2015年 03月 15日
Nemanja Radulović: Journey East |
DGの昨秋の新譜で、ジャーニー・イーストと題されたネマニャ・ラドゥロヴィチのテーマアルバム。なお、2015年2月16日付けでインターナショナル・リリースとしてDGより再度出し直しされたようだ。

http://tower.jp/item/3716078
1. Brahms: Hungarian Dance No.1 In G Minor, WoO 1
2. Dvorák: Gypsy Melodies, Op.55, B.104 Songs My Mother Taught Me
3. Tchaikovsky: Swan Lake, Op.20 Act 3 Danse russe (Moderato)
4. Khachaturian: Gayane - Sabre Dance
5. Sonja Kalajic: Vatra suze
6. Traditional: Pasona kolo
7. Khachaturian: Masquerade Suite - Nocturne
8. Shostakovich: The Gadfly Suite, Op.97a - Romance
9. Prokofiev: The Love For Three Oranges, Op.33 - March(Arr. Yvan Cassar)
10. John Williams: Schindler's List - Soundtrack - Theme(Arr. Yvan Cassar)
11. Traditional: Niska Banja
12. Zoran Simjanovic: Petrijin venac - Main Theme
13. Emir Kusturica, Dejan Sparavalo: Life Is A Miracle - Ovo je muski svet
14. Vittorio Monti: Csárdás
15. Aleksander Sarievski: Zajdi, zajdi, jasno sonce
Nemanja Radulovic(Vn)
Les Trilles du Diable · Double Sens(Ens.)
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
Michail Jurowski(Cond)
1.ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
2.ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌
3.チャイコフスキー:ロシアの踊り(『白鳥の湖』から)
4.ハチャトゥリアン:剣の舞(『ガイーヌ』から)
5.カライッチ:炎の涙
6.セルビア民謡:パショーナ・コロ
7.ハチャトゥリアン:ノクターン(『仮面舞踏会』から)
8.ショスタコーヴィチ:ロマンス(『馬あぶ』から)
9.プロコフィエフ:行進曲(『3つのオレンジへの恋』から)
10.ウィリアムズ:『シンドラーのリスト』のテーマ
11.セルビア民謡:ニスカ・バニャ
12.シミャノヴィッチ:『ペトリヤの花輪』のテーマ
13.クストリッツァ/スパラヴァロ:これが男のやり方(『ライフ・イズ・ミラクル』から)
14.モンティ:チャールダーシュ
15.サリエフスキ:沈む、沈む、輝く夕日
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル "悪魔のトリル"(弦楽アンサンブル)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
ネマニャ・ラドゥロヴィチについてはユニバーサルが経歴を乗せているので以下に引用。
ジャーニー・イーストのイースト=東だが、これはラドゥロヴィチの出身地であるセルビア(旧ユーゴ)をはじめとする東欧の諸国を言っているようだ。純粋なクラシックからの抜粋、また地方民謡や民族音楽、更には映画のサウンドトラックまでをラインナップしていて、それぞれが短めに収容されているため誰でもが楽しめる内容となっている。このアルバムの全体プロデュースはフランスの音楽プロデューサー、作曲家、編曲者、ピアニストとして高名なYvan Cassar(イヴァン・カサール)が担当。なかなか起伏に富むドラマティックな仕立てとなっている。
個々には取り上げはしないが、ラドゥロヴィチの呪術的なVn技法が炸裂、そしてバックをサポートするアーティストたちの個性ともシナジーして目くるめく展開である。ラドゥロヴィチの超絶技巧をクラシック正統派の所作と評価するのは難しいかもしれないが、単なる曲芸師、サーカス小屋のVn弾きとの誹りは当たらないだろう。時のパガニーニもそういった技巧面の要素をもって魔術師・曲芸師と評されていたのだから。とにかく理屈を抜きにこの演出を楽しむべき盤なのだ。
(録音評)
DG 4793361、通常CD。録音は2014年3月ベルリン、2014年6月パリ、2014年6月ベオグラードとある。元々の企画からいって音質を云々するべきではない盤だ。心地よいバス・ブースト、シズル感と輪郭を強調した高域、そしてラドゥロヴィチのVnを超近接で狙った肥大音像はざらついた臨場感で一種独特だ。実像系オーディオの醍醐味を味わうには最適な一枚かもしれない。つまり音場再現型の精緻な空間における再生芸術を密やかに楽しむという方向性とはまるで異なるので使途には注意が必要。
