2009年 06月 03日
マイナスイオン・ディスク - 3 |
マイナスイオンの方は、いよいよ本格的にクラシックの常用CDに適用して試聴を始めた。やり方は前回にも記述した通りだが、今度からは原盤を非処理、CD-Rを処理対象とした。元通りの状態に戻らなくなることを万が一にも恐れたからだ。尚、CDPの使い方は従前の通りだ。
膨大な数のCDを試したが、その中から特徴的な変化を示したものをいくつかあげる。
まず、いつもの定番リファレンスを比較試聴する。出足から全くプレゼンスが違って、処理済みの方は背景が静かで、2基あるピアノの定位が非常に明確に描き分けられるのだ。そして付帯音が少なく高域が澄み渡る。クレーメルの刺激的なVnの弦から棘が消え、依然として厳しい音には違いがないがVnの胴鳴りがクリアに分離し、そのぶんリアルさは増す。そしてマイスキーのチェロに関しては音の骨格は同じだが弦と弓の擦過音と奏者の息遣いが強調されて来る。そしてここでもピアノの音色に変化が見られ、未処理のものよりも細身に響き、残響成分が減った感じに聞こえる。
次にavantiClassicsのフランクのソナタだがこれはCDレイヤーを最初に従前の手順で試した。このCDは再生が難しく、特にシュワルツベルクのVnがカスカスで全体に音が痩せて、かつ濁った感じなのだ。つまり良い音ではない。我が家のシステムでもいつもは最初は凡庸な音に終始し、何度かかけないと本領は発揮しないのだが、これをマイナスイオン処理するといとも簡単にVn本来の艶やかで伸びやかな音を出す。このCDはDP-70Vにとっては鬼門で、これを再生するならDP-85に限るのであるが処理すればどちらでも同等、いや処理済みの方がVnはナチュラルに鳴る。
両者を聴き比べると、やはり残響が整理されて付帯音が減少しているのが分かる。どうやらこの付帯音がVnを濁らせているようで、これが減ると楽器本来の音が出てくるという風に感じる。
avantiのハイブリッド盤には似たような形質があるらしくてレスチェンコのリストでも同様の効果が得られる。ピアノのアクション音や野太い弦の咆哮とその残響音が野放図に含まれるため、これも暴れた音で鳴りがちなのだが処理するとまるで別物のように落ち着いたスタインウェイに変貌する。
ここまでは快い方向へと変化した(=改善した)例だった。変化が著しいCDの場合、殆どのケースでは改善傾向へ向かうと断言して構わない効果が得られる。
しかし殆ど変化を見せないCDも多く、特にもともと高音質で非の打ち所がない最近の超優秀録音盤の変化は全くないか(RCO Liveの例)、たとえあったとしてもポラシーボ効果の範囲内と思われる程度の差(OEHMSハイブリッド盤の例)で、これは有意差とは認められない。似た傾向のケーブルをABA比較しているようなもので頻繁に切り替えて聴いているとそのうちどちらの音だか区別が付かなくなってしまうのだ。
ところが・・・
(続く)
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膨大な数のCDを試したが、その中から特徴的な変化を示したものをいくつかあげる。



avantiのハイブリッド盤には似たような形質があるらしくてレスチェンコのリストでも同様の効果が得られる。ピアノのアクション音や野太い弦の咆哮とその残響音が野放図に含まれるため、これも暴れた音で鳴りがちなのだが処理するとまるで別物のように落ち着いたスタインウェイに変貌する。
ここまでは快い方向へと変化した(=改善した)例だった。変化が著しいCDの場合、殆どのケースでは改善傾向へ向かうと断言して構わない効果が得られる。
しかし殆ど変化を見せないCDも多く、特にもともと高音質で非の打ち所がない最近の超優秀録音盤の変化は全くないか(RCO Liveの例)、たとえあったとしてもポラシーボ効果の範囲内と思われる程度の差(OEHMSハイブリッド盤の例)で、これは有意差とは認められない。似た傾向のケーブルをABA比較しているようなもので頻繁に切り替えて聴いているとそのうちどちらの音だか区別が付かなくなってしまうのだ。
ところが・・・
(続く)

by primex64
| 2009-06-03 11:10
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Trackback
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Comments(2)

待っていました!マイナスイオン・ディスク続編!!
う~ん、不思議ですねぇ。。。波形アナライザーで比較してみたくなりますね。
あのぉ、「ところが・・・」で終わるのは常套手段とはいえ、「早く続きを!」
・・・となってしまいますです。はい。
う~ん、不思議ですねぇ。。。波形アナライザーで比較してみたくなりますね。
あのぉ、「ところが・・・」で終わるのは常套手段とはいえ、「早く続きを!」
・・・となってしまいますです。はい。
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nzk.poh さん、どうもです・・w
>波形アナライザー
あ、さすがですね、目の着け所が・・。
エーッとタイムドメインではさすがに調べていないですけれど、取り敢えずバイナリでは原盤と一致しています。従ってCD-Rの銘柄で音が違うという現象と同等領域の話しなんだと思います orz
続編は明日、書ければ書きますけれど自席に座っている時間がちょっと足りないかも・・。がんばりまーす \(・o・)/
>波形アナライザー
あ、さすがですね、目の着け所が・・。
エーッとタイムドメインではさすがに調べていないですけれど、取り敢えずバイナリでは原盤と一致しています。従ってCD-Rの銘柄で音が違うという現象と同等領域の話しなんだと思います orz
続編は明日、書ければ書きますけれど自席に座っている時間がちょっと足りないかも・・。がんばりまーす \(・o・)/