2013年 06月 25日
ふらんす亭@横浜 |
霞が関の公官庁、及びそこから民営化された団体や会社にあって、7月は年に一度の大規模な人事異動のシーズンだ。そんなこんなの影響があってこのところ多忙な日が続く。残業で遅い時間に帰って来て、風呂上がりにビールを飲みながらテレビを見ていたら、ふらんす亭というファミレスの料理が取り上げられていた。
そのテレビ番組とは「お願い!ランキング」というテレ朝の深夜番組で随分前からやっていて一部では人気があるようだ。タイムシフトマシンのお蔭で昨今になってようやく目にしているところであるが、どうやら趣向を変えながら毎晩放送している様なのだ。その中の一つのコーナーで「美食アカデミー」というのがあって、これが昔のキッチンスタジアムの辛口グルメ批評を彷彿とさせる雰囲気だ。出演者は川越達也という昨今ビジュアル的に人気の職業シェフらしき若手男性タレントを中心とした3名の批評陣に毎回2社の外食チェーンのメニュー企画部門の人間が挑むというスタイル。
それぞれのチェーン店が自信をもって展開する現行メニューを批評陣に食わせて点数を付けさせてランキングを競うという仕組み。なお、外食チェーンを敢えてグルメと言うか? という疑問は残るのだが、まぁそれはさて置き、ここにファミレスと分類された「ふらんす亭」も登場したのだ。
ふらんす亭の横浜店はかなり前から西口のダイエーとハンズがある交差点の地下で営業している。長女なんかも学生時代から御用達にしているらしくたまに話は聞いていた。その話によれば、値段はそれなりに張るが味は良いという。で、お願い!ランキングでもそこそこ健闘していて、川越達也の「これおいしぇえー!」が何度か出たのだ。
横浜の東急ハンズは7月中旬でいったん閉店し、その後モアーズに縮小移転するという。ということで全品20%オフセールをやっているというので何品目か目当てのものを買いに出かけた。そこで、ランチ時間帯を目がけハンズの至近に店を構えるふらんす亭を訪れるには良い機会だったというわけだ。店がどこにあるかはかなり前から知っていはいたが、入るのは初めて。狭い階段を地下へ降りる。ガラスが入った木枠扉を押そうとした瞬間、がばっと開いて中からいらっしゃいませ!の掛け声。愛想よい笑顔で迎えてくれるスタッフ。席数はカウンタを入れて20席ちょっとと狭いが、雰囲気は確かにファミレスだ。
ここは郊外に広大な駐車場を擁する一般に想像するようなファミレスではなくて、どちらかというと拘りの専門店のような店構え。テーブルに座って分かったことは、階段途中の踊場辺りに仕掛けられたセンサーで客の来店を察知してピンポン音が鳴り、スタッフが急いで駆け付けて事前に扉を開けて迎え入れるという仕組みがあったということ。なるほどうまく考えている。周りを見渡すと学生や若い男女の組が太宗を占め、我々のような年配者は皆無。ちょっと場違いな感じで引いてしまった。
メニューを開いていくとセットのシステムはファミレスそのもので、前菜類+メインディッシュ+ドルチェ+ドリンクが基本となり、それぞれの添え付けや味付け等のバリエーションがチョイスできるようになっているもの。一瞬で理解できないほどではないにせよ初めて入ったフランチャイズでは迷うことも多い。しかし、すぐにスタッフがやってきて解説付きでメニュー選びを手伝ってくれるのだ。
なかなか丁寧で真摯、他のオーソドックスなファミレスに見られるようなマニュアル漬けの紋切型ではないきめ細やかな配慮が行き渡っている。メニューから選んだのは、私はランプカットステーキ(ネギ塩ソース)のセット+ミニサイズの牛筋カレー(+220円で追加可能)、家内のほうはというと、お願い!ランキングに出てくる女性批評家で意地悪度ナンバーワンの斉藤美穂が非常に珍しく絶賛した柚子胡椒チキンステーキだ。
オーダーの直後にお冷、そしてちょっとあってサラダ+スープが運ばれる。しかしメインディッシュはあらかじめ準備されているわけではないようで肉類の下拵えから始めて焼きに入っているようなので時間がかかる。
広くはない店舗内に厨房も同居しているためジュージューと焼ける音と共に香しい肉の香りが充満してくる。
二人のオーダーはほぼ同時にサーブされた。ランプステーキは油の飛散ガード目的で鉄板の周りを厚紙でぐるりと筒状に覆って到着。家内のチキンの方はそれほど脂が多くはないためか鉄板そのままで到着した。ランプ肉は一口大よりかはちょっと大きめに削ぎ切りにしてある。ナイフを入れるが結構筋が強くてなかなか切れない。かといってゴムのように固くはなく、それほど往生するわけでもない。
