2009年 12月 12日
SHIBUYA→DAIKAN-YAMA PROJECT@渋谷 |

ここは、東横線の渋谷から代官山駅間の1.4kmを地下化する工事現場。この建家の床は明治通りそのもので、ここにポッカリと縦坑が開いている。入り口でヘルメットと軍手を渡されていざ地下へ・・。
(以下、写真はクリックで拡大)





地下22mの穴の底にはプレハブ事務所が建つ。そこで工事概要とシールド工法、矩形断面を掘れるアポロカッター搭載の最新シールドマシンの原理説明があった。プロジェクトの勇ましい標語が壁に。






ここが渋谷駅構内の大空洞からシールド・トンネルを掘り始めた地点。


セグメントという特殊コンクリート部材。これを円弧状に組み立ててトンネルの壁とする。



下の写真の左は、セグメントを切羽まで運ぶバッテリー・カー(軽便鉄道の機関車に相当)。



この辺りは城南信金と並木橋のちょうど中間ぐらいの明治通り直下。




(写真左)ここに架線設備が付く予定。

路盤のセグメントが途切れた先にあるのが掘削中のシールドマシンのお尻の部分。アポロカッターの掘削刃は土に刺さっていて勿論見えない。



約1時間掘った後、上の写真の赤いジャッキがセグメント端を押して自身が前進、出来た1.1mの間隙に新たなセグメントを1時間かけて組む。



縦坑の下ではこの土を集積していて、ある程度まとまった量になったところでクレーンで引き揚げ、ダンプカーに積載して搬出するという。この時、コンベアはたまたま動いてはいなかった。



この真下で驚くべき大工事が粛々と行われているとは想像もつかない。渋谷の街にはもう夕闇がそこまで迫っていた。

電車は自身の走る高架下の更に地中深くで着実に進行しつつある、文字通り自らの進路をも変えてしまう一大イベントを嘲ざ笑うかのように優美なIGBTサウンドを響かせながら小刻みにノッチを上げる。そして並木橋のカーブを南西に進路を取って山手線跨線橋を渡り、中目黒に向けて滑らかに加速していった。

by primex64
| 2009-12-12 11:35
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