2012年 10月 08日
鳥ぎん@銀座 |
三連休の土曜は銀座まで買い物に出掛けた。ランチは特段に目当てはなかった。店を周りながらどこで食べようかと物色していたが、特段ここという話にはならなかった。買い物を済ませたあと、ついでだったのでニコンのサービスセンターに寄ってD3のローパス・フィルターの掃除を頼んだ。すると1時間ほど待てと言う。D3を預けてサービスセンターを出てから、あてはなく松阪屋の脇で中央通りを横切って西側の裏通りへ入る。スマートに建て替わった交詢社の前を通りかかったとき、そう・・、そういえば釜飯という選択肢があるな、という話になった。
鳥ぎんは若い頃から時々利用している焼鳥屋である。
30数年前、社会に出た頃は仲間同士で会社帰りに生ビールに焼き鳥というのが大体のお決まりで、仕事でこの辺に来た時には何人か連れ立って安い鳥ぎんをよく利用していた。
腹が膨れた後は近傍のバー・ルパンに移って安い洋酒を呷りながら青臭い談義に耽っていたりしたものだ。
銀座といっても御幸通りと晴海通りに囲まれた有楽町側のブロックはビル裏が数寄屋橋/有楽町・新橋の文化圏であって、およそハイソな佇まいの街ではなかった。
そんな路地裏にあって小汚い木造長屋風の飲み屋が立て込んだ中の一角が鳥ぎんであった。
今でこそ等価交換で立派な鉄筋コンクリートのビルの地下に本店を構えるが、当時は吹けば飛ぶような薄いベニヤとトタン、ガタピシと言うガラス引き戸で出来たバラックのような店だった。
銀座の鳥ぎんはこの頃とても繁盛していて、もうもうと煙を吐き出す本店は一階のカウンタと猫の額ほどのテーブル席がいっぱいで、安普請の階段をぎしぎし言わせながら昇る二階席もまたいっぱいの時は傍にあった直営の支店に廻り、そこもいっぱいだと斜向かいにある同一屋号のニュー鳥ぎんに流れたもの。
因みにニュー鳥ぎんは今でも健在であり、こちらの方が往時の本店の風情を色濃く残している。猥雑だけれどもエナジー感に満ち溢れた昭和の独特の雰囲気がするのだ。
この日に入ったのはニュー鳥ぎんではなく地下の本店のほうだ。
この店は建て替わってからそれなりに年月が経っていて少々くたびれてきているが、当時の鳥ぎんを知っている者からすればやっぱり綺麗すぎる。ま、それはそれでも、鄙びた焼き鳥の味は当時と殆ど変わるところはない。焼き鳥5本セットをタレで頼み、ついでにサッポロの小生をそれぞれ一杯ずつ頼む。
焼鳥屋では塩で頼むのが昨今のスタンダード&粋なスタイルらしいのであるが、鳥ぎんでは手羽先を除く殆どの焼き物はタレで頼まなければならない。何故ならその甘く芳しく焦げた醤油の臭いが昭和中期~末期の風情を醸すから。
時代に逆行する大振りの正肉に太い長葱、獅子唐、大型の扁平鶏つくね、ちょっと生っぽい雑な形のレバー・・、そして皿の底にたっぷり溜まったタレに半分浸った串たちの姿はまさに昭和の正しき焼き鳥そのものなのだ。
今となっては特段に美味しい焼き鳥とは言えないのであるが、そもそも焼き鳥とは、気取らずコンサイス、そして「そこそこ」の味の庶民の食べ物であり、格式張った美味を追求すべき料理ではなかったはずだ。これらの焼き鳥と共に大概頼んでいた鶏わさのメニューには目隠しシールが貼ってあった。昨今の食中毒騒ぎの煽りを受けて生肉を提供しないようにしているのか、それがちょっとだけ残念だった。
頼んだ釜飯は、家内の方は王道の五目、私は鮑とした。改めてコメントすべき語句が見つからない定番中の定番の鳥ぎんの味であり、ゆったりしつつほっこりと往年の釜飯を味わった。大昔は釜飯を頼むと赤出汁か鶏スープが付いてきたものだが今は別料金を取られる。この日はビールで水分過多となったため敢えて椀ものは頼まなかった。
ゆっくりと喋りながら食事をし、懐かしくも楽しい小一時間を過ごした。
階を上って表通りに出て連休の喧騒の中へと戻る。サービスセンターでローパスが綺麗になったD3を受け取り、ついでにショールームでシルボン紙1000枚ワンセットを買い求め、そして帰路についた。
鳥ぎん 銀座本店
東京都中央区銀座5-5-7 ニューギンザビル6号館B1
電話: 03-3571-3333
営業: 11:30~21:00
定休: 年始年末
最寄: メトロ各線 銀座 3~4分
JR・メトロ有楽町6~7分
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。
♪ よい音楽を聴きましょう ♫
鳥ぎんは若い頃から時々利用している焼鳥屋である。30数年前、社会に出た頃は仲間同士で会社帰りに生ビールに焼き鳥というのが大体のお決まりで、仕事でこの辺に来た時には何人か連れ立って安い鳥ぎんをよく利用していた。
腹が膨れた後は近傍のバー・ルパンに移って安い洋酒を呷りながら青臭い談義に耽っていたりしたものだ。銀座といっても御幸通りと晴海通りに囲まれた有楽町側のブロックはビル裏が数寄屋橋/有楽町・新橋の文化圏であって、およそハイソな佇まいの街ではなかった。
