2009年 06月 11日
スーパー・マイナスイオン・ディスク - 2 |
ポリーニのCDで得た知見、つまり、照射時間を5分前後または1時間で良好な結果が得られたことを規範として試聴を進めた。つまり5分処理してみて結果が良好ならばそのまま試聴、変化が少ないようならば都合1時間照射とした。1時間当ててみて明確な悪化が見られたなら一端それを破棄して新たなCD-Rに5分照射すれば良いと考えた。
次に聴いたのは5分照射した定番リファレンスで、これはオリジナル・バージョンで処理したものと同様のプレゼンス改善が達成されている。これは時々ワンワン言うことがある気難しいディスクなのだが、付帯音は皆無で背景が澄み渡る。VnやVcの品位向上も目覚ましい。
このCDはかれこれ四半世紀近くもリファレンスに使っているフィリップスのDigital Classicsシリーズで当時のオリジナル国内盤だ(輸入盤は当時はなかったと記憶する)。現在でも輸入盤はこの古風なジャケットでリリースされており、中味のCDも同じ装丁だ。
実は、このCDに関しては同じ音源でもう一つの版を持っている。昨今店頭に並んでいるフィリップス国内盤だが、現在ではマーキュリー扱いとなっている製品だ。このようにジャケット・デザインが変更になっており盤も違う外観だ。実は音質もオリジナルとは異なっていて、有り体に言えば俗っぽい音だ。各パートにはブリリアンスというか・・、メタリックな輪郭と光沢が乗っていて、残響がファンファンと鳴り低域が腰砕け、定位も余りよろしくない。一部の高級オーディオ機器やメモリ音楽プレーヤーに見られるようなハイファイ調と表現しても良いのかも知れない。
このマーキュリー盤(M盤と表記)をスーパー・バージョンで5分照射してみた。殆ど変化は聴き取れなかったので、やはりこういう音質のCDか、と思ったが気を取り直して1時間照射してみた。そうしたら驚くことに付帯音やブリリアンスがほぼ完璧に消失しオリジナル盤(P盤と表記)と殆ど差が聴き取れないほど地味暗い音に変化した。相対的な音質の優劣を示すと以下の通り:
P盤(イオン処理5分)≒M盤(イオン処理1時間)>P盤(未処理)>>M盤(未処理)
この未処理のM盤と似たような傾向のCDがこれだが、しかし、これに関してはオリジナル・バージョンで一晩処理してもスーパー・バージョンで1時間処理しても音質に殆ど変化は見られなかった。マイナスイオン処理は元々ディスクに刻まれていない信号まで復元・生成することは決してないようだ。しかし、ひょんなことで追加購入したM盤がP盤と殆ど変わらない音だったとは恐れ入った。こういった音質差異の原因はプレスまたは盤質の影響と考えるべきなのだろうか?
(続く)
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このCDはかれこれ四半世紀近くもリファレンスに使っているフィリップスのDigital Classicsシリーズで当時のオリジナル国内盤だ(輸入盤は当時はなかったと記憶する)。現在でも輸入盤はこの古風なジャケットでリリースされており、中味のCDも同じ装丁だ。

このマーキュリー盤(M盤と表記)をスーパー・バージョンで5分照射してみた。殆ど変化は聴き取れなかったので、やはりこういう音質のCDか、と思ったが気を取り直して1時間照射してみた。そうしたら驚くことに付帯音やブリリアンスがほぼ完璧に消失しオリジナル盤(P盤と表記)と殆ど差が聴き取れないほど地味暗い音に変化した。相対的な音質の優劣を示すと以下の通り:
P盤(イオン処理5分)≒M盤(イオン処理1時間)>P盤(未処理)>>M盤(未処理)
この未処理のM盤と似たような傾向のCDがこれだが、しかし、これに関してはオリジナル・バージョンで一晩処理してもスーパー・バージョンで1時間処理しても音質に殆ど変化は見られなかった。マイナスイオン処理は元々ディスクに刻まれていない信号まで復元・生成することは決してないようだ。しかし、ひょんなことで追加購入したM盤がP盤と殆ど変わらない音だったとは恐れ入った。こういった音質差異の原因はプレスまたは盤質の影響と考えるべきなのだろうか?
(続く)

by primex64
| 2009-06-11 11:45
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