麺家 徳@関内 |
入り口脇に券売機が設えてあってそこで選んだのは家内と長女が辛味噌とんこつ(長女は+増しチャーシュー)、私が超濃厚つけ麺だ。ついでに長女がチェックしたという餃子も買った。一応、家系らしいとの情報はあったのであるが店に入った瞬間の香りは家系のそれではない。動物系の臭みはないし葱や生姜のスープ煮出し素材の香りもしない。店内は大陸系の愛想の良い女性店員が二名、いまむら時代と同じレイアウトの厨房に入る料理人も同様の男性が二名。人当たりは悪くはないが言語的に意思疎通するのは厳しい様子でちょっと嫌な予感が。店内の張り紙によればこちらは地場か東京の外食産業の経営であって、ひょっとしてチェーン店かもしれない。
程なくサーブされたのは長女と家内の辛味噌(+チャーシュー)だが、見た目には美味しそうな盛り付けだ。
スープの方は確かに重たそうなとんこつに味噌を控えめに溶かした穏健なものだがちょっと啜ったところとんこつ及び味噌の風味がまるで感じられずドロドロとした粘性だけが口に拡がるのだ。暫くして私が注文したつけ麺が出てきた。麺は大盛り風だが漬け汁の器は小さくて心許ない。居酒屋で寄せ鍋を頼んだ時に出てくる取り皿くらいの容積であろうか?
その半分くらいまで漬け汁は入っているがこの量の麺を漬けて食べると半分くらいのところで麺の水分によってかなり薄まるであろうしひょっとすると粘性によって全て麺に吸い寄せられてしまい後半には汁は干上がってしまうのではないか? との危惧があった。家内たちが頼んだ味噌とんこつはそれなりの味だったようだがやはり風味という点において明らかな不満が残ったようだ。
粘性は及第点としてもこれは明らかに日々煮出された代物ではないだろうことは容易に想像が付く。セントラルキッチン方式で製造されたスープならまだしも、
下手したらこれは業務用の缶入りをお湯で煮溶かしたものなのかも知れないと思わざるを得ない淡泊な風味である。
但し塩分と油分は追っ掛けで足してあって麺と共に味わう分には舌にはなにがしかのインパクトは来る。
さて、私の頼んだつけ麺だが、写真通りの旨そうな出で立ちである。表面には魚粉も振り掛けられていて今風のダブルを意識した指向性が伺える。かようにして最初の印象は決して悪くはない。但し、何故か分からないが中盤ちょっと前からかなり飽きが来るのである。良く言えば調和がとれた粘性ときつい塩分、悪く言うならば香りが殆どしない、味と粘性だけで食わせるつけ麺なのだ。付け合わせの角切りチャーシューは薄味ながら脂身と繊維質の調和はとれているし軽く湯がいたキャベツもシャキシャキして食感が良い。味玉だって標準以上の出来映えと見た。が、なんともさもしく虚しい食後感なのである。
案の定、麺を3~4掬い残したところでスープが干上がってしまった。女性店員を呼んで初期のスープを補充するように説明して追加のお願いをした。説明には逐一納得した風だったが最後に「ハイ! スプワリ オモチシマスネ!」と言われたので、これはいかん! と思い厨房の職人にもカウンタに寄ってきてもらって説明した。で、相当時間経過して出てきたのはプレーンのお湯で(実際には鰹粉末で煮出した出汁だが・・)薄めた見るも無惨な代物だった。それだけではとても食べられないので隣の家内が残した味噌スープを足し、更に卓上の豆板醤を足してなんとか残りの麺を消化しようと試みたが・・・orz
餃子も頼んだのであるが、これに関しては敢えてノーコメントとさせて頂く。
と言うことで、ラーメンを戴くという以前に解決しなければならない店舗内事情が幾つかあるようだった。恐らくこちらには屋号が変わらない限り再訪する機会はないと思うのであった。ここはちょっと残念な店で、元々の「いまむら」の店主はかなりの変人ではあったがそれを加味しても余りにもトホホな感じだ。
麺家 徳 (めんや とく)
横浜市中区相生町2-33
電話: 045-633-2007
営業: 11:00~22:00
定休: 日曜
最寄: JR関内3分、MM21線・馬車道4分
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先日、横浜関内周辺でラーメンでも食べようとお店を探してみると気になるお店を見つけたので行ってみました。 「麺家 徳」というお店です。 お店はJR根岸線関内駅の南口を出て赤 ...... more