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http://tower.jp/item/3716078
1. Brahms: Hungarian Dance No.1 In G Minor, WoO 1
2. Dvorák: Gypsy Melodies, Op.55, B.104 Songs My Mother Taught Me
3. Tchaikovsky: Swan Lake, Op.20 Act 3 Danse russe (Moderato)
4. Khachaturian: Gayane - Sabre Dance
5. Sonja Kalajic: Vatra suze
6. Traditional: Pasona kolo
7. Khachaturian: Masquerade Suite - Nocturne
8. Shostakovich: The Gadfly Suite, Op.97a - Romance
9. Prokofiev: The Love For Three Oranges, Op.33 - March(Arr. Yvan Cassar)
10. John Williams: Schindler's List - Soundtrack - Theme(Arr. Yvan Cassar)
11. Traditional: Niska Banja
12. Zoran Simjanovic: Petrijin venac - Main Theme
13. Emir Kusturica, Dejan Sparavalo: Life Is A Miracle - Ovo je muski svet
14. Vittorio Monti: Csárdás
15. Aleksander Sarievski: Zajdi, zajdi, jasno sonce
Nemanja Radulovic(Vn)
Les Trilles du Diable · Double Sens(Ens.)
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
Michail Jurowski(Cond)
1.ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
2.ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌
3.チャイコフスキー:ロシアの踊り(『白鳥の湖』から)
4.ハチャトゥリアン:剣の舞(『ガイーヌ』から)
5.カライッチ:炎の涙
6.セルビア民謡:パショーナ・コロ
7.ハチャトゥリアン:ノクターン(『仮面舞踏会』から)
8.ショスタコーヴィチ:ロマンス(『馬あぶ』から)
9.プロコフィエフ:行進曲(『3つのオレンジへの恋』から)
10.ウィリアムズ:『シンドラーのリスト』のテーマ
11.セルビア民謡:ニスカ・バニャ
12.シミャノヴィッチ:『ペトリヤの花輪』のテーマ
13.クストリッツァ/スパラヴァロ:これが男のやり方(『ライフ・イズ・ミラクル』から)
14.モンティ:チャールダーシュ
15.サリエフスキ:沈む、沈む、輝く夕日
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル "悪魔のトリル"(弦楽アンサンブル)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
ネマニャ・ラドゥロヴィチについてはユニバーサルが経歴を乗せているので以下に引用。
ネマニャ・ラドゥロヴィチ Nemanja Radulovic
1985年セルビア(旧ユーゴスラヴィア)生まれ。7歳で音楽を始め、1997年セルビア共和国文部省より特別賞「タレント・オブ・ザ・イヤー1997」を授与された。1998年にはドイツへ留学し、ザールランド州立音楽演劇大学でJ.エプスタインに師事、引き続きベオグラード大学の芸術音楽学部でD.ミハイロヴィッチに師事する。
14歳で渡仏。15歳でパリ国立高等音楽院に入学、P.フォンタナローザに師事、さらにメニューイン、アッカルドの指導を受ける等、研鑽を積む。
1995年ストレサ国際コンクール(イタリア)、96年コチアン・ヴァイオリン・コンクール(チェコ)、97年バリス・ドヴァリョーナス・コンクール(リトアニア)、2001年エネスコ国際コンクール(ルーマニア)、2003年ハノーファー国際コンクール(ドイツ)の5つのコンクールで第一位を獲得しているほか、1997年リピンスキ・ヴィエニアフスキ国際コンクール(ポーランド)および98年メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールで審査員特別賞、2001年ストラディヴァリウス・コンクール(クレモナ)一位なしの第二位を獲得。
