2009年 06月 12日
スーパー・マイナスイオン・ディスク - 3 |
丸二日経過した動物の謝肉祭のP盤を再度聴いてみたが、マイナスイオン効果が減退しているのがよくわかる。一方のM盤だが、こっちの方はシックで艶消しの音場背景が健在でまだまだ良い音だ。やはり長い時間掛けて処理したものは効能が抜けるのも遅いと言うことなのかもしれない。

次に、割と鬼門でどこのお宅でも満足に鳴っているシーンには殆ど遭遇したことのないavantiだが・・。フランクとドビュッシー、シューマンのソナタは5分の照射で十分な効果を得ることが出来る。原盤のシュワルツベルクのVnは相変わらず乾いてピーキーな鳴りだが、同じ楽章を数回掛けているとしっとり感が出てくる。処理した盤はこの音質とほぼ同等に落ち着くのはオリジナル・バージョンで処理した結果と同じだ。
レスチェンコのリスト・リサイタルは5分間の照射で試聴してみたのだが殆ど変化が見られず5分追加して合計10分の処理とした。そうしたところ中域弦以上の荒れたところは治まったのだが、今度は低音弦が寂しくなってしまい、全体の音量も下がった感じになる。これはポリーニの盤と類似の事象で、慌てて20分追加で30分としたところ不思議なことに低音が復活、全体の音量も元に戻った感じだ(通算1時間処理は試さなかった)。やはり盤ごとの放射適正量というのがあるようで、これはどういった原理や傾向に基づくものかは分からない。
オリジナル・バージョンで試して効果があったけれどレポートには書かなかった別のリファレンスを処理してしてみた。このCDでVnを弾いているのはクレーメルなのだが、このVnもなかなかに荒くれで綺麗に鳴らすのが難しい。照射時間は5分間として早速聴いてみると予測通りVnに効果があって刺激的な擦過音などが過度に耳に響くことなく円やかになる。そして更に照射を行って通算10分としたところ、今度はマイスキーのVcが細くなって、というか録音レベルが下がった感じに聞こえる。全体的にも楽器音が整理されすぎるようで平面的に聞こえる。そこでレスチェンコと同様、通算30分とするが様子に変化はない。ダメもとでポリーニ同様、通算1時間とした。そうするとマイスキーの低音が太く朗々と鳴るようになった。このゴリゴリしたVcの弦の音は原盤よりもソリッドな傾向だ。
(総括)
・スーパーマイナスイオン・ディスクの効果は概ねオリジナルのマイナスイオン・ディスクと同一である。
・但し、確たる効果を発揮するまでの処理時間が短縮され、大部分のCDでは5分間も照射しておけば十分な改善が見られ、その効能は一昼夜くらいならほぼ完全に持続する。
・オリジナルのマイナスイオン・ディスクと同様、低音が抜け落ちる(締まりすぎる)現象が発生する。概ね10分~30分でこの事象が発生するものと思われる。このことから、初めて試すものは5分照射と固定して問題はないものと思われる。
・但し、照射時間を追加していくと低域が復活するポイントが存在する。しかし、それは早くて通算30分、もしくは通算1時間照射した時点で発見された。但し、全ての低音抜け落ちがどこかの時点で必ず復活するという保証はない。
・CDごとに適正な照射時間というものがあるようだが、それを理論的に導くことはできず、なんらの規則性も見いだせない。
・全く効果がない、もしくは有意な差異が発見できないCDも存在し、これらはどんなに時間をかけて処理したとしても変化は認められない。
(了)
(あとがき)
この手のグッズを使用する場合には比較試聴を短時間で何度も繰り返しがちであるが、それをしていると比較対象である両者の差異が段々縮まり、果てにはまったく同様に聞こえてしまうので要注意だ。出来ればそれぞれの盤を1楽章通しで注意深く聴いてみるのが宜しい。それでもそう言ったセッションを数回繰り返していると段々と差異が判別し辛くなってくる。これは耳が疲れている証拠だ。その場合にはその日の比較試聴はやめ、お気に入りのCDでもゆったりと聴いて耳を修復し、翌日以降に再トライするとよい。前日よりも聴覚が鋭敏になっていて更に微細な差異まで聴き取ることが出来るようになっているはずだ。
1日1回、ここをポチっとクリック ! お願いします。

