2009年 02月 19日
PCの高スループット化 - 6 |
プロセッサとメモリのスループットに関しては大幅な改善を達成したが、次に取り組むのはディスク・サブシステムだ。パラレル伝送方式であるU320 SCSIは今後拡張されないことが言明されており、HBA(ホストバスアダプタ)メーカー、ドライブメーカー共に縮小並びにディスコンの計画である。今まで自分用のPCはオフィスも自宅も全てSCSIで組んできた流れから(というか、意地を張っているとも言えるのだが・・)、次に組むのならSCSIをシリアル伝送方式に変えて大幅な機能拡張を果たしたSAS(Serial Attached SCSI)と決めていた。現行のSAS規格で定められている仕様上のスループットであるが、ポートあたり3Gbpsとなっていて、これはバイト換算すれば384MB/sとなり、現在使用中のU320 SCSIよりは一割ほど速いこととなる。しかし、現在はSAS2.0という次世代規格が既にリリースされており、この新仕様でのスループットは現行(便宜的にSAS1.0と呼ぶ)の倍の6Gbpsとされる。この速度であればU320を大きく凌駕し、しかも現在デファクトの最高スループットを誇るFC(ファイバ・チャネル)の4Gbpsをも軽く超える性能である。SAS2.0が市場に浸透するのを待つか、とも思ったが対応製品が潤沢に安く出てくるのはまだまだ先の話しだ。ドライブ専業の覇者であるSeagateですら先月に入ってようやくSAS2.0対応ドライブ、Cheetah15K.7を発表したくらいなのだ。
foxconn RenaissanceはオンボードでMarvell 88se6320 SASコントローラを搭載し、2つのSASポートを持っているのでこれだけで合計6Gbpsのスループットを持つこととなるが、将来的に音楽サーバとして拡充するためには接続デバイス数は足りない(SASエキスパンダという機能モジュールを用いれば128デバイスまで拡張できるが、この製品は高価)。
そこで買い足したのがPCIeインターフェースのSAS/SATAコントローラであるAdaptec RAID 2405である。これは内部接続向けの4ポートのミニSASコネクタを一つ持つエントリ製品である。これで理論値では合計最大で18Gbpsのスループットが確保できることになる。


SAS機器の接続に用いるケーブルには多くの種類があり、その全てはSFF(Small Form Factor)という規格で定められている。これは通称mini SASと言われているSFF-8087(コントローラ側)のマルチレーン(×4ポート)コネクタ&ケーブルで、もう片方のデバイス側はSATAの7ピン信号線コネクタ×4個となっている。従って、このケーブルを用いた場合、直接装着できるのはSATAディスクだけということになる。普通のサーバはここにデバイスを直接接続することはせず、まずはドライブ・ケージ(エンクロージャ)のバックプレーンに接続し、そのバックプレーンにカートリッジケースに収められたHDDを挿抜する格好になる。


バックプレーンを用いずにSASドライブを直接繋ぐにはSASファンアウト・ケーブル=SFF-8482と呼ばれる大型のコネクタ&ケーブルが必要となる。オンボードのMarvellコントローラのオス側コネクタはSATA7ピンなので、これとSFF-8482が両端に付いているこのケーブルを用いればオンボードSASコントローラを単独SASドライブに繋ぐことが出来る。SFF-8482はSATA7ピン信号線とSATA15ピン電源線を横に合体させた形状になっており、ピン・アサインも全く同じである。但し電源は通常のATX4ピン電源コネクタに接続する必要がある。


(続く)
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by primex64
| 2009-02-19 12:59
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