2009年 03月 31日
Schumann: Complete Syms@Skrowaczewski/Deutsche Radio Philharmonie - 2 |
昨日の続きで2枚目、シューマンの2番と3番「ライン」だ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3543728
2&3番の国内盤はこちら↓

シューマン
・交響曲第2番ハ長調Op.61
・交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
Deutsche Radio Philharmonie Saarbrucken Kaiserslautern
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
Stanislaw Skrowaczewski
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
2番はシューマンの中では最もマニアックで演奏機会も少ない作品ではないだろうか。シューマン3作目の交響曲に当たるが昨日書いた通り2番目の作品は大幅な改訂のため出版が遅れたためこの作品が繰り上がった格好だ。この曲の特徴はなんと言っても2楽章スケルツォの目眩く上下する微細高速スケールの美しさと色彩感、そしてそれに続く3楽章アダージオのしっとりとした内面的で丹念な描き込みにあるといってよい。フィナーレは勇壮ではあるが割とシンプルな終わり方だ。
3番はシューマンの最後の交響曲であり、やはりこれも2番目の作品の繰り下がりによりこの番号に落ち着いたもの。ラインという標題はシューマン自身が付けたものではなく後世の人々がライン川の情景を思い浮かべたことから付けられたものとされる。デュッセルドルフの音楽監督に招聘されてその地へ転居した後、事実、シューマンはライン川やその河畔と周辺の街並み・自然を愛していたらしく、この作品のスケッチもやはりライン河畔で行われたことを想像するのは難くない。
この作品は唯一の5楽章形式で、割と短めの連関性のない楽章で構成される。1楽章と終楽章にはLebhaft(生き生きと)との楽想記号が指示されており、その通り快活な作品であって名曲に数えられている。
(録音評)
OEHMSレーベル、OC741、通常CD。録音は2007年11月19-23日、ザールブリュッケン、ザールラント放送グロッサー・ザール。OEHMSとSR(国営ザールラント放送)、それにSWR(国営南西ドイツ放送)の共同制作で、やはりプロデューサーはDieter Oehmsだ。録音時期が異なるため1枚目とは音質は異なる。ざらつきが強く、器楽配列の捉え方は1枚目よりはオンマイクだ。金管のビームは1枚目よりも更にきつく直進的だ。低音は引き締まっているがローエンドまですっきり伸びていてなにげにワイドレンジだ。
(あとがき)
シューマンはピアニストを目指しながら、志し半ばにして右手薬指に障害を負ってしまい作曲で身を立てることを余儀なくされた人物だ。そのためピアノ作品が異様に多く、その陰に隠れた交響曲は日本では余り有名ではないと思われるしメインディッシュで演奏される機会も少ないのではないか。
最後のラインだが、各楽章のモチーフは田園風景を思わされる長閑さと自然の息吹への歓喜が含まれているように感じられ、これはハイリゲンシュタットの森とベートーヴェンの関係性に通ずるものがある。それもそのはず、シューマンはベートーヴェンの交響曲作品の承継者を自称・自認しており、ベートーヴェンから多くのインスピレーションを得てこれらの4曲を書いたとされる。特にこのラインは旋律とオーケストレーションの塗り重ね方がベートーヴェン初期の交響曲および田園に似たところがある。
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・交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
Deutsche Radio Philharmonie Saarbrucken Kaiserslautern
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
Stanislaw Skrowaczewski
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
2番はシューマンの中では最もマニアックで演奏機会も少ない作品ではないだろうか。シューマン3作目の交響曲に当たるが昨日書いた通り2番目の作品は大幅な改訂のため出版が遅れたためこの作品が繰り上がった格好だ。この曲の特徴はなんと言っても2楽章スケルツォの目眩く上下する微細高速スケールの美しさと色彩感、そしてそれに続く3楽章アダージオのしっとりとした内面的で丹念な描き込みにあるといってよい。フィナーレは勇壮ではあるが割とシンプルな終わり方だ。
3番はシューマンの最後の交響曲であり、やはりこれも2番目の作品の繰り下がりによりこの番号に落ち着いたもの。ラインという標題はシューマン自身が付けたものではなく後世の人々がライン川の情景を思い浮かべたことから付けられたものとされる。デュッセルドルフの音楽監督に招聘されてその地へ転居した後、事実、シューマンはライン川やその河畔と周辺の街並み・自然を愛していたらしく、この作品のスケッチもやはりライン河畔で行われたことを想像するのは難くない。
この作品は唯一の5楽章形式で、割と短めの連関性のない楽章で構成される。1楽章と終楽章にはLebhaft(生き生きと)との楽想記号が指示されており、その通り快活な作品であって名曲に数えられている。
(録音評)
OEHMSレーベル、OC741、通常CD。録音は2007年11月19-23日、ザールブリュッケン、ザールラント放送グロッサー・ザール。OEHMSとSR(国営ザールラント放送)、それにSWR(国営南西ドイツ放送)の共同制作で、やはりプロデューサーはDieter Oehmsだ。録音時期が異なるため1枚目とは音質は異なる。ざらつきが強く、器楽配列の捉え方は1枚目よりはオンマイクだ。金管のビームは1枚目よりも更にきつく直進的だ。低音は引き締まっているがローエンドまですっきり伸びていてなにげにワイドレンジだ。
(あとがき)
シューマンはピアニストを目指しながら、志し半ばにして右手薬指に障害を負ってしまい作曲で身を立てることを余儀なくされた人物だ。そのためピアノ作品が異様に多く、その陰に隠れた交響曲は日本では余り有名ではないと思われるしメインディッシュで演奏される機会も少ないのではないか。
最後のラインだが、各楽章のモチーフは田園風景を思わされる長閑さと自然の息吹への歓喜が含まれているように感じられ、これはハイリゲンシュタットの森とベートーヴェンの関係性に通ずるものがある。それもそのはず、シューマンはベートーヴェンの交響曲作品の承継者を自称・自認しており、ベートーヴェンから多くのインスピレーションを得てこれらの4曲を書いたとされる。特にこのラインは旋律とオーケストレーションの塗り重ね方がベートーヴェン初期の交響曲および田園に似たところがある。
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by primex64
| 2009-03-31 09:58
| Symphony
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