口に運ぶとビーフ特有の旨みは感じられるものの、甘美で蕩けるような甘味は皆無だ。やはり和牛ではなくてオセアニア系、あるいは良くて外国種由来の国産牛であろう。この値段とシチュエーションで和牛を要求する方が間違えているというべきだろう。和牛ではないけれども牛肉の美味しさをちゃんと封じ込めたなかなかの出来だと思う。但し値段見合いという条件下においては、だが。
チキンの方はまさに非の打ち所がない出来栄えで実に美味だ。
柚子とのマリッジも絶妙であり、内外の焼き加減の対比も素晴らしく、即ち皮目はパリパリであるがモモ本来のジューシーさがちゃんと残っていてツー・ウェイの楽しみ方ができるのだ。鶏肉はこんなに旨いのか、と改めて思い知った一皿。
驚いたのはミニセットで付けたカレー。色は黒くてどろりとした粘性が欧風と言えば欧風の特徴だ。しかし、その味は想定外の美味しさと風味。滋味は主に長時間煮込んだ牛筋から得られたもので、これはフォンドボーを最初にカレールーに用いた某社の編み出した王道と等価路線だ。だが、この普通っぽく見える欧風カレーのさらなる特徴がスパイスにある。
そう、クミンが多量に入り、そして鼻に抜ける風味づけにグリーン・カルダモンが適量使われているのだ。
これだけ大量のクミンを投入すると単なる欧風ではないけれどもルーの下地が強力な味つけなのでインドにも振れずいい具合なのだ。これはミニセットではなくてフル・ポーションのカレーを食べてみたくなった。
メインディッシュは勿論、サラダやスープ、最後のドリンクに至るまで手を抜かない生真面目さが特徴として印象付けられた店であり、値段を考えるとかなり良心的だ。
フォーマル使いは勿論無理だが、ちょっとステーキを・・、あるいは香りの良いカレーを・・という向きには選択肢の一つとして十分にあり得る店。
ふらんす亭 横浜西口パルナード店
横浜市西区南幸2-14-8 吉村第5ビルB1F
電話: 045-412-3035
営業: 11:30~23:00
定休: 無休
最寄: 各線 横浜 5~7分
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そのテレビ番組とは「お願い!ランキング」というテレ朝の深夜番組で随分前からやっていて一部では人気があるようだ。タイムシフトマシンのお蔭で昨今になってようやく目にしているところであるが、どうやら趣向を変えながら毎晩放送している様なのだ。その中の一つのコーナーで「美食アカデミー」というのがあって、これが昔のキッチンスタジアムの辛口グルメ批評を彷彿とさせる雰囲気だ。出演者は川越達也という昨今ビジュアル的に人気の職業シェフらしき若手男性タレントを中心とした3名の批評陣に毎回2社の外食チェーンのメニュー企画部門の人間が挑むというスタイル。
それぞれのチェーン店が自信をもって展開する現行メニューを批評陣に食わせて点数を付けさせてランキングを競うという仕組み。なお、外食チェーンを敢えてグルメと言うか? という疑問は残るのだが、まぁそれはさて置き、ここにファミレスと分類された「ふらんす亭」も登場したのだ。
ふらんす亭の横浜店はかなり前から西口のダイエーとハンズがある交差点の地下で営業している。長女なんかも学生時代から御用達にしているらしくたまに話は聞いていた。その話によれば、値段はそれなりに張るが味は良いという。で、お願い!ランキングでもそこそこ健闘していて、川越達也の「これおいしぇえー!」が何度か出たのだ。
横浜の東急ハンズは7月中旬でいったん閉店し、その後モアーズに縮小移転するという。ということで全品20%オフセールをやっているというので何品目か目当てのものを買いに出かけた。そこで、ランチ時間帯を目がけハンズの至近に店を構えるふらんす亭を訪れるには良い機会だったというわけだ。店がどこにあるかはかなり前から知っていはいたが、入るのは初めて。狭い階段を地下へ降りる。ガラスが入った木枠扉を押そうとした瞬間、がばっと開いて中からいらっしゃいませ!の掛け声。愛想よい笑顔で迎えてくれるスタッフ。席数はカウンタを入れて20席ちょっとと狭いが、雰囲気は確かにファミレスだ。
