2009年 06月 01日
The Sound of Scandinavia - 3 |
先週からの続き、スカンディナヴィアの響きの三枚目。もう少し続く。

http://hmv.co.jp/product/detail/3544128/
CD 3 [76.47]
Carl NIELSEN
[1-6] 6 Humoreske-bagateller, Op.11
No.1 Goddag! Goddag! 0.49
No.2 Snurretoppen 0.45
No.3 En lille langsom vals 1.27
No.4 Sprællemanden 0.47
No.5 Dukkemarch 1.15
No.6 Spilleværket 0.54
Leif Ove Andsnes (piano)
[7-8] Two Fantasy Pieces, Op.2
I Romanze (Andante con doulo) 3.38
II Humoresque (Allegretto scherzando) 2.25
Albrecht Mayer(oboe), Markus Becker(piano)
Christian SINDING The Rustle of Spring, Op.32 No.3
John Ogdon (piano)
Wilhelm PETERSON-BERGER Frösöblomster I
No.1 Rentrée 3.00
No.2 Sommarsång 2.24
No.3 Lawn Tennis 2.20
No.4 Till Rosorna 3.35
No.5 Gratulation 3.27
No.6 Vid Fröso Kyrka 4.22
No.7 I Skymningen 3.26
No.8 Hälsning 3.43
Stig Ribbing (piano)
Carl NIELSEN Chaconne, Op.32 (FS79)
Leif Ove Andsnes (piano)
Edvard GRIEG
[19-23] Lyric Pieces, Op.43
No.1 Sommerfugl 1.40
No.2 I Hjemmet 2.32
No.4 Liden Fugl 1.36
No.5 Erotikon 2.53
No.6 Til Foråret 3.06
[24-27] Lyric Pieces, Op.54
No.1 Gjaetergut 4.19
No.2 Gangar 3.24
No.3 Troldtog 3.05
No.4 Notturno 4.17
Leif Ove Andsnes (piano)
3枚目は、ほぼ100%がピアノの小品を集めたもの(オーボエ独奏+ピアノ伴奏というのが2つある)で、これはかなり聴き応えがある。
ニールセン・6つのユーモレスク・バガテルOp.11は、例によって揺れる心情を訥々と描写した彼独特のアンニュイの世界が拡がる。アンスネスの精緻でダイナミックな弾き込みは素晴らしい。2つの幻想的小品Op.2はオーボエがピアノを背景に軽やかに歌う楽しい曲で、ここではニールセンの影の部分は余り感じられない。
訳あってノルウェー国外では殆ど知られていないというシンディングという人の春のささやきOp.32 No.3は、増四度の上昇・下降を効果的に織り交ぜて飛翔する、名の通り囁くような佳曲だ。この印象的な作品、またこの作曲家についてはもう少し広く知られてもよいのではないか。
ちょっと驚きなのは、次のWilhelm PETERSON-BERGER(ヴィルヘルム・ペテルソン=ベリエル)という人の作品。この人の名はスウェーデンでは知らぬ人がいないくらい有名らしいのだが、初めて耳にする。
このフロソの花々第1集(第何集まであるかは知らないが・・)は非常に鮮烈で写実的、かつ躍動的な旋律が並んでいてハッとさせられる。旋律と和声だけを断片的に聴かされたら明るい曲想だけを集めたショパン作品かと言われても信じてしまうほどメロディアスで優美だ。Gratulation(英語ではCongratulationらしい)は堂々たる和声進行の骨格がしっかりした名曲だ。
この3枚目の最後はグリーグの抒情小品集からの抜粋。アンスネスの精細極まりないタッチにより、流れるような滑らかかつアンニュイなグリーグの名旋律がしっとり美しく描かれていく。時を忘れて耽美の世界に浸ってしまった。
(続く)
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CD 3 [76.47]
Carl NIELSEN
[1-6] 6 Humoreske-bagateller, Op.11
No.1 Goddag! Goddag! 0.49
No.2 Snurretoppen 0.45
No.3 En lille langsom vals 1.27
No.4 Sprællemanden 0.47
No.5 Dukkemarch 1.15
No.6 Spilleværket 0.54
Leif Ove Andsnes (piano)
[7-8] Two Fantasy Pieces, Op.2
I Romanze (Andante con doulo) 3.38
II Humoresque (Allegretto scherzando) 2.25
Albrecht Mayer(oboe), Markus Becker(piano)
Christian SINDING The Rustle of Spring, Op.32 No.3
John Ogdon (piano)
Wilhelm PETERSON-BERGER Frösöblomster I
No.1 Rentrée 3.00
No.2 Sommarsång 2.24
No.3 Lawn Tennis 2.20
No.4 Till Rosorna 3.35
No.5 Gratulation 3.27
No.6 Vid Fröso Kyrka 4.22
No.7 I Skymningen 3.26
No.8 Hälsning 3.43
Stig Ribbing (piano)
Carl NIELSEN Chaconne, Op.32 (FS79)
Leif Ove Andsnes (piano)
Edvard GRIEG
[19-23] Lyric Pieces, Op.43
No.1 Sommerfugl 1.40
No.2 I Hjemmet 2.32
No.4 Liden Fugl 1.36
No.5 Erotikon 2.53
No.6 Til Foråret 3.06
[24-27] Lyric Pieces, Op.54
No.1 Gjaetergut 4.19
No.2 Gangar 3.24
No.3 Troldtog 3.05
No.4 Notturno 4.17
Leif Ove Andsnes (piano)
3枚目は、ほぼ100%がピアノの小品を集めたもの(オーボエ独奏+ピアノ伴奏というのが2つある)で、これはかなり聴き応えがある。
ニールセン・6つのユーモレスク・バガテルOp.11は、例によって揺れる心情を訥々と描写した彼独特のアンニュイの世界が拡がる。アンスネスの精緻でダイナミックな弾き込みは素晴らしい。2つの幻想的小品Op.2はオーボエがピアノを背景に軽やかに歌う楽しい曲で、ここではニールセンの影の部分は余り感じられない。 訳あってノルウェー国外では殆ど知られていないというシンディングという人の春のささやきOp.32 No.3は、増四度の上昇・下降を効果的に織り交ぜて飛翔する、名の通り囁くような佳曲だ。この印象的な作品、またこの作曲家についてはもう少し広く知られてもよいのではないか。
ちょっと驚きなのは、次のWilhelm PETERSON-BERGER(ヴィルヘルム・ペテルソン=ベリエル)という人の作品。この人の名はスウェーデンでは知らぬ人がいないくらい有名らしいのだが、初めて耳にする。このフロソの花々第1集(第何集まであるかは知らないが・・)は非常に鮮烈で写実的、かつ躍動的な旋律が並んでいてハッとさせられる。旋律と和声だけを断片的に聴かされたら明るい曲想だけを集めたショパン作品かと言われても信じてしまうほどメロディアスで優美だ。Gratulation(英語ではCongratulationらしい)は堂々たる和声進行の骨格がしっかりした名曲だ。
この3枚目の最後はグリーグの抒情小品集からの抜粋。アンスネスの精細極まりないタッチにより、流れるような滑らかかつアンニュイなグリーグの名旋律がしっとり美しく描かれていく。時を忘れて耽美の世界に浸ってしまった。
(続く)
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by primex64
| 2009-06-01 10:16
| Compilation
|
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