2009年 07月 30日
昨今のピアニスト考 - 1 |
MusicArenaと相互リンクさせてもらっているネコふんじゃった主宰のnyankoさんとピアノの弾き方についてお話ししていて色々調べていたら、昨今のピアニストの動画がかなりアップされている事が分かった。現代ピアノで弾くバッハ、またバッハ以外の曲との弾き方の違いなどが割と鮮明に理解出来て興味深いものがある。
グリモーが初めてリリースしたとされるこの盤のPVだろうか。なかなかにエモーショナルな弾き方で手首も指も上下左右の回転運動が激しい。まぁ、完全にヴィルトゥオーゾの弾き方だ。
こちらは個人的に敬愛しているブリジット・エンゲラーが弾くBWV1052のピアノ版の映像。ちょっと珍しいかも知れない。現代楽器による演奏だが解釈はバロック正統派。エンゲラーは淡々としていてデュナーミクを余り使っていない。かなり巧いし、良い演奏だ。
静謐な演奏としては、アンヌ・ケフェレックの新譜の冒頭に入っているBWV639(Ich ruf zu dir,Herr Jesu Christ、主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ)のブゾーニ編が見つかった。ライブなのでCD録音よりちょっとタッチが粗いところがあるが瞑想的な雰囲気はうまく出ている。とても丁寧な弾き方だ。
同じくケフェレックで、これはマルチェッロのオーボエ協奏曲・アダージョ(ニ短調)をバッハが鍵盤用に編曲したもので、一応BWV番号は974を与えられている。続いてヘス編「主よ人の望みの喜びよ」BWV147だが、理性的なアゴーギクが効果的な良い出来だ。どちらも打鍵動作に一切の無駄がない。
最近売り出し中のヌーブルジェが弾くイギリス組曲2番イ短調・BWV807のプレリュード。ピリオドアプローチでもないし、さりとてロマン派的な情感を込めている訳でもなく、これは彼独特のバッハ感に基づく解釈なんだろう。それにしてもプレイエルのピアノは音がお洒落だ。
こちらは若い頃のパスカル・ロジェが弾くフーガ(BWV番号は失念)だが、現在と変わらない静謐で刺激の少ない運指とノンレガートに終始する真摯な姿が印象的な映像だ。音が酷いのはご愛敬。
(続く)
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グリモーが初めてリリースしたとされるこの盤のPVだろうか。なかなかにエモーショナルな弾き方で手首も指も上下左右の回転運動が激しい。まぁ、完全にヴィルトゥオーゾの弾き方だ。
こちらは個人的に敬愛しているブリジット・エンゲラーが弾くBWV1052のピアノ版の映像。ちょっと珍しいかも知れない。現代楽器による演奏だが解釈はバロック正統派。エンゲラーは淡々としていてデュナーミクを余り使っていない。かなり巧いし、良い演奏だ。
静謐な演奏としては、アンヌ・ケフェレックの新譜の冒頭に入っているBWV639(Ich ruf zu dir,Herr Jesu Christ、主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ)のブゾーニ編が見つかった。ライブなのでCD録音よりちょっとタッチが粗いところがあるが瞑想的な雰囲気はうまく出ている。とても丁寧な弾き方だ。
同じくケフェレックで、これはマルチェッロのオーボエ協奏曲・アダージョ(ニ短調)をバッハが鍵盤用に編曲したもので、一応BWV番号は974を与えられている。続いてヘス編「主よ人の望みの喜びよ」BWV147だが、理性的なアゴーギクが効果的な良い出来だ。どちらも打鍵動作に一切の無駄がない。
最近売り出し中のヌーブルジェが弾くイギリス組曲2番イ短調・BWV807のプレリュード。ピリオドアプローチでもないし、さりとてロマン派的な情感を込めている訳でもなく、これは彼独特のバッハ感に基づく解釈なんだろう。それにしてもプレイエルのピアノは音がお洒落だ。
こちらは若い頃のパスカル・ロジェが弾くフーガ(BWV番号は失念)だが、現在と変わらない静謐で刺激の少ない運指とノンレガートに終始する真摯な姿が印象的な映像だ。音が酷いのはご愛敬。
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by primex64
| 2009-07-30 10:57
| Music
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