Ibérica: Anne Gastinel(vc), Pablo Márquez(g) |
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Ibérica
Cassadó:
Leyenda catalana for solo guitar
Catalanesca for solo guitar
Canción de leonardo for solo guitar
Suite for Solo Cello
Falla:
Danse Espagnole (from La Vida Breve)
Siete Canciones populares españolas
El sombrero de tres picos: Danza del molinero (farruca)
Cancion del fuego fatuo
Relato del pescador (El amor brujo)
Granados:
Intermezzo from the opera 'Goyescas'
Eight tonadillas in the old style, for voice and piano
Danza española, Op. 37 No. 5 'Andaluza'
O cho tonadillas en estilo antiguo
Anne Gastinel (cello) & Pablo Márquez (guitar)
<イベリカ>
・ファリャ:スペイン舞曲第1番(『はかなき人生』より)
・ファリャ:7つのスペイン民謡(全7曲)
・ファリャ:粉屋の踊り(『三角帽子』より)
・ファリャ:きつね火の踊り(『恋は魔術師』より)
・ファリャ:漁夫の物語
・カサド:カタルーニャの伝説*(ギター・ソロ)
・カサド:カタラネスカ*(ギター・ソロ)
・カサド:レオナルドの歌*(ギター・ソロ)
・カサド:無伴奏チェロのための組曲
・グラナドス:インテルメッツォ(歌劇『ゴイェスカス』より)
・グラナドス:マハの流し目
・グラナドス:トラ・ラ・ラ・とギターのつまびき
・グラナドス:愛と憎しみ
・グラナドス:人気をなくしたマホ
・グラナドス:控えめなマホ
・グラナドス:悲しむマハ
・グラナドス:内気なマホ
・グラナドス:ゴヤのマハ
・グラナドス:スペイン舞曲第5番
編曲:パブロ・マルケス、アンヌ・ガスティネル
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
パブロ・マルケス(ギター)
使用楽器:チェロ:カルロ・ジュゼッペ・テストーレ(1690年)
ギター:ダニエル・フリーデリヒ(1972年、1983年)
録音時期:2009年4月
録音方式:デジタル(セッション)
*世界初録音
クラシック作品とは言えないかもしれないが、かなり楽しめるアルバムであって時間的にも相当長めに感じられるバリエーションに富んだ作品集だ。ギターとチェロのデュオというのはありそうでなかった組み合わせかも知れない。MusicArenaの過去記事を探してみたのであるが純粋なデュオと謳ったアルバムは見つからなかった。
どのトラックも気持ちがよいのであるが、カサドの「無伴奏チェロのための組曲」が秀逸であってアンヌ・ガスティネルの真骨頂を聴くことが出来る。なんともアンニュイだが芯の通ったがっしりとしたチェロの響きはスペインの抜けるような空とは好対照に渋く深く地面に潜るような重厚な響きで、逆にその対比が意外でもあって楽しい変化を楽しませてくれるのだ。
ギターのダニエル・フリーデリヒの指はまさに呪術的と言わざるを得ないテクニックをもって彼の熱い情感を披瀝していてこれはこれで凄いものがある。息遣いの荒い臨場感溢れる演奏はなかなか日本国内では巡り会えないパフォーマンスだ。取り上げられている作家の作品はクラシックに分類されないとしても、これは一聴に値する素晴らしい演奏だと思う。
(録音評)
Naïve V5182、通常CD。最終的なメディアはPyramixということで現在ではスタンダードとなったPC録音である。しかし、これは優れた音楽性を備えた録音手法を盛り込んだアナログ的でふくよかな音質であって、とてもメロゥで心和む独特な音作りのCDだ。高解像度で音場展開が目まぐるしいかつてのnaiveには見られない暖色系の音質で目から鱗。しかし、実は高解像度で高忠実度のしっかりとした骨格の録音であってただ単に聴かせ方が癒し系というだけのこと。唸ってしまう大人の調音だ。
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