景徳鎮@中華街 |
麻婆豆腐ならば関内の天富園がリーズナブルかつ一級の味なのだが、最近では日曜に行くと閉まっていることが多く、それならば最初から確実に開いている中華街の四川の名店を目指そうと思った。
で、ぶらついていて、ずっと以前に食べて美味しかった覚えのある市場通りの景徳鎮に入ることにした。
ここは土日祝日の昼間は割安なランチや飲茶の設定がないのでコスト的には広くお勧めはできないが、クォリティ的には一流であって、またがっつりと行きたいときにはセット物のハーフサイズとかではなくてフル・ポーションがそのまま出てくるので満足度は高い。
こう暑いと自然にビールとコールしてしまう。
生ビールが来るまでにオーダーは決定した。私は四川麻婆豆腐(フル・ポーション)+五目炒飯、家内は四川担々麺、そして点心として豚肉シューマイを頼んだ。待つこと暫し、最初にシューマイが到着。ほくほくする点心と共に冷たいビールを頂いていると疲れも一気に飛ぶというもの。豚肉の滋味がびっしりと詰まった美味しいシューマイはサイズ的にもそれなりに存在感があって食べ応えする。
その後、一気にオーダー品が揃う。担々麺は見た目には辛そうだが甘味と滋味が強くてそれほど恐れることはない味付けだ。
特筆すべきはスープというか出汁の効き方。豚でも鶏でもなく、たぶん牛筋かなにかを円やかに煮出したものと思われる。
因みにこういった旨み成分が突出しているときには化調を疑うのであるがそれは一切なくて天然素材だけで構成されているスープだった。
麺も中華街としてはまともで、固茹ででぱっつんとした食感が日本人に受ける状態で仕上がっている。
四川麻婆豆腐は絶品。麻辣でいえば麻が勝った味付けであり、とにかく強いひりひりする痺れが特徴。辣味も勿論強めだが、こちらは時間経過とともにじわじわと効いてくるタイプ。後から汗が滲んでくる。
豆腐はふわふわの国内絹ごしで非常に上等な材料を使用。
塩分は多めで塩っぱいがご飯類にかけて頂くには最適な味つけ。今回は白米ではなくて炒飯にかけて頂いた。炒飯の出来はパラリと薄味ながらちゃんと具材の成分が全体に染み渡っていて秀逸。この優秀な炒飯に麻婆をかけて頂くのであるから至福感が絶頂に達することは必定で、旨くない訳はないのだ。
本場四川の痺れはこの暑い季節にはうってつけだ。食後は胃のあたりがポッポッと暖かく、そしてもたれる感覚は一切ない。
寧ろ胃腸の動作が活発に促されて調子が良くなる感じだ。医食同源とはよく言ったもの。
景徳鎮
横浜市中区山下町190
電話: 045-641-4688
営業: 11:30~22:00(LO 21:00)
定休: 無休
最寄: みなとみらい線日本大通り7分、元町・中華街6分
JR石川町10分
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