The Sound of Scandinavia - 1 |
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CD 1 [78.12]
Niels W. GADE: Efterklang af Ossian (Echoes of Ossian)
- Overture in A minor, Op.1
The Royal Danish Orchestra/Johan Hye-Knudsen
Franz BERWALD: Piano Concerto in D
Marian Migdal (piano)
Royal Philharmonic Orchestra/Ulf Bjorlin
Armas JARNEFELT: Praeludium
Bournemouth Symphony Orchestra/Paavo Berglund
Carl NIELSEN
[6] Ableblomst
[7] Skal blomsterne da visne
[8] Sank kun dit hoved, du blomst
[9] Den forste larke
Edvard GRIEG
[10] Varen
[11] Med en vandlije
[12] Jeg elsker dig
Barbara Hendricks (soprano); Roland Pontinen (piano)
Ture RANGSTROM
[13] Den enda stunden
[14] Flickan under nymanen
[15] Bon till natten
[16] Melodi
[17] Villemo
[18] Pan
Jean SIBELIUS
[19] Svarta rosor
[20] Diamanten pa marssnon
Solveig Kringelborn (soprano); Malcolm Martineau (piano)
Wilhelm STENHAMMAR
[21] Ballad ? Florez och Blanzeflor, Op.3
Ingvar Wixell (baritone)
Swedish Radio Symphony Orchestra/Stig Westerberg
HMVの解説にあるこれらの作曲家で知っているのはニールセン、グリーグ、シベリウスくらいで、あとは馴染みがない。全く知らない作曲家たちの作品なので先入観も丸っきり無しで入って行ける。
冒頭のガーデ:序曲『オシアンの余韻』は重厚にして本格的なオーケストレーションである。古いアナログ録音でヒスノイズが多いがその感触は軽めで気にはならない。シューマンに師事したと言うが確かに古典色の強いロマン派の作風。シューマンよりはブラームスの仄暗さに近いものがあるかも知れない。
度肝を抜かれたのはベルヴァルドという人のピアノ協奏曲ニ長調で、なんとも華麗で伸びやかな曲想だ。北欧のPコンといえばグリーグのあれが著名すぎるくらい著名なのだが、それに比肩する出来映えだと思う。但しグリーグに見られる一種の厳しさや勇壮さといった要素はなく、ひたすらに明るいのだ。作風はフランス系、例えばサン=サーンスPコン5番エジプト風に相通ずる色彩感が聴き取れる。いやはや、普段余り聴かれない作曲家の曲たちには素晴らしい作品が残っているものだ。
ヤルネフェルトという人の前奏曲は短いながら幻想的で浮遊間のある美しい曲。前の曲と同様に直進的で爽やか系という北欧系から連想される作風ではなくやはりフランス印象楽派の様な雰囲気。これまた佳曲だ。
その後にはニールンセン、グリーグ、ラングストレム、シベリウス、ステンハンマルの歌曲が続くが、それぞれ異なった作風ながら斬新さがあってよろしい。ニールセンはどこか屈曲した和声展開で不思議な風情、グリーグはちょっと暗鬱な面もあるが概ね切々と言った感じでメロディーが美しい。ラングストレムの作風はドイツ風のゴツゴツした部分とメロディアスな部分が出し入れされるなかなか聴かされる旋律だ。
このコンピレーションは先を聴き進めるのが楽しみで、なかなかに聴き応えがありそうだ。
(続く)
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本日は我が家に、MusicArena の Primex64 さんとPさんに来ていただいた。 私の「いっぱい音楽を聴きたい」という要望のもと、今回もPrimex64さんが、たくさんディスクを持ってきてくれた。(^^) まずぎ..... more
EMIの音源で構成しているようなのでここに入っていないラウタヴァーラ、リンコラ、エースペレ、メリカント、パルムグレンなど、作風に特徴があって面白い作曲家が北欧にはいろいろいます。
ロシア・欧米の現代音楽よりも、和声が綺麗で聴きやすい曲が結構あるので、個人的には北欧ものはわりと好みです。
たしか北欧の音楽は10年以上前に一度流行って、FINLANDIAというレーベルが新譜を次々にリリースしていたのをいろいろを集めましたが、BERWALDはその中には入っていなかったですね。
ナクソスでピアノ協奏曲を聴きましたが、フンメルをずっとロマンティックにしたような素敵な曲ですね。全く”北欧的な”雰囲気がないのが不思議です。
まるで聴いたことのない作曲家の名前ですねーー・。機会を作って研究してみようかしら・・。和声は確かに純度が高くて耳に心地よいものが多いようですね。
あー、フンメル、確かに天国的なコード進行はそう言われればそうかも知れませんねww