次に、割と鬼門でどこのお宅でも満足に鳴っているシーンには殆ど遭遇したことのないavantiだが・・。フランクとドビュッシー、シューマンのソナタは5分の照射で十分な効果を得ることが出来る。原盤のシュワルツベルクのVnは相変わらず乾いてピーキーな鳴りだが、同じ楽章を数回掛けているとしっとり感が出てくる。処理した盤はこの音質とほぼ同等に落ち着くのはオリジナル・バージョンで処理した結果と同じだ。


(総括)
・スーパーマイナスイオン・ディスクの効果は概ねオリジナルのマイナスイオン・ディスクと同一である。
・但し、確たる効果を発揮するまでの処理時間が短縮され、大部分のCDでは5分間も照射しておけば十分な改善が見られ、その効能は一昼夜くらいならほぼ完全に持続する。
・オリジナルのマイナスイオン・ディスクと同様、低音が抜け落ちる(締まりすぎる)現象が発生する。概ね10分~30分でこの事象が発生するものと思われる。このことから、初めて試すものは5分照射と固定して問題はないものと思われる。
・但し、照射時間を追加していくと低域が復活するポイントが存在する。しかし、それは早くて通算30分、もしくは通算1時間照射した時点で発見された。但し、全ての低音抜け落ちがどこかの時点で必ず復活するという保証はない。
・CDごとに適正な照射時間というものがあるようだが、それを理論的に導くことはできず、なんらの規則性も見いだせない。
・全く効果がない、もしくは有意な差異が発見できないCDも存在し、これらはどんなに時間をかけて処理したとしても変化は認められない。
(了)
(あとがき)
この手のグッズを使用する場合には比較試聴を短時間で何度も繰り返しがちであるが、それをしていると比較対象である両者の差異が段々縮まり、果てにはまったく同様に聞こえてしまうので要注意だ。出来ればそれぞれの盤を1楽章通しで注意深く聴いてみるのが宜しい。それでもそう言ったセッションを数回繰り返していると段々と差異が判別し辛くなってくる。これは耳が疲れている証拠だ。その場合にはその日の比較試聴はやめ、お気に入りのCDでもゆったりと聴いて耳を修復し、翌日以降に再トライするとよい。前日よりも聴覚が鋭敏になっていて更に微細な差異まで聴き取ることが出来るようになっているはずだ。

by primex64
| 2009-06-12 11:09
| Audio
|
Trackback
|
Comments(7)

大変な試聴記、本当にお疲れ様でございました。
ディスクは「オリジナル」「VER.2(これを所有してます)」「7/1発売とのスーパーver.」と3種類、しかも時間と正比例の効果とはいえず、法則性がないw
でも、こういう「傾向」との事実を教えていただく、この情報はまことに貴重だと思います。
拙宅では「ver.2」を買ったばかりなのに「スーパーver.」を買うのは悔しいのでw、しばらくは手元のディスクでいろいろと試してみようと思います。
まあ、プラセボ効果も音のうちですし(爆)
最後になりましたが、マスターさまのブログからは、本当に良い音楽を楽しみたい、その意欲・バイタリティがひしひしと伝わってきて、素晴らしいです。
これからも色々とご教授ください。
ではでは。
ディスクは「オリジナル」「VER.2(これを所有してます)」「7/1発売とのスーパーver.」と3種類、しかも時間と正比例の効果とはいえず、法則性がないw
でも、こういう「傾向」との事実を教えていただく、この情報はまことに貴重だと思います。
拙宅では「ver.2」を買ったばかりなのに「スーパーver.」を買うのは悔しいのでw、しばらくは手元のディスクでいろいろと試してみようと思います。
まあ、プラセボ効果も音のうちですし(爆)
最後になりましたが、マスターさまのブログからは、本当に良い音楽を楽しみたい、その意欲・バイタリティがひしひしと伝わってきて、素晴らしいです。
これからも色々とご教授ください。
ではでは。
0

