阿修羅展@東京国立博物館 平成館 |


小一時間粘っても近くには決して寄れないという混み具合の阿修羅像のブースの演出と運営、そしてレイアウト設計がイマイチで、しかもここには訳の分からないテンションの高い人たちが多くて辟易した。
意外に小柄な阿修羅像であったが、それにも増して「十大弟子」のうちの須菩提、舎利弗、迦旃延、富楼那などの立像の方が侘び寂の風情と深い心象風景の溜めがあって感銘したし、生き生きとした「八部衆」の乾闥婆、緊那羅、畢婆迦羅などはそのまま動き出すのではないかという臨場感、即ち生気(せいき)が感じられてこれまた素晴らしかった。以上、詳しく述べても詮無いが、取り敢えず感想まで。これほどの国宝、重文が奈良・興福寺から上野へ出張するとはなるほど凄い企画だった。






