9月25日(日)は、遅い夏休み最終日であった。この日も伊勢佐木町へ出掛けたので、このところの研究成果が功を奏して東池袋大勝軒オリジナルの味を再現することに成功したとの触れ込みの直伝まで足を伸ばして食べてみることにした。一年ぶりくらいの訪問となる。昼時を過ぎてはいたが店外には5人ほどの先客が待っていた。

券売機で買ったのは、家内はつけそば+味玉、私は汁そばでその成果を確かめたかったのでチャーシューメン+味玉とした。
20分くらい待ってから店内の唯一のテーブル席へ呼び込まれた。待つこと暫し、両方のオーダーがサーブされた。

まず、家内の頼んだつけそばだが、スープは去年よりは甘い仕上げとなっている。滋味はほぼ同じ、動物系と魚介系の按分もほぼ同バランスと思われる。
この甘みが元祖東池袋の味だとするとちょっと違う気もする。ま、そうは言いつつ、家内の満足度はそれなりに高かったようだ。

一方の汁そばであるが、これはそこそこハイレベルな仕上がりだ。
中型の丼になみなみと注がれたスープは豪快で、縁すれすれに満たされている。これがこぼれても大丈夫なよう、丼は皿に載せてサーブされる。

小型で柔らかい、甘めのメンマはかなり量が多くて満足、また、肉はチャーシューメンと名乗るに相応しい分量であって満足だし、味の方も豚らしい風味と噛みごたえが残っていて秀逸。敢えて増し指定した味玉もまずまず良い出来映え。刻み葱もふんだんに盛られており、これぞ街のラーメンという豪快ないでたちが潔い。



スープはつけそばとは違って酸味も甘みもなく、素のラーメンスープと醤油ダレを味わうことが出来る。スープベースは穏和で旨味が強く、それでいて諄くはなく、タレの塩分もそれほどでもない。実にストレート、かつ飾り気のない出来上がりであり、先日に食べた反町大勝軒の中華そばとは違いはあるものの、総体的にはいい勝負といったところ。

ここでも山岸一雄の教えがちゃんと守られていることが確認出来てちょっと嬉しかった。但し、麺の量は反町よりかは格段に多量であり、かなりの満腹となった。どんなに美味しく工夫を凝らしたつけ麺でもさすがに飽きるが、こういった地味な味付けの汁そばであれば反復して食べても苦にはならない。今時のつけ麺&ラーメンの事情をあらためて考えさせられる一杯であった。

めんや直伝
横浜市南区真金町2-22-15
電話: 045-262-5780
営業: 17:00~15:00、18:00~21:00
定休: 火曜
最寄: 市営地下鉄BL 阪東橋7分

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