スーパー・マイナスイオン・ディスクのレポ、ありがとうございました。
なるほどぉ・・・・やはり不思議ですねぇ。。。
ところで以前に、照射後にリッピングしてもその効果はあった、と書かれていたような気がするのですが、例えばmp3に変換してもその効果はあるのでしょうかね。そして、その効果は薄れずに持続するのでしょうかね。だとすると、CD読み取り時(つまり音の入り口ですね)にマイナスイオンの効果が発揮される・・・ということなんですかね。
私もマイナスイオン・ディスクを買い求めていろいろ試してみたいと思います♪
なるほどぉ・・・・やはり不思議ですねぇ。。。
ところで以前に、照射後にリッピングしてもその効果はあった、と書かれていたような気がするのですが、例えばmp3に変換してもその効果はあるのでしょうかね。そして、その効果は薄れずに持続するのでしょうかね。だとすると、CD読み取り時(つまり音の入り口ですね)にマイナスイオンの効果が発揮される・・・ということなんですかね。
私もマイナスイオン・ディスクを買い求めていろいろ試してみたいと思います♪
koyama さん
このレポをご参考の一助として下さるなら誠に幸いです。
まー、B’sでリッピングして処理→試聴を繰り返して行くのは確かに手間は掛かりましたが、出来る限り条件を揃えることでプラシーボ効果の介入を極力減らせたのではないかと思っております。
これからも話材が提供出来るよう頑張りますわw
このレポをご参考の一助として下さるなら誠に幸いです。
まー、B’sでリッピングして処理→試聴を繰り返して行くのは確かに手間は掛かりましたが、出来る限り条件を揃えることでプラシーボ効果の介入を極力減らせたのではないかと思っております。
これからも話材が提供出来るよう頑張りますわw
nzk.poh さん 毎度です!
mp3形式は試していませんが、AAC128kbpsでは大きな効果が見られました。http://musicarena.exblog.jp/11591140/ の一番最後のパラグラフで述べている通り、照射後の効果がある時点でリッピングしたものを保存しておけば、変化した音質が聴けると言うことです。これは結構重要な示唆を含んでいます。つまり、PCジュークボックスのHDDにリッピングする前に処理しておけば蓄えられるソースは変化後の状態を保持し続ける・・・。まさか、HDDに記憶された音楽イメージのマイナスイオン効果も時間と共に減退する、とは考えにくいからです。
mp3形式は試していませんが、AAC128kbpsでは大きな効果が見られました。http://musicarena.exblog.jp/11591140/ の一番最後のパラグラフで述べている通り、照射後の効果がある時点でリッピングしたものを保存しておけば、変化した音質が聴けると言うことです。これは結構重要な示唆を含んでいます。つまり、PCジュークボックスのHDDにリッピングする前に処理しておけば蓄えられるソースは変化後の状態を保持し続ける・・・。まさか、HDDに記憶された音楽イメージのマイナスイオン効果も時間と共に減退する、とは考えにくいからです。

となりますと、処理済CDを効果が衰えないうちにCD-Rに焼いてやれば、効果を保ったままのCDが出来そうですね。
通行人kさん、ようこそ!
そうなんです。以前にも書きましたけれど、iTunesにリップした音が処理前後で違うので、CD-Rでも同様の形質を引き継ぐと思われます。試していませんけれど。HDDやCD-Rにリップした処理済み音源の-ion効果が徐々に薄れるとは考えづらいので・・。
そうなんです。以前にも書きましたけれど、iTunesにリップした音が処理前後で違うので、CD-Rでも同様の形質を引き継ぐと思われます。試していませんけれど。HDDやCD-Rにリップした処理済み音源の-ion効果が徐々に薄れるとは考えづらいので・・。

このあたり、処理時間を変えた元CDからそれぞれ焼いておいたりすれば、オフ会などで聞き比べたりする時に便利そうですね。