楽園@中華街 |
この日曜も疲れが取れず寝坊。朝食は遅めだったので午後になってもそれほど食欲もなくて珈琲を飲んでからガラス作品展を見た。会場は山下公園の向い側の横浜人形の家。この日はこれで最後となる横浜国際女子マラソンが開催されており、人形の家の周囲は見物客でごった返し、道は交通規制がかかっていて自家用車と観光バスの群とで酷い渋滞、というか大混乱。そんな中を掻き分けて人形の家へ。イタリア山のブラフ18番館で開催するのが通例なのだが今年はなぜか全く取れなかったという。どちらも財団法人や特殊法人の運営となるが実質的には横浜市が経済負担する市営施設といってよい。趣のある庭園内に位置するブラフ18番館とは対照的に、人形の家の貸しホールは単なる会議室然としたのっぺりとした部屋であった。
一通り鑑賞した後も空腹感は覚えなかったが、撤収までの間は時間があるとのことで軽く食べようという話になる。中華街が至近なので広東、特に巻揚げを中心に飲茶的に抓もうということで人形の家から近い愛群に向かった。しかし、本町通りを隔てた中華街は人で溢れていて愛群は満席。市場通りの雲龍も満席。いくつか広東を覗いたが早くも昼休みの店が多かった。流れ流れて結局は善隣門まで遡り、この辺で広東なら楽園だ、と思ったのだが・・。
ごった返す中華街の目抜き通りのこの調子では名店の楽園で遅いランチというのはかなり絶望的だ。半ば諦め気味で覗いたら意外にも一階フロアは空いていて1組2名がいるだけ。奥では女将はじめ皆で醤油瓶や辛子、辣油の瓶へ補充する作業を黙々とこなしている。我々が入ったのにも気づくのが遅かった。
閑話休題。まずはキリン・ラガーを頼み、同時にセンマイの葱と生姜の和え物を注文。程なくセンマイの和え物が到着。これはいつ食べても失敗がない。なおセンマイとは牛の第3胃のこと。つまりはモツ系内臓だが、この店が調理すると、こりこり&にゅわーっとした独特の食感に仕上がる。味そのものは皆無なセンマイには葱+生姜の効果は当然に高く、美味しいのだ。
センマイを抓みながら、家内と腹に相談しつつ頼んだのが巻揚げと焼売。途中ビールは追加するかと問われるもその後を考えて遠慮。暫くたって巻揚げと焼売が同時に到着。ぷりっとした海老を中核とし、筍や椎茸その他の野菜系がバランス良く凝縮されたこの巻物は丁寧にカットしてサーブされた。これがさっきまでさまよって追い求めていたものだ。
カットされた巻揚げは衣を薄くまとっていて、具を味わうに邪魔になるほどのエキセントリックな材料は入っていなくて揚げ具合もニュートラル。とても良好な仕上がりでこのさっくりとした食感はどうやって出しているのだろう、と興味惹かれる。そして焼売だが、みっしりと詰まった多量の挽肉が特徴的な手作り感が満載の一品で、深く沈み込むような甘味がたまらないのだ。
ここまで日記を書き進めてきて、店の住所や営業時間等のデータをコピー・ペーストしようと過去日記を探したが見当たらない。どうやらランチで楽園に来たことはなかったらしい。いつもディナー使いだったようで、それなら日記はまずないはず。ディナーは色々と喋りながらゆっくりと食べたい派なので、写真を撮ることは非常に稀なのだ。
ともあれ、飲茶的に数品頼んだ料理はとても満足の行くものだった。暫くディナーでも訪れていないので近いうちにたっぷりと堪能しようと思った。
楽園
横浜市中区山下町154
電話: 045-641-9308
営業: 平日:11:30~14:30、16:00~21:00
土日祝:11:00~21:00
定休: 火曜
最寄: JR石川町5分、MM21元町・中華街5分
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