわとした独特の食感と共にボリューミーで食べる喜びを司る中枢神経に直接訴えかけてくるのだ。色が黒いので極端に塩辛いかもしくはお多福ソースで炒めたのかと思われるのだが、実際には塩分控えめ、甘味を強く感じる特製タレで炒めたもの。
前菜3種盛りに入っていた蒸し鶏にかかっていた黒いタレと同じものと思われるソースを鍋に注ぎ極太麺と一緒に焼き絡めて馴染ませたものと思われる。旨い焼きそばだ。中華街でこれに類した上海麺を出す店はないと思われる。ちょっと甘味が強いが暫くするとそれも気にならず一気に完食したという次第。これは確かに癖になる味。

そこそこ値は張るし、待ち客も多くてなかなか座れないし、入ったは入ったでオペレーション的にはぎりぎりでやっている関係からか必ずしもベストなサービスでもなく、つまりは非常に旨いのであるが色んなハードルがあってそうそうは行けない店だろう。
萬来亭(まんらいてい)横浜市中区山下町126
電話: 045-664-0767
営業: 月~水・金:11:30~14:30、17:0~22:00
土日祝:11:00~22:00
定休: 木曜
最寄: MM21線 元町・中華街4分、JR石川町10分弱
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。♪ よい音楽を聴きましょう ♫
by primex64
| 2015-06-16 00:06
| My dishes -Chinese
|
Trackback
|
Comments(0)




