イツワ製麺所食堂@反町 |
昼になると熱い強風が吹きすさぶ暑くて汗ばむ夏日となった。全国的にも暑くて最遅真夏日の記録を更新した都市もあったようだ。
そんななか、自宅から散歩がてら、イツワへ行ってきた。時間が遅かったせいか店の前には待ち行列はなく、入店して食券を購入後すぐに着席できた。
暑い日ではあったが、今まで食べたことのない汁麺を食べようということで、家内は天然こだわり味噌ラーメン+味玉、私は醤油ラーメン+増しチャーシュー+味玉、どちらも太麺でオーダーした。塩ラーメンやスーラー麺、担々麺は過去に食べているが醤油および味噌の汁麺は初めて。待つこと暫し、両方のラーメンが同時にサーブされた。
味噌といえばサッポロに見られるような重厚で濃密な風味のものを連想するが、イツワのこの味噌は、麹の香りが立った、繊細で鮮やかな風味のスープであった。穏やかな旨味成分を湛える鶏ベースに上等な高級味噌を薄目に溶かしたスープに合わせる低加水中太麺のポキポキした食感のマッチングは絶妙である。これは味噌ラーメンの既成概念を崩すほど斬新で美味しいものだ。
どろんとした野菜味噌汁スープに西山のニュワニュワした柔らかい多加水麺がサッポロ味噌の王道とするならば、このイツワの味噌ラーメンは凛とした京風の雅、あるいは小粋な江戸懐石風の粋を纏った一品であり、ちょっと驚きの出来映えなのだ。対する醤油ラーメンはBasic of Basicsと呼ぶに相応しい基本を押さえたバランス。
塩ラーメンでは風味がもの足りなくて単調、という折にはこのシンプル醤油の香ばしい鶏ベースは打って付けだ。この純度の高い透明清湯スープに溶かされた僅かに褐色を帯びた醤油がひときわ美味しいと感じる。これは個人的には塩よりも醤油を好むことにも由来する評価だが・・。ここに沈む中太の低加水麺は歯応えも良好、かつこの醤油の繊細な風味を覆うことなくコラボレートしているのが美点だ。
細麺の選択も可能であったがこの太麺でもなかなかにいける。今度は繊細な細麺を試してみようと思う。
トッピングのチャーシューの柔らかさと味の良さは相変わらずで、味玉の粘性とまったり度合いも文句なしだ。イツワの定番であるメンマ代わりの薄切り筍も健在だった。
なかなかに奥深いイツワなのであった。
イツワ製麺所食堂 東神奈川店
横浜市神奈川区ニツ谷町6-1
電話: 045-314-8120
営業: 11:30~15:00、17:00~20:30
定休: 月曜
最寄: 東横線・東白楽7分、反町8分
JR東神奈川7分
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2009年12月2日、東神奈川のイツワ製麺所食堂にやって来ました。 こちらは、横須賀の名店、イツワ製麺所の横浜進出店です。 オープンは2009年11月22日、まだ開店後間もないピッカピカの新店です。 もともとイツワ製麺所の別ブランドで塩ラーメン専門店という塩や@横須賀が閉店、そのスタッフがこちら横浜のイツワ製麺所食堂へ移ってきたとの事です。 イツワ製麺所も塩やも未食ですが、有名店の横浜進出店とあってとても気になっていました。 ...... more