2012年 09月 23日
じゃのめや@伊勢佐木町 |
この土曜は、ずっと続いていた残暑から解放され、快晴とまでは行かないものの爽やかな一日となった。伊勢佐木町をぶらついて久し振りにやってきたのは、横浜発祥である牛鍋の老舗の一角、じゃのめや。じゃのめやから至近距離に荒井屋と太田なわのれんも店を構えており、この三店舗が文明開化の頃より現代に至る歴史を繋ぐ、由緒ある名店なのである。じゃのめやは、平日や夜には気安く普段使い出来るほど敷居の低い店ではない。しかし、土日の昼間には格安のランチセットを供することから知る人ぞ知る人気店なのだ。
一番安価な方から並べると930円の小口ステーキ、或いは黒毛和牛ハンバーグ、1000円の牛丼、1300円の牛なべ弁当、1600円の牛なべ定食というラインナップだ。但し数量には制限があり、12:00の開店と同時に飛ぶように出てすぐになくなってしまう。やはり安価な方から順に売り切れていくようだ。イセザキモール側のテーブル席用玄関前にはいつも看板が出ていて、そこに書かれたセットメニューが売り切れると上から紙を貼って知らせる仕組みだ。大体いつも上の三つは早々に売り切れてしまう。
昨日は割と早い時間に到着したにも拘わらず、案の定1300円のセットまでは売り切れていた。普段ならここで諦めるのであるが、一番高いセット(といっても高々1600円だが・・)を初めて頂くことにした。この段階に至るとイセザキモール側玄関は閉鎖され、脇道にある座敷入口(=こちらが本当の正面玄関)に回るよう指示文書が書いてある。
そう、1600円の牛なべ定食は座敷に上がって頂く普通の牛鍋(すき焼き)なのだ。ただ、量的に夜ほどはゴージャスではなく、またアルコールや前菜、デザート等もセットされないというだけで、基本スタイルは夜のフルコースと同じなのだ。格調高い玄関を入って靴を脱いで上がると奥の広い座敷へと通される。
卓には既にガスコンロが用意されており、着座と同時に仲居がやってきて(いや、仲居ではなく経営者=女将だろう)簡単なオプションを尋ねられる。要はご飯にするか「きしめん」にするか、というだけのチョイスだ。私はご飯、家内はきしめんでお願いした。尚、ご飯には赤出汁が付くがきしめんには付かない。間もなくセットの材料が次々と運び込まれる。
女将はおもむろに鉄鍋に割り下、水を適量張り、コンロに着火する。その後も女将が材料の投入順序、煮え具合の確認方法等を親切に指導してくれる。ぐつぐつと割り下が沸騰する頃、玉葱、白滝、焼豆腐、長葱を並べ、泡がこれらを包み込むのを待つ。大体火が通ったところでいよいよ牛肉を鍋に入れる。

手前の方の空いたスペースに一枚折り畳んだ状態でセットするのだ。彩りとしての春菊も忘れず、肉の上からフワリとセットする。この安価なランチセットであっても極上のサシが半端なく入っており、そしてフルーティな風味が独特の超高級黒毛和牛が贅沢に使われているのだ。牛肉を加熱した時の特有の嫌な臭みもなければ灰汁も全く浮いてこない。
肉には火はすぐに通る。赤色が消えるかどうかというタイミングですくい上げて溶き卵に潜らせる。数回噛んだだけで肉は殆ど溶け落ちてしまうほど軟らかい。しかし、喉越しはしっかりとしたものがあって、いかにも牛肉を食べているという満足感も同時に得られるのだ。


そして終始沁み出して口中に拡散するこの旨味と重厚かつさらっとした和牛の肉汁は味覚を司る脳に対し堪らない愉悦をもたらしてくれるのだ。やはり、目の前で焼いてすぐに食べる和牛の美味しさは格別なものがある。このクォリティのランチが一人前1600円とは破格に安いと言わざるを得ない。
言うまでもないが、ご飯はブランド米を硬めに炊き上げたもので、ねっとりしっとりとした食感は極上和牛に合わせるに最適、そしてきしめんは鉄鍋の肉汁を絡め取って吸い上げる効果は抜群だ。ご飯のお供の赤出汁も実に良い風味で美味い。画竜点睛を欠かぬよう、その辺は全く手抜かりはないようだ。全ての出来映えにおいて正に横浜を代表する牛鍋の名店である。

