センターグリル@桜木町 |
なんとなく横浜伝統の洋食を食べたくてセンターグリルへ向かう。前回来た時はまだ二女が高校生の頃だったので実に3年ぶりということになる。この日は桜木町の野毛ちか道から凄い人混みでどうしたことかと思ったら折しも野毛の大道芸フェスの開催日に当たっていたのだ。
人混みを掻き分けてセンターグリルへ辿り着くと、店の前に特設テント&テーブルを並べて露天営業をやっていた。店内に入ろうとしたが店の人から外の方が広くて気持ちが良いと促されテントの下へ。テーブルには大道芸バージョンのメニューがあった。
内容を見るとどうやらグランドメニューのダイジェスト版であり、普段からの人気料理をピックアップしているようだ。そして恐らく、品数を絞り込むことによりあらかじめ同一材料を大量に仕込んだり、共通の付け合わせなどをまとめて下拵えしておくなどで提供時間を早めたり作業効率を高めるなどの工夫をしているようだった。
家内が頼んだのはチーズハンバーグのランチ、私は、この特設メニューにはない野毛ランチ(カレー版)を頼んだ。野毛ランチに関してはできるかどうか厨房に確認するから待てと言う。戻って来たスタッフは「出来ます」とのことだったので改めてお願いした。すかさずテーブルには水のコップ、フォークとナイフ、スプーンが並べられる。
周りを見ると皆、思い思いの洋食を食べているが、季節外れの暑さのためか生ビールを片手にしている人が目立つ。特設テントの前を仮装した人たちが行き過ぎるし、近くではアコーディオンの路上ライブも催され賑やかなフェスティバルの雰囲気が立ち込めている。待つこと暫し、家内のチーズハンバーグ、そして暫くあって私の野毛ランチがサーブされた。
平常時と変わらない内容がそのまま特設テーブルで頂けるという趣向だ。勿論、味は伝統のセンターグリルと微塵だに違うはずもなく満足。野毛ランチもチーズハンバーグもそうだが、ステンレス皿には少量のナポリタンが添えられていて、これは横浜伝統と言うに相応しいちょっと酸っぱくもっちり柔らかい、そして郷愁を誘う味なのだ。
センターグリルの創業者はニューグランドの厨房に長くいた人物であり、このホテルこそが今日のナポリタンの生みの親。ということはここのナポリタンはニューグランド直伝の味を保っているということで事実、食べ比べても殆ど同じ味だし歯触り、舌触りともそっくりだ。但し値段は数倍違うが。
チーズハンバーグはセンターグリル伝統の(というか古い時代に創業した洋食屋全般に言えることだが)硬めに締まったパティをしっかり目に焼いた上からとろりと溶けたチーズがたっぷりとかかった一品。今般ではファミレスを中心としてふわとろハンバーグが一般的となりつつあるが、ナイフをきちんと入れないと綺麗に切れない程度の固い焼き具合もまた昭和の時代を彷彿とさせる。
野毛ランチはグレービーボートに注がれたカレーとセットになるチキンカツのワンプレート・ランチだ。付け合わせには勿論、自慢のナポリタン、ポテトサラダが載る。チキンカツは揚げたてのほくほくで上品かつ旨みが強いセンターグリル伝統の味。カレーはじっくりと煮込まれたちょっと欧風の香りが入ったビーフのホームカレーで実にほっこり安心できるもの。
屋外の風に当たりながらゆっくりと頂く洋食は、野毛の大道芸フェスの雰囲気と共に満足できるものであった。
センターグリル
横浜市中区花咲町1-9
電話: 045-241-7327
営業: 11:00~21:15
定休: 月曜
最寄: JR・市営BL桜木町 5分
京急 日ノ出町7分
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。
♪ よい音楽を聴きましょう ♫