つばめグリル@横浜ルミネ |
つばめグリルのことは既にたくさん書いてきたと思っていた。意外性がないためかカメラを持参していなかったためか、実は日記エントリを探しても一つも見つからないのだ。しかし、現在でもたまに行くことがある。
現在でも・・と敢えて前置するのは、つまり昔はかなり利用していたということ。頻繁に使っていた店はこの横浜ルミネの店ではなくて品川駅前の店なのだが。学生時代の最後期から就職して結婚する直前まで割と長期に渡って大崎の駅前に住んでいた。もう30年以上も前の話になる。その頃の国電大崎駅の周りにはソニーや明電舎、日本精工といった工場以外は殆ど何もなく、飲食店と言えば札幌ラーメン店、中華、鮨屋、飲み屋がそれぞれ一軒ずつ位しかなかった。従って隣の五反田か品川駅界隈を実質的な生活圏としていたのだ。昼間にご飯を食べたり、夜に気の置けない仲間たちと飲んだりと、つばめグリルは何かにつけて便利に利用していたものだ。
今は知らないが、昔の品川駅前店はかなり遅い時刻まで営業しており、夜は半分ビアホールのような佇まいであった。この店には屋上スペースがあって夏の夜には野外でビールが楽しめた。そこが溢れるとレストラン・フロアにまで飲みの客がなだれ込んだ。洋食を食べている人達に混ざってビール・ジョッキを片手にジャーマンポテトやウィンナーソーセージ、ザワークラウトなどをついばむサラリーマンのグループが沢山みられたし、自分たちもそのうちの一角であったわけだ。第一京浜国道を挟んですぐの向い側が品川駅なので、京急や国電、湘南電車で帰宅する前に一杯ひっかけるという人達には便利なロケーションだったのだ。
また、高輪プリンスや品川プリンス、ホテルパシフィック・メリディアン東京といったホテルが林立し、併設されていたボウリング場、ビリヤードなど遊興施設にちょっとハイソな人が集まる割と高級な遊び場だったせいもあってか、品川/高輪周辺は割と栄えていたものだ。
つばめグリル品川は今でも恐らく営業していて、最近だと東京国際女子マラソンの応援に駆けつけた時にはここで軽食をとったり喫茶したりと便利に使っていた(東京国際女子は数年前に開催場所を横浜に移して存続しているが、それ以来つばめグリル品川には行っていない)。
閑話休題。雨の日曜に横浜駅西口/東口近傍でランチをとろうと思うと一苦労する。どの店も(大したことのない店も含め)満員で行列を作っているのだ。これは、この駅には商業施設が多い割に濡れずに行ける飲食店が少ないせいだと思う。ルミネの6~7階も人気があって非常に混んでいる。


今までサラダについては選択肢はなく、メインディッシュを頼むと自動的にファルシー・サラダ(丸の湯剥きトマトをくりぬいて中にコールスローを詰めたつばめグリルの定番)が出てきたものだが、昨今では色々とチョイスできるようだ。

つばめ風ハンブルグは発売当初の昔から殆ど姿が変わらない安心のフォルムで到着、和風の方も熱した丸形鉄板に載ったこの店スタンダードないでたちだ。つばめ風の方はふんわりと包んでいるアルミホイルをナイフで裂き、湯気が立ち上る内部を確認すると昔から変わらない具材がセットされている。



うーーん、このシンプルな塩気が昔ながらのつばめの味であって、相当前から付き合っている自分としては孤高の形質としか言いようがない。

今時はファミレスであってもこれより味が鮮やかで旨味が強いハンバーグはいくらでも味わえる。でも、つばめ風ハンブルグは断然、この涸れた風味と塩味でなければならないのだ。





つばめグリルのハンバーグは味の基本が淡泊なので素材風味をシンプルに表現する天麩羅など和風エレメントと合わせても違和感は全くない。
客でごった返す店内は賑やかで忙しいが、この昭和レトロのハンブルグステークを懐かしげに味わう私たちの周りの時間だけはゆったり緩やかに流れているように感じられた。

横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横浜店7F
電話: 045-453-6752
営業: 11:00~23:00
定休: 不定休(ルミネ横浜店に準ずる)
最寄: JR、東急、みなとみらい線、
京急、市営BL、相鉄 横浜 各1~4分

♪ よい音楽を聴きましょう ♫