麺や 八雲@平塚 |
13:30頃に到着、店の前には12名の待ち。さすがに晴れの特異日、強い日の光の中で待つこと40分弱、ようやく呼び入れられて着席。周りは皆、つけ麺を食べているようだが、今回は初めて頼む肩ロース・チャーシュー麺を+味玉だ。
ここのバラ肉チャーシューはとろとろで絶品なのは分かっていたが口の中ですぐに溶けてしまうので肉らしい噛み心地という点においては少々喰い足りない。勿論、贅沢な悩みだが。着席から10分弱でサーブされた肩ロース入りのラーメンは、それはそれは良い香りだ。従前から変化のないダブル、いやトリプルスープの芳香と、そこに浮かぶ多量の分葱から立ち上る香気が相俟って嗅覚をくすぐる。
肩ロースのチャーシューは予想を大きく上回る出来映えだ。柔らかいのであるが肉の繊維が明確に残っており、これが口中でほぐれて旨味が迸る。ほぐれかけの繊維を更に噛むと、それが絞られるかっこうで肉汁がジワリと拡がってくる。何度か噛んでいると完全に崩れて喉を滑らかに降りていくのだ。バラとは違う肉質感がたまらなく旨く、中細縮れ麺ならびにダブルスープとのマッチングは絶妙だ。
前回は穂先メンマだったが、今回のものは大きめで断面が四角く、そして固い食感のものが添えられていた。これはサクサクとした歯触りでなかなか秀逸。味玉の具合も良好で、黄身が半透明の鼈甲状に半凝固していていた。出汁と塩分ともに割と強く入れられていてスープやチャーシューの強い滋味に負けていない。
偶然だが、若松のラーメンと系統的には似ているこの八雲のラーメンだが、和風醤油ダブル(トリプル)スープ系としてはかなりの完成度だ。但し、若松が複数スープの穏和なマリッジを特徴としているのに対して八雲の方はそれぞれの素材が良い意味で主張し合って鮮やかなハーモニーを奏でているのだ。いやはや、甲乙つけがたい。
麺や 八雲
神奈川県平塚市桃浜町23-18
電話 0463-35-0079
アクセス:JR平塚駅西口より徒歩15分
営業:11:30~15:00、18:00~21:00
(スープ切れ終了)
定休:木曜
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