金陵@中華街 |
通りは今日も非常に混み合っており真っ直ぐ歩くのにも難儀する。愛群も駄目そうだったので向かい側の金陵に入ることに。金陵は昔からある中華惣菜(チャーシュー等の焼き物)専門店で、創業は大正12年というから中華街でも老舗中の老舗。テイクアウトの店舗と厨房・加工場は1階で、仕上がった豚の丸焼きや丸鶏がまんまの姿で軒からぶら下がっていたりして野趣溢れる。
あまり知られていないが、金陵の2階にはイートインの空間があり、1階で売っている惣菜やその他の簡単な広東系の料理が食べられる。このビルの2階より上は経営者や従業員の住居となっているが、その一部を客を入れるよう設えたアットホームな空間にしている。それで、民家の小ぢんまりしたダイニングに迷い込んだかのような不思議な感覚に囚われる。
一応、昼間のランチ時間帯は割と混むらしいけれども他の時間帯は大体空いている。今日は先客が2組あり、そのうちの1組とは彼らが帰るとき狭隘な階段で鉢合わせとなった。2階には担当の壮年女性が一人いて給仕してくれる。1階の店舗とはダムウェーターで繋がっている。注文が内線電話で伝えられると程なく1階から料理がダムウェーターで昇るという算段。
まずは青島ビール、冷伴黄瓜(生きゅうり)小サイズを頼む。漬物風の胡瓜は広東家庭料理でよく見かけるが、塩+葫の天龍菜館のものとは違ってここのは醤油+豆鼓+葫の深い味付けでビールが進む。胡瓜だけでは寂しいので焼売を頼んだ。蒸し上がってすぐにサーブされた焼売は肉がみっしり入った絶品。広東の店で焼売を食べると大体その店の実力がわかる。
次に肉の3種盛り合わせ=チャーシュー+焼アヒル+蒸し鶏を頼む。最初は蒸し腸詰を頼んだが1階からは売り切れとの返答。それで蒸し鶏にチェンジ。1階の店舗でテイクアウト用の焼き物を切り刻んで皿に盛ったものがダムウェーターで到着。質、量ともに迫力満点。どれも薄味だが滋味深い。余った胡瓜のタレに浸して頂くと醤油と葫風味が加算され更に良い感じになる。
締めに汁無し麺か丼物を頼もうと思っていたが、いかんせん焼き物までで満腹になってしまったのでここで打ち止め。金陵の焼き物はさすがと言わざるを得ない完成度で非常に美味だ。自家用、または気の置けない友人たちへの渋いお土産としても好適であり、是非ともお勧めしたい逸品たちなのだ。
金陵
横浜市中区山下町132
電話: 045-681-2967
営業: 11:40~18:30(テイクアウト~20:30)
定休: 月曜(祝日の場合は翌日休)
最寄: みなとみらい線 元町・中華街5分、
JR石川町 10分
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