※ランチメニューは日ごとに変動するため、店のWebに掲載される前日予告を確認のこと
じゃのめや横浜市中区伊勢佐木町5-126
電話: 045-251-0832
営業: 火~金:17:00~21:00
土日祝:12:00~21:00
定休: 月曜
最寄: 市営BL 伊勢佐木長者町7分、阪東橋5分、
京急 黄金町 6分
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by primex64
| 2012-09-23 19:55
| My dishes -Japanese
|
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Comments(6)
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タイトル : じゃのめや
住所:横浜市中区伊勢佐木町5-126 電話:045-251-0832 営業:平日17:00〜21:15 土日祝12:00〜21:00 定休:月曜 交通:京浜急行線黄金町駅から徒歩5分・市営地下鉄線阪東橋駅から徒歩5分 ...... more
住所:横浜市中区伊勢佐木町5-126 電話:045-251-0832 営業:平日17:00〜21:15 土日祝12:00〜21:00 定休:月曜 交通:京浜急行線黄金町駅から徒歩5分・市営地下鉄線阪東橋駅から徒歩5分 ...... more
トラックバックありがとうございます!
小口は売り切れでしたか?
残念・・・
しかし美味しいので次回は回転10分前に!
そしたら自分とニアミスするかも(笑)
1000円の牛丼も美味しいですが、狙いはやはり小口ですよ!
牛丼は14時ぐらいまではあると思うので、チャンスがあったら牛丼も是非!
この1600円の牛鍋定食はナイスですよね~
なかなか良い肉だし、そこそこの満足度もありますしね!
牛鍋御三家全て食しましたが、ちょっと値は張りますが太田なわのれんも美味しいですよ~
手軽なランチとはいきませんが、なにか特別な日などには良いかもしれません。。。
小口は売り切れでしたか?
残念・・・
しかし美味しいので次回は回転10分前に!
そしたら自分とニアミスするかも(笑)
1000円の牛丼も美味しいですが、狙いはやはり小口ですよ!
牛丼は14時ぐらいまではあると思うので、チャンスがあったら牛丼も是非!
この1600円の牛鍋定食はナイスですよね~
なかなか良い肉だし、そこそこの満足度もありますしね!
牛鍋御三家全て食しましたが、ちょっと値は張りますが太田なわのれんも美味しいですよ~
手軽なランチとはいきませんが、なにか特別な日などには良いかもしれません。。。
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たびすけ さま
コメントわざわざありがとうございます。
小口ステーキですね? 今度狙ってみます。そのうちお会いするかも? でも面識ないですし・・w
太田なわのれん、課題店です。
ではでは・・。
コメントわざわざありがとうございます。
小口ステーキですね? 今度狙ってみます。そのうちお会いするかも? でも面識ないですし・・w
太田なわのれん、課題店です。
ではでは・・。
あらっ、ワタシと同じ日にじゃのめやさんへ行かれていたのですね
小口ステーキなどは売り切れていたということはワタシのほうが少しだけ早い時間に行っていたようで、ニアミスだったようですね
いつかどこかで出会うかも・・・
小口ステーキなどは売り切れていたということはワタシのほうが少しだけ早い時間に行っていたようで、ニアミスだったようですね
いつかどこかで出会うかも・・・
じゃのめ、ですか。40年ぐらい前の夏。2だか3千だかで、食べ放題「すき焼き」によく行きました。ランチの事は、店の前を通ると、看板が出てるのを見かけました。近々何時てみます。
MORY2002 さま
コメントありがとうございます。そうですか、40年前、2~3千円で食べ放題とは・・。でも、その頃の2~3千円って、今の貨幣価値だと7~8千円くらいでしょうか?
今度、是非行ってみて下さいませ!
コメントありがとうございます。そうですか、40年前、2~3千円で食べ放題とは・・。でも、その頃の2~3千円って、今の貨幣価値だと7~8千円くらいでしょうか?
今度、是非行ってみて下さいませ!