ここは郊外に広大な駐車場を擁する一般に想像するようなファミレスではなくて、どちらかというと拘りの専門店のような店構え。テーブルに座って分かったことは、階段途中の踊場辺りに仕掛けられたセンサーで客の来店を察知してピンポン音が鳴り、スタッフが急いで駆け付けて事前に扉を開けて迎え入れるという仕組みがあったということ。なるほどうまく考えている。周りを見渡すと学生や若い男女の組が太宗を占め、我々のような年配者は皆無。ちょっと場違いな感じで引いてしまった。
メニューを開いていくとセットのシステムはファミレスそのもので、前菜類+メインディッシュ+ドルチェ+ドリンクが基本となり、それぞれの添え付けや味付け等のバリエーションがチョイスできるようになっているもの。一瞬で理解できないほどではないにせよ初めて入ったフランチャイズでは迷うことも多い。しかし、すぐにスタッフがやってきて解説付きでメニュー選びを手伝ってくれるのだ。
なかなか丁寧で真摯、他のオーソドックスなファミレスに見られるようなマニュアル漬けの紋切型ではないきめ細やかな配慮が行き渡っている。メニューから選んだのは、私はランプカットステーキ(ネギ塩ソース)のセット+ミニサイズの牛筋カレー(+220円で追加可能)、家内のほうはというと、お願い!ランキングに出てくる女性批評家で意地悪度ナンバーワンの斉藤美穂が非常に珍しく絶賛した柚子胡椒チキンステーキだ。
オーダーの直後にお冷、そしてちょっとあってサラダ+スープが運ばれる。しかしメインディッシュはあらかじめ準備されているわけではないようで肉類の下拵えから始めて焼きに入っているようなので時間がかかる。広くはない店舗内に厨房も同居しているためジュージューと焼ける音と共に香しい肉の香りが充満してくる。
二人のオーダーはほぼ同時にサーブされた。ランプステーキは油の飛散ガード目的で鉄板の周りを厚紙でぐるりと筒状に覆って到着。家内のチキンの方はそれほど脂が多くはないためか鉄板そのままで到着した。ランプ肉は一口大よりかはちょっと大きめに削ぎ切りにしてある。ナイフを入れるが結構筋が強くてなかなか切れない。かといってゴムのように固くはなく、それほど往生するわけでもない。
口に運ぶとビーフ特有の旨みは感じられるものの、甘美で蕩けるような甘味は皆無だ。やはり和牛ではなくてオセアニア系、あるいは良くて外国種由来の国産牛であろう。この値段とシチュエーションで和牛を要求する方が間違えているというべきだろう。和牛ではないけれども牛肉の美味しさをちゃんと封じ込めたなかなかの出来だと思う。但し値段見合いという条件下においては、だが。
チキンの方はまさに非の打ち所がない出来栄えで実に美味だ。柚子とのマリッジも絶妙であり、内外の焼き加減の対比も素晴らしく、即ち皮目はパリパリであるがモモ本来のジューシーさがちゃんと残っていてツー・ウェイの楽しみ方ができるのだ。鶏肉はこんなに旨いのか、と改めて思い知った一皿。
驚いたのはミニセットで付けたカレー。色は黒くてどろりとした粘性が欧風と言えば欧風の特徴だ。しかし、その味は想定外の美味しさと風味。滋味は主に長時間煮込んだ牛筋から得られたもので、これはフォンドボーを最初にカレールーに用いた某社の編み出した王道と等価路線だ。だが、この普通っぽく見える欧風カレーのさらなる特徴がスパイスにある。
そう、クミンが多量に入り、そして鼻に抜ける風味づけにグリーン・カルダモンが適量使われているのだ。これだけ大量のクミンを投入すると単なる欧風ではないけれどもルーの下地が強力な味つけなのでインドにも振れずいい具合なのだ。これはミニセットではなくてフル・ポーションのカレーを食べてみたくなった。
メインディッシュは勿論、サラダやスープ、最後のドリンクに至るまで手を抜かない生真面目さが特徴として印象付けられた店であり、値段を考えるとかなり良心的だ。フォーマル使いは勿論無理だが、ちょっとステーキを・・、あるいは香りの良いカレーを・・という向きには選択肢の一つとして十分にあり得る店。
ふらんす亭 横浜西口パルナード店 横浜市西区南幸2-14-8 吉村第5ビルB1F
電話: 045-412-3035
営業: 11:30~23:00
定休: 無休
最寄: 各線 横浜 5~7分
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by primex64
| 2013-06-25 15:46
| My dishes -Grill
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