2009年 04月 13日
Bartok: Suite#2,Rumanian Dance Etc@Kocsis/Hungarian National PO. |
フンガロトンの新譜で、バルトーク初期作品集。有名な組曲2番の改訂版がフルセット、かつボーナストラックとしてオリジナルの1921年版の第3~4曲も収めている。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3476400
BÉLA BARTÓK
Suite No. 2 for orchestra Op.4 (Recorded: 2007)
Rumanian Dance for orchestra (Recorded: 2008)
Rumanian Folk Dances for small orchestra
Dance Suite for orchestra (Recorded: 2002)
Bonus Piece: Suite No. 2 for orchestra (1921 version)
Hungarian National Philharmonic Orchestra / Zoltán Kocsis
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団/ゾルターン・コチシュ(指揮)
この盤はハンガリーの元国営・フンガロトンが進めているバルトーク・ニューシリーズの一部で、今後バルトークの全作品が揃うらしい。組曲2番についてはwikiはじめ他に詳しいので敢えて書かないが、バルトークが前衛的な作品作りに入って行く橋頭堡を築いた作品とされ、これはとても鮮烈で華やか、でもどこかおどろおどろしい色彩要素も混ざり、後の作風を暗示する原曲と言える。つまり弦チェレやオケコン、Pコンなどにもこの組曲2番の種々のモチーフが断片的に移入されていくこととなる。
ルーマニア舞曲、ルーマニア民俗舞曲、舞踏組曲はいずれも民謡などからインスパイアされたとされるが、どことなくオリエンタル(いやチャイニーズかも・・?)なムードもあり、何かクロスオーバー的な意図を感じる曲たちだ。オリエンタルと言えばフレーバーとしては後に書かれたミラクル・マンダリンと相通ずるものがあったりする。尚、旋律と和声は割と素直でリズムは舞曲と言うくらいだから軽妙で乗り易いもの。
バルトーク好きには堪らないフレッシュな若き頃の作品集と言えよう。例によって演奏/解釈の優劣はよくは分からないジャンルなのだが、コシチュのこれはコシュートなどと同様に求道的でダイナミックな音の組み立て方だと思う。
(録音評)
Hungarotonレーベル、HSACD32506、SACDハイブリッド、ブダペストのバルトーク国立コンサート・ホール、パレス・オブ・アーツで収録。録音年月は上の曲目リストに付記してある通り作品ごとに異なっている。
音質は他のフンガロトンと同様に透明度が高く軽やかなフェザータッチで独特の高音質だ。バルトークは打楽器と木管楽器を精力的に起用しているが、特にファゴットの活躍が克明に捉えられていて面白い。この低音楽器の表情が実に多彩で、狭指向性の強いビームを発してなかなかに生々しい。弦は軽やか、金管はブリリアントだが溜めがなくダイレクトに吹け上がる。
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Suite No. 2 for orchestra Op.4 (Recorded: 2007)
Rumanian Dance for orchestra (Recorded: 2008)
Rumanian Folk Dances for small orchestra
Dance Suite for orchestra (Recorded: 2002)
Bonus Piece: Suite No. 2 for orchestra (1921 version)
Hungarian National Philharmonic Orchestra / Zoltán Kocsis
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団/ゾルターン・コチシュ(指揮)
この盤はハンガリーの元国営・フンガロトンが進めているバルトーク・ニューシリーズの一部で、今後バルトークの全作品が揃うらしい。組曲2番についてはwikiはじめ他に詳しいので敢えて書かないが、バルトークが前衛的な作品作りに入って行く橋頭堡を築いた作品とされ、これはとても鮮烈で華やか、でもどこかおどろおどろしい色彩要素も混ざり、後の作風を暗示する原曲と言える。つまり弦チェレやオケコン、Pコンなどにもこの組曲2番の種々のモチーフが断片的に移入されていくこととなる。
ルーマニア舞曲、ルーマニア民俗舞曲、舞踏組曲はいずれも民謡などからインスパイアされたとされるが、どことなくオリエンタル(いやチャイニーズかも・・?)なムードもあり、何かクロスオーバー的な意図を感じる曲たちだ。オリエンタルと言えばフレーバーとしては後に書かれたミラクル・マンダリンと相通ずるものがあったりする。尚、旋律と和声は割と素直でリズムは舞曲と言うくらいだから軽妙で乗り易いもの。
バルトーク好きには堪らないフレッシュな若き頃の作品集と言えよう。例によって演奏/解釈の優劣はよくは分からないジャンルなのだが、コシチュのこれはコシュートなどと同様に求道的でダイナミックな音の組み立て方だと思う。
(録音評)
Hungarotonレーベル、HSACD32506、SACDハイブリッド、ブダペストのバルトーク国立コンサート・ホール、パレス・オブ・アーツで収録。録音年月は上の曲目リストに付記してある通り作品ごとに異なっている。
音質は他のフンガロトンと同様に透明度が高く軽やかなフェザータッチで独特の高音質だ。バルトークは打楽器と木管楽器を精力的に起用しているが、特にファゴットの活躍が克明に捉えられていて面白い。この低音楽器の表情が実に多彩で、狭指向性の強いビームを発してなかなかに生々しい。弦は軽やか、金管はブリリアントだが溜めがなくダイレクトに吹け上がる。
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by primex64
| 2009-04-13 09:37
| Orchestral
|
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