そんな路地裏にあって小汚い木造長屋風の飲み屋が立て込んだ中の一角が鳥ぎんであった。今でこそ等価交換で立派な鉄筋コンクリートのビルの地下に本店を構えるが、当時は吹けば飛ぶような薄いベニヤとトタン、ガタピシと言うガラス引き戸で出来たバラックのような店だった。
銀座の鳥ぎんはこの頃とても繁盛していて、もうもうと煙を吐き出す本店は一階のカウンタと猫の額ほどのテーブル席がいっぱいで、安普請の階段をぎしぎし言わせながら昇る二階席もまたいっぱいの時は傍にあった直営の支店に廻り、そこもいっぱいだと斜向かいにある同一屋号のニュー鳥ぎんに流れたもの。
因みにニュー鳥ぎんは今でも健在であり、こちらの方が往時の本店の風情を色濃く残している。猥雑だけれどもエナジー感に満ち溢れた昭和の独特の雰囲気がするのだ。この日に入ったのはニュー鳥ぎんではなく地下の本店のほうだ。
この店は建て替わってからそれなりに年月が経っていて少々くたびれてきているが、当時の鳥ぎんを知っている者からすればやっぱり綺麗すぎる。ま、それはそれでも、鄙びた焼き鳥の味は当時と殆ど変わるところはない。焼き鳥5本セットをタレで頼み、ついでにサッポロの小生をそれぞれ一杯ずつ頼む。
焼鳥屋では塩で頼むのが昨今のスタンダード&粋なスタイルらしいのであるが、鳥ぎんでは手羽先を除く殆どの焼き物はタレで頼まなければならない。何故ならその甘く芳しく焦げた醤油の臭いが昭和中期~末期の風情を醸すから。
時代に逆行する大振りの正肉に太い長葱、獅子唐、大型の扁平鶏つくね、ちょっと生っぽい雑な形のレバー・・、そして皿の底にたっぷり溜まったタレに半分浸った串たちの姿はまさに昭和の正しき焼き鳥そのものなのだ。
今となっては特段に美味しい焼き鳥とは言えないのであるが、そもそも焼き鳥とは、気取らずコンサイス、そして「そこそこ」の味の庶民の食べ物であり、格式張った美味を追求すべき料理ではなかったはずだ。これらの焼き鳥と共に大概頼んでいた鶏わさのメニューには目隠しシールが貼ってあった。昨今の食中毒騒ぎの煽りを受けて生肉を提供しないようにしているのか、それがちょっとだけ残念だった。
頼んだ釜飯は、家内の方は王道の五目、私は鮑とした。改めてコメントすべき語句が見つからない定番中の定番の鳥ぎんの味であり、ゆったりしつつほっこりと往年の釜飯を味わった。大昔は釜飯を頼むと赤出汁か鶏スープが付いてきたものだが今は別料金を取られる。この日はビールで水分過多となったため敢えて椀ものは頼まなかった。
ゆっくりと喋りながら食事をし、懐かしくも楽しい小一時間を過ごした。階を上って表通りに出て連休の喧騒の中へと戻る。サービスセンターでローパスが綺麗になったD3を受け取り、ついでにショールームでシルボン紙1000枚ワンセットを買い求め、そして帰路についた。
鳥ぎん 銀座本店東京都中央区銀座5-5-7 ニューギンザビル6号館B1
電話: 03-3571-3333
営業: 11:30~21:00
定休: 年始年末
最寄: メトロ各線 銀座 3~4分
JR・メトロ有楽町6~7分
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by primex64
| 2012-10-08 23:19
| My dishes -Japanese
|
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Comments(3)
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タイトル : ラーメンじゃありません…m(_ _;)m 銀座鳥ぎん 荻..
一日30時間欲しいFILEです。 今日は諸事情で昼食抜き。晩は長男夫婦と食事。『銀座鳥ぎん 荻窪店』。てか『荻窪鳥ぎん』? 焼き鳥と釜飯のお店。古いお店。荻窪の駅近く。取り残され ...... more
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TBありがとです〜♪
実は私、銀座の鳥ぎん行ったことないのですョ…f(^^;)
こうやって写真拝見させていただくと無性に釜飯食べたくなっちゃいますね!
実は私、銀座の鳥ぎん行ったことないのですョ…f(^^;)
こうやって写真拝見させていただくと無性に釜飯食べたくなっちゃいますね!
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こんにちは。
先日はTBをありがとうございました。
・・・ってワタクシ、イマイチTBの意味を理解してませんで・・・。
と、と、とにかくっ、ありがとうございました。
私も記事にリンクさせていただきます。
先日はTBをありがとうございました。
・・・ってワタクシ、イマイチTBの意味を理解してませんで・・・。
と、と、とにかくっ、ありがとうございました。
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