これまでにフランス国立放送フィル、イル・ド・フランス国立管、リール国立管、国立リヨン管、北ドイツ放送響、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・フィル、モントリオール響を含むオーケストラ、チョン・ミョンフン、大植英次、フィリップ・ベンダー、ヘスス・ロペス=コボス、ローレンス・フォスターをはじめとする指揮者と共演している。また、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジク、アテネのメガロン、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ケルンのフィルハーモニー、ニューヨークのカーネギーホール等で公演を行う。
その圧倒的な存在感で日本における人気も急速に高まっており、これまでに東京交響楽団およびオーケストラ・アンサンブル金沢等との共演、リサイタルで来日。いずれも大きな話題を呼んでいる。
演奏楽器は1843年J.B.ヴィヨーム製ヴァイオリン。(UNIVERSAL MUSIC)
1985年セルビア(旧ユーゴスラヴィア)生まれ。7歳で音楽を始め、1997年セルビア共和国文部省より特別賞「タレント・オブ・ザ・イヤー1997」を授与された。1998年にはドイツへ留学し、ザールランド州立音楽演劇大学でJ.エプスタインに師事、引き続きベオグラード大学の芸術音楽学部でD.ミハイロヴィッチに師事する。
14歳で渡仏。15歳でパリ国立高等音楽院に入学、P.フォンタナローザに師事、さらにメニューイン、アッカルドの指導を受ける等、研鑽を積む。
1995年ストレサ国際コンクール(イタリア)、96年コチアン・ヴァイオリン・コンクール(チェコ)、97年バリス・ドヴァリョーナス・コンクール(リトアニア)、2001年エネスコ国際コンクール(ルーマニア)、2003年ハノーファー国際コンクール(ドイツ)の5つのコンクールで第一位を獲得しているほか、1997年リピンスキ・ヴィエニアフスキ国際コンクール(ポーランド)および98年メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールで審査員特別賞、2001年ストラディヴァリウス・コンクール(クレモナ)一位なしの第二位を獲得。
これまでにフランス国立放送フィル、イル・ド・フランス国立管、リール国立管、国立リヨン管、北ドイツ放送響、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・フィル、モントリオール響を含むオーケストラ、チョン・ミョンフン、大植英次、フィリップ・ベンダー、ヘスス・ロペス=コボス、ローレンス・フォスターをはじめとする指揮者と共演している。また、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジク、アテネのメガロン、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ケルンのフィルハーモニー、ニューヨークのカーネギーホール等で公演を行う。
その圧倒的な存在感で日本における人気も急速に高まっており、これまでに東京交響楽団およびオーケストラ・アンサンブル金沢等との共演、リサイタルで来日。いずれも大きな話題を呼んでいる。
演奏楽器は1843年J.B.ヴィヨーム製ヴァイオリン。(UNIVERSAL MUSIC)
ジャーニー・イーストのイースト=東だが、これはラドゥロヴィチの出身地であるセルビア(旧ユーゴ)をはじめとする東欧の諸国を言っているようだ。純粋なクラシックからの抜粋、また地方民謡や民族音楽、更には映画のサウンドトラックまでをラインナップしていて、それぞれが短めに収容されているため誰でもが楽しめる内容となっている。このアルバムの全体プロデュースはフランスの音楽プロデューサー、作曲家、編曲者、ピアニストとして高名なYvan Cassar(イヴァン・カサール)が担当。なかなか起伏に富むドラマティックな仕立てとなっている。
個々には取り上げはしないが、ラドゥロヴィチの呪術的なVn技法が炸裂、そしてバックをサポートするアーティストたちの個性ともシナジーして目くるめく展開である。ラドゥロヴィチの超絶技巧をクラシック正統派の所作と評価するのは難しいかもしれないが、単なる曲芸師、サーカス小屋のVn弾きとの誹りは当たらないだろう。時のパガニーニもそういった技巧面の要素をもって魔術師・曲芸師と評されていたのだから。とにかく理屈を抜きにこの演出を楽しむべき盤なのだ。
(録音評)
DG 4793361、通常CD。録音は2014年3月ベルリン、2014年6月パリ、2014年6月ベオグラードとある。元々の企画からいって音質を云々するべきではない盤だ。心地よいバス・ブースト、シズル感と輪郭を強調した高域、そしてラドゥロヴィチのVnを超近接で狙った肥大音像はざらついた臨場感で一種独特だ。実像系オーディオの醍醐味を味わうには最適な一枚かもしれない。つまり音場再現型の精緻な空間における再生芸術を密やかに楽しむという方向性とはまるで異なるので使途には注意が必要。

♪ よい音楽を聴きましょう ♫
by primex64
| 2015-03-15 23:27
| Compilation
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