すいれん@伊勢佐木町 |
この店は横浜洋食の老舗レストランの一つで、存在も場所も知っていたがなぜか未訪問だった。
普段から日記タイトルには店名と駅あるいは街のエリアを併記するようにしているが、今回は迷った。駅は日ノ出町が至近だが、店は大岡川の反対側にあるため伊勢佐木町の圏内とした。たまたま近くを通り掛かった時、そういえばここがあったと思い出して店の前まで来たら営業中だったので入った。
2階に上がったその空間は何とも昭和モダンというかレトロな風情のレストランであり、本当に落ち着くのだ。店内には先客が何組も入っていて繁盛している。メニューは一通り見たが、あまり深く考えず二人とも「すいれんスペシャルランチ」と銘打ったステーキのセットとした。
家内はテンダロイン(130グラム)、私はサーロイン(150グラム)をチョイス。フロア内は年配の男女二人で仕切っていて、奥にはちゃんとした広い厨房があって料理人が調理に専念しているふうだ。すぐにサラダと柑橘類、ステーキ用ソースがグレービー・ボートに入ってサーブされる。
そこから待つこと暫し、熱した鉄板に乗ったステーキ、ご飯、蜆の味噌汁がサーブされた。肉は和牛ではないが、それでも風味がいかにも牛肉といった雰囲気の国産牛でなかなかおいしい。筋があってところどころ噛み切り辛いのはご愛嬌だ。噛みしめるにつれて滴る肉汁は昭和洋食の醍醐味の代表格である。
その他、付け合わせのインゲン、ベークド・ポテト、ニンジンのグラッセの下拵えが周到にしてあって、いかにも昭和の時代を彷彿とさせる生真面目さが徹底しており非常によろしい。この店のメニューは実に奥深く、今回のステーキだけでは全貌を推し量ることは到底無理だ。今後は数回にわたり他の代表メニューも試さねばなるまい。
レストランすいれん
横浜市中区長者町9-166
電話: 045-251-1397
営業: 11:00~22:00
(ランチ:11:30~15:00)
定休: 毎月第2,第4月曜
最寄: 京急 日ノ出町3分
JR、市営BL